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付帯能力システムの作成と日本刀販売店ついて

2022.06.22(12:33) 510

 現在、成長型の付帯能力の作成を考えています。
 実をいうと、これを設定したうえで、スキルと連動、スキルやアイテム装備による戦闘時のパッシブ能力を考えていまして、付帯能力に様々なギミックを付与し、かつ1キャスト1つ制限(下位に装備した付帯能力が発動しなくなる)と、一定の規格を設定することで、外の成長型付帯能力の作成ができないかなと思っているわけです。

 ややこしいシステムだと、ギミックを今後組む人間が私を含めて面倒になるので、10点獲得したら1つ能力を増やせるすごくシンプルなものにし、一定の強化限界に達することによって次の上位付帯能力と交換していく、という感じです。

 まず400SPの初心技能で回数式の能力(この際、重複付与をしてもボーナスが得られない形にする)を使いポイントを貯蓄、レベル3以降でポイント10まで溜めると差額の600SPと技能カードを失うことで、初めて付帯能力カードを獲得します。
 その後、付帯能力の使用やポイントが増える行動をすることでポイントをため、再生力や一定確率でスキルカードが配布される能力、重傷時のボーナス、デバフからの復帰、溜めを行うなどの各種能力を対応し、それらの能力は一度に同時発動せず、優先順に発動していく感じに。(例えば受けているデバフが呪縛と沈黙なら、先に呪縛を解除してから沈黙を解除する、みたいな)

 付帯能力の種類としては、種族・異能系(鳥人の飛行能力、ダンピールやクルスニクといった人外能力)、使い魔系(魔術師の拡張能力、使い魔の口を使うことで沈黙を1戦闘1回解除したり、特定のアイテム使用で攻撃召喚獣を連動召喚など)、聖人系(聖女や聖者などで回復や召喚数、スキル連動で一定時間特殊効果が増えるなど)、武芸・術法系(跳躍や踏破などの能力を付けたもの、気功の達人が高速で気を溜めたり、強力や柔軟さで呪縛解除するなど)等を考えています。

 一定の成長(称号獲得)が無いと付帯能力カードがあっても回避力などしかボーナスが得られませんが…
 ただ装備すればいいわけではなく、特定の条件が無いとエラー音と行動不能などのペナルティを与えることで、複数装備やパクリ装備をするのを避ける仕様にしたいと思います。
 カードに記載しない能力は称号で確認でき、呪縛解除などのデバフ解除系は普遍的にどんな付帯能力でも対応できるようにしたいなぁ…でも呪縛解除みたいな強力な奴は25%の確率で解除から始めて(解除できなかった場合、不発ではなく
次の回復カテゴリに動くぐらいはありかなぁ)4段階(つまり40ポイント必要とか、呪縛と沈黙は交互アップとかにしてなかなか成長しないとかのギミックはありかも。

 こういうアイデアは無限にわいてくるのですが、最近はなかなかそれを形にする気力が出ません。

 で、気分転換に日本刀関連のお店も同時にプロットを立てていたりします。
 こっちはリューンの倭人街(わじんがい)という倭国(やまとのくに)から渡ってきた極東人の共生コミュニティに住む、真砂衆(まさごしゅう)と呼ばれる技術集団が作る武具販売とメンテナンス、将来的に追加で日本刀技能を販売できるようなものを考えています。

 日本刀に詳しい人はわかると思うのですが、ぶっちゃけ日本刀は一人だけの職人が完成させるのはほぼ無理です。
 できたとしても、1人の専門家が欠けるごとにおそらくは質が落ちます。

 具体的に言うと刀の主要部を完成させるには、最低でも刀鍛冶と砥ぎ師(むしろ刀の基礎部分が完成した以降は、刀鍛冶より時に重要になる職業です。切れ味のメンテナンスには砥ぎ師がメインになるでしょうし)が必要で、他に白銀師や柄巻師、さらには玉鋼(実はこの言葉って新しいんですよね。昔風に言うなら白鋼でしょうか)を砂鉄から作成する踏鞴師や、刀鍛冶が使う和紙・灰や焼き刃土・砥ぎ師が使う砥石や砥粉などの専門の道具を調達する伝手なども必要で、道具や専門の工房をメンテナンスできる人物もいないと無いとお話になりません。なろう小説の転生物で、たまに日本刀っぽい武器が簡単に再現されてますが、あれはあり得ないでしょう。
 海外で日本刀の技術がパクられなかったのは、ぶっちゃけ変態的ともいえる工程とこだわりと日本由来の多数の材料や職人が必要なせいではないかと思います。リアルでも歴史的に美術品や交易品として扱われていました。

 なので、日本刀の専門シナリオを作るなら、絶対に商人は集団単位を前提にした考証が必要なわけでして…

 こんなこと考えてるシナリオですから、各刀剣類はそれはもうマニアックな仕様にします。

 まず通常仕様の完成品を買います。値段は700SP前後(破格です。普通日本刀は新品だと、カードワース基準なら2500SP前後はするものです。まぁ現代刀は美術品要素もありますからね)で使用回数50回程度、リサイクル砥ぎという修理ができます。
 そしてメンテナンスで砥ぎに出す時に切れ味のカスタムができるようにする予定です。
 少しだけ耐久力を高めると切れ味が鈍くなり、血肉に対して切れ味抜群で使用回数駄々下がりな場合と、普天的な威力が少しだけ増えるかわりに使用回数が少し減る仕様、普通仕様の4種を各武器に対応出来たらなぁと。

 ああ、私も技術集団ほしい…アイデア提供やスキル作ったりするのは割と簡単なんですが、店シナリオの作成だと細かいプログラムが面倒くさいんですよねぇ…
 こんなこと考えてる次第です。

 さらに悩ましいのは、素材の無さですね…素槍や鎌槍の類作りたいなぁと思いつつそれらの素材が全くないのでため息が出ます。
 まぁ、日本刀の素材はイラボで昔リクエストしておいたストックがあるので、そっちを使えるかなぁ。
 むろん太刀の佩き仕様と打刀の差し仕様とかは拘りたいなぁ。

 最近持病ができましてままなりません。
 上手くいかない愚痴です。お許しください。

 制作速度が遅くて申し訳なく。
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◆CWリプレイ:PyDSガイド◆

2022.05.11(02:32) 409

 2022年05月11日 久しぶりにちょっとだけ更新です。

 現在カードワースのリプレイ再録をしています。新しい話もぼちぼち。
 この記事は目次代わりであり、旧リプレイより読みやすくなっています。

 ◆リプレイR分再録完了しました!◆

 更新の日付が変わっている時は、たいてい再録されたリプレイがアップされているので、「この記事が最新のまま変わらないよ」ってときも、よろしければ確認をしてみて下さい。
 知らないうちに話数が増えていたりするかも?


 旧宿データが吹っ飛んでしまい、前回のリプレイから相当年月が経っているため、思い切って様々な要素を詰め込んだリプレイ再録と相成りました。

 使用エンジンはカードワースPy Reboot。
 せっかくカードワースダッシュのスキンを作って紹介したので、そのStandardスキンを使うこととします。

 再録にあたり、Standardで宿を作りPCを作成し直しました。
 若干能力値が上がったり下がったりですが、大きく変わった感じはありません。
 Standardは標準の才能型がもう少し能力的に緩やかで、生命力の極端な低下を避けていて、子供の身体能力が抑えられている程度なので、特殊型ばかりの風を纏う者たちはあんまり影響がないです。

 せっかくなので別パーティも作成し、将来的にリプレイ2のオルフたちも作り直して第5パーティとして合流させようかなと。
 第2パーティの煌く炎たちは、元傭兵のマルス、すれっからしの女火精使いゼナ、高飛車尼僧レシール、燻し銀老魔術師カロック、野暮ったい盗賊ジェフの5人組。クロスの関係でリプレイできないシナリオや絶版になってリプレイに出せない古いシナリオなどをプレイして、アイテムのトレードなどで補助的な役割を果たす予定です。

 第3パーティ華麗なる花々は外伝に登場した年増姫こと白の妖精姫アルフリーデ様をリーダーにリプレイ2で登場したグウェンドリンとレベッカの盗賊仲間エメリーを加えた女性オンリーパーティ。予定では連れ込みのジゼルとシアをこっちに。最後枠は秀麗で女性なら何でもOKっぽい…(このパーティの特徴が女性で秀麗持ち)

 第4パーティは魔道具バザーのラファーガとアナベル、白弓の射手からリノウ、こびとのなくしたものからラディーという連れ込み混成の後輩パーティの予定。あと2枠は新人連れ込みキャラで適当なのを。

 第5パーティはオルフ、エルナ、フィリ、バッツ、コール、ニルダのリプレイ2メンバー予定。ある程度本編が書きあがったら入れて行きます。

 予備戦力としてサキュバスシリーズのアンジュ、銀斧のジハードからオロフ。そのうち人外の中堅レベル連れ込みキャラが増えたら第6立ち上げようかなぁ。この2人は本業が別です。(アンジュはささやかな宝の店員さん、オロフは宿専属の修理屋さん)

 こうやって連れ込みキャラ見てみると…専業僧侶少ないですね。


 この記事は単独カテゴリにして、記事へのリンクを張り、目次代わりになっています。
 ブログ記事は読み難いと思うので、どうぞ活用して下さい。

目次

・序章 パーティ結成(PC紹介)

PC1:シグルト
PC2:レベッカ
PC3:ロマン
PC4:ラムーナ
PC5:スピッキオ

・第一章 実力派の駆け出したち
『第一歩』
『希望の都フォーチュン=ベル』 ゴブリンと狼
『碧海の都アレトゥーザ』 新たなる地へ
『碧海の都アレトゥーザ』 碧海色の瞳
『碧海の都アレトゥーザ』 路地裏の鼠たち
『碧海の都アレトゥーザ』 図書室の少年
『碧海の都アレトゥーザ』 故郷は波間の先に
『碧海の都アレトゥーザ』 荒波の啓示
『古城の老兵』
『碧海の都アレトゥーザ』 デオタトの依頼
『街道沿いの洞窟』
『聖なる遺産』
『風繰り嶺』 風纏いて疾る男
『魂の色』
『Guillotine』
『防具屋』
『碧海の都アレトゥーザ』 風は留まらない

・第二章 英雄の片鱗
『ヒバリ村の救出劇』
『シンバットの洞窟』
『魔剣工房』
『希望の都フォーチュン=ベル』 オーガ討伐
『見えざる者の願い』
『解放祭パランティア』
『希望の都フォーチュン=ベル』 商船護衛
『古城の老兵』 【影走り】開眼
『碧海の都アレトゥーザ』 鼠たちの囁き
『希望の都フォーチュン=ベル』 魔法の大鍋
『碧海の都アレトゥーザ』 空に焦がれる踊り子
『碧海の都アレトゥーザ』 海風を震わす聖句
『闘技都市ヴァンドール』 “傷難の枝”

・第三章 出逢いと縁
『甘い香り』
『夜明けの鳥』
『私』
『剣と籠手』
『ジゼリッタ』
『碧海の都アレトゥーザ』 風は南海に集う
『碧海の都アレトゥーザ』 午後の余暇
『碧海の都アレトゥーザ』 闇窟の妖魔
『グリュワ山中の護衛』
『新たな冒険の先触れ』




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『新たな冒険の先触れ』

2022.05.11(02:25) 509

 “風を纏う者”一行は、太陽の光を思う存分に浴び、それぞれが深いため息を吐いていた。

 ディエゴの口添えにより、グリュワ山の西の渓谷を地下から踏破したのだが、長時間太陽の光を浴びていなかったことで心労が蓄積していたのだ。

 山岳ドワーフたちの妖精窟は広大であり、それ自体が迷宮と化していたのだが、現地のドワーフの案内のおかげで迷うことは無かった。
 歴史的な地に入ることができて、ロマンなどは始終興奮していたほどだ。

 ドワーフが作った遺跡の類は、世界中にある。
 彼らは優れた技師であり、鉱夫であり、細工師だ。

 偏屈者が多いドワーフだが、仲間や同族には義理堅い。
 ディエゴというドワーフがいること、その命の恩人であることが、一行に妖精窟への立ち入り許可という恩恵をもたらし、短時間で渓谷を踏破できたのだ。
 蟻の巣のように立体的で複雑な構造の妖精窟の中で、最短距離でリューン近くの山中に出ることができた。

 最初は物珍しさからにぎやかだった一行も、半日近い時間松明やランタンの薄明かりを携えて暗闇の中を歩いたせいか、妖精窟を出た頃には皆無言になってしまった。

「…太陽の光が染み入るわ…」

 思わずそんなことを呟いたジゼルに、ディエゴ以外が強い共感を示して頷いた。

「人間というやつは不便だな。

 我らドワーフにとって、太陽の光は眩しすぎる」

 ドワーフがあまり人里にやってこないのは、暗闇に慣れているせいでもある。
 彼らは小さな光や色を認識する優れた感覚があり、それ故に加工品の色彩や温度変化で変わる炎の色を人間より正確に知覚することが可能なのだ。

 優れた鍛冶師は暗がりの中で燃える鉄を見てその色合いで温度を測るのだが、普通の視力を持つ者は暗闇で激しい熱線を放つ金属を見続けていると視力障害になってしまう。
 かの名匠ブレッゼンでさえ、魔法の目薬で点眼することを欠かさないらしい。

 ドワーフはもともと暗闇の中で燃えて揺らぐものを見る能力に長けている。
 炭焼きを生業にしていたディエゴも同様だ。
 彼らは燃える鉄を何時間見ていても簡単には盲にならないし、暗闇の中ではっきりものを知覚できる。

 反面、ドワーフは明るい場所が苦手だ。
 兜や帽子をかぶったドワーフが多いのも、実は日除けのためだという。

 ドワーフの発生には諸説あるが、一説には原初の巨人から湧き出した蛆虫、闇の妖精(デックアールヴ)であるというものがある。

 彼らドワーフには闇の妖精の多くに見られるような、陽光にさらされると石になってしまうといった欠点は無い。
 それでも、伝承というものは案外的を射ている。

 原初の巨人が大地そのものとすれば、石炭や鉱石を求めてそれをほじくり木々を焚いて生成するドワーフは蛆虫のようにも見える。
 土中の暗闇に慣れ太陽が苦手ともなれば、闇の妖精というのもあながち間違いではない。

 ディエゴの同行を、シグルトは少しだけ危惧していた。

 亜人…人間と違ったルーツを持つ人型の種族は、聖北教会の文化圏で厭われる傾向にある。
 教会の神話では神が自身に似せて〈人間〉を創造したとあり、それ以外の神話から発生した亜人は「人間ではない」と見る傾向があるのだ。
 これは人族至上主義・亜人差別として、根の深い問題となっている。

 良識ある者や賢者の塔に属する魔術師たちは、亜人を人間同様かそれ以上の知性や技術を持つ生命体であり、迫害の対象とするのはナンセンスであると考えるのが普通だ。
 しかし、教養の無い者は権力者や組織の掲げる考えを鵜呑みにする。

 ドワーフの素晴らしい技術や彼らの生み出した財宝を奪うため、あるいは妖精やエルフのように美しい種族をさらって商品にしようとする悪辣な考えから、因縁をつける理由付けに亜人を差別の対象とする人間がいるのも事実であった。

 シグルトは出生の時にドワーフと縁を結び、彼の職業にちなんで鍛冶に関係する英雄の名を付けられた。
 そのドワーフ、マクラホンからは、武器の手入れの仕方や亜人のこと、鍛冶のことを教えてもらった。シグルトにとっては幼年の頃の恩師である。
 故国では厳しい亜人排斥と差別があり、それに反目する少数派に属していたため、ドワーフに対する風当たりの強さをよく理解していたのだ。

 失礼にならないようにと配慮しながら内心を告げると、ディエゴは笑って「そんなものは人間と関わっていれば慣れる」と高笑いしていたが。

 
 その日のうちに、“風を纏う者”の拠点『小さき希望亭』があるリューンには問題なく入ることができた。

 『小さき希望亭』に到着すると、宿の親父が一人いつものように食器を磨いていた。
 宿の看板娘も出かけているようで、他の冒険者の姿も無い。
 時間は午後、食事時も終わり宿が一番閑散としている時間帯ではある。

「ただいま、親父さん。

 短い遠征になってしまったが、仲間と合流して今戻った」

 シグルトが声をかけると、親父がこっちを向いて「お帰り」と声を返してくれた。
 仲間たちの表情が緩む。

 様々な理由から故郷を追われたり、親元から離れて生活している冒険者たちにとって、帰還を迎える言葉は身に染み入る喜びであった。

「戻って早速だが、いくつか報告がある。

 まず、旅先で冒険者になりたいという者に出逢ってな。

 〈また〉ということになってしまうが」

 シグルトに促されて、ディエゴとジゼルが親父の前に立つ。

「おう。
 うちはそれなりに規模もでかかった時期があるから、部屋にはまだ余裕がある。

 とはいえ専属パーティが三つになったから、そろそろ物置になってる部屋をいくつか空けないとな。
 新人の連中に掃除でもさせるか」

 話を横で聞いていたレベッカが、「ああ、シグルトが旅の中で報告してた連中のことね」と呟いた。

 現在『小さき希望亭』で使用されている専属パーティ用の大部屋は三つ。

 個室は維持費が高いので、基本冒険者はパーティで一つの大部屋を借りる。
 大部屋はただ寝台が並べられただけのプライベートなど全くないものがほとんどで、駆け出しの冒険者などは〈棚〉と呼ばれる狭い寝台だけが配置された薄暗い寝室をあてがわれる。

 〈棚〉は宿泊代が格安で、冒険者の宿によっては「食費のみ、寝具は各自持ち込みで」という木賃宿以下の代物になっていることもあるのだが、優良な冒険者の宿には存在しない。
 冒険者が寝具代わりに持ち込んだ藁のせいでシラミやダニの温床となるため、衛生的に劣悪となるからだ。
 酷い話では、昔は便所すらなくて同室でおまるを使いまわしていたこともあったらしい。
 こういう理由で、冒険者は不潔で薄汚い者という印象がいまだに残っている。

 対して『小さき希望亭』にあるパーティ用の大部屋は、最低の環境である駆け出し用の部屋でも二段ベットが三つに共有卓と椅子が二つある。
 “風を纏う者”が使っている専属冒険者の大部屋は、ベットが三つある広めの寝室が二つにやや狭いリビングスペースまで備えられ、男女別に生活を分けられる配慮までされていた。

 老舗としてのこだわりがあるのだが宿代はやや高めで、実力が無ければこの宿の専属にはなれない。 
 宿泊費用は宿を経由して受けられる依頼から手数料として引かれた報酬の中から出るのが普通で、あまり仕事をしない冒険者は足りない分を何らかの形で徴収されることになる。

 “風を纏う者”は依頼の成功率が高く、宿に指名依頼を引っ張ってくる名声もあるので、宿代の支払いに困ることは無い。
 宿の専属パーティでありながらリューンを離れて遠征ができるのも、実績を認められているからだ。

 弊害として“風を纏う者”は優秀過ぎるが故に、リューンをしばらく離れざるを得ない状況となっていた。
 
 優秀な冒険者には名指しの依頼があり、これを〈指名依頼〉と呼ぶ。
 “風を纏う者”には数多くの〈指名依頼〉があり、処理しきれない依頼は他の冒険者の宿や宿の同輩である“煌く炎たち”に回している。

 本来は依頼の奪い合いをする冒険者の業界にあって、“風を纏う者”は同業者への義理を重んじることから受けが良い。
 特にリーダーのシグルトは教養があり後輩の面倒見もよく、他の冒険者の宿から彼に教えを請いに来る者もいるほどなのだ。

 当然『小さき希望亭』の専属になって、“風を纏う者”との縁を繋ぎたいと思う冒険者も増えていたのだが、以前起きた所属冒険者のトラブルから宿の主人は新しい冒険者を受け入れることに対して慎重であった。
 
 宿の主人が出した専属冒険者になるための条件は、「宿に所属した冒険者の紹介」である。

 ここで二つの問題が浮上する。

 まず“風を纏う者”は、紹介の条件として一般常識の習得とある程度の教養を課した。
 中でもシグルトが要求した条件の一つに、「仲間の誰かが公用語と西方語の読解を行えること」があった。

 冒険者は依頼書を読解できるのが当たり前であり、可能なら契約書や公用の書類を自分たちで作成できて然るべきというのがシグルトの論である。

 “風を纏う者”は各自が複数の言語を読解できる知性派パーティだ。
 一番教養が無いはずのラムーナでさえ、母国語の他に公用語と西方語は流暢に使いこなす。

 文盲が多い時代である。
 シグルトの出す要求を満たすことが若い冒険者たちには難しく、特にパーティを組む前である場合は、条件を満たせずに他の宿に行く若手冒険者が少なくなかった。

 もう一つの専属パーティ“煌く炎たち”の課す紹介条件はことさらに厳格だった。
 駆け出しの頃に苦労した彼らは、紹介を求める冒険者に同じ苦労を強いたのだ。
 戦闘での強さや一般教養はもちろん、パーティの連携や冒険者としての抱負など…確認してそれらが及第点に達した者はいまだ出ていない。

 この条件の厳しさから『小さき希望亭』に所属するのは不可能という先入観が広まっていた。

 ライバルをあまり増やしたくない“煌く炎たち”の考えや、宿の主人が余所者を警戒しているという理由もあって、つい先日まで専属冒険者による宿への新規加入者は全くなかった次第である。

 先日シグルトがようやくこの停滞を破り、アンジュという娘を連れてきた。
 彼女は香水を使った特殊技能と強力な束縛呪法を使いこなすことができ、才能もずば抜けていたため、見習いとして教導を受けながら仲間を探しているところである。

 さらに、そのすぐ直後に“地平を征く者”という六人組の新人パーティが結成され活動を始めていた。

 彼らのリーダーであるブランティーヌ…ブランカ(白)と言う愛称で呼ばれる娘は、白子(アルビノ)で弱視・虚弱という大きな障害を抱えていた。
 だが元修道女で多数の言語を自在に操る才媛であり、治癒の神聖術まで扱うことができたので、能力を認めたシグルトを後見として『小さき希望亭』に所属することになった。

 同時期にやって来た戦士のルーシは下級貴族の次男で勇敢な戦士であり、ルーシの親友で同じ武術の師に学んだ戦士ヤンは体格の優れた精強な若者だ。

 さらに盗賊としての技巧を持つ少女ジュリー、猟兵として従軍経験もあるヒネク、性格にやや難はあるが稀少な魔術師のエーリヒ。
 優秀な人材が同時期に奇跡的に揃ったため、すぐにパーティ結成となり条件を満たすことができたのである。

「“地平を征く者”の様子はどうだ?」

 シグルトが自分の推薦もあってできたばかりの新人パーティについて尋ねると、宿の親父は満面の笑みを浮かべて大きく頷いた。

「あいつらは構成のバランスがいいからな。
 戦士二人に魔術師、盗賊に元猟兵と斥候できるのが二人いる。

 何よりあの白い嬢ちゃんが、とんでもない逸材だ。
 周囲が心配してた虚弱さなんぞ、まったく問題にならんぞ。
 修道院で写本をやってただけあって、書類の作成能力や挿絵まで描ける特技は秀逸だな。
 さらに社交能力に加えて治癒術まで使いこなせる。

 受け入れなかった他の宿の連中は、目が腐ってやがったな」

 冒険者たちの中でとりわけ貴重とされるのが、治癒術を使える人材だ。

 教会の聖職者では簡単な解毒と治癒の術が使えれば、それなりの教会で役職を得ることが可能であり、すき好んで冒険者になる必要など無い。
 聖職者以外でも、薬師や癒しの術が使える術師は常に需要があり、むしろ足りていない。

 冒険者という職業の血生臭さも少なからず影響していた。
 癒しに関わる職業の者は争いを嫌う性格の者が多いのだが、野盗や魔物と殺し合う冒険者は癒す端から怪我をする荒っぽい業種である。
 この業界では暴力手段を持たない者は軽んじる荒くれも多く、治癒術以外に戦う術がないと暴力でどやしつけて顎で使うというような暴挙にでる者もいて、ますます癒し手の参入を拒んでいる。
 
 その点、“地平を征く者”のリーダーであるブランカは、様々な欠点を補って余りある逸材だった。
 
 元は翻訳や挿絵書きの仕事をしたかったというブランカは、特殊な外見から生まれて間もなく修道院に預けられたものの、伯爵家の生まれという生粋の貴族令嬢である。
 修道院で数多の学問を学び、叔母の院長に貴族の知識や礼法を指導され、類稀な教養を持っていた。

 労働と清貧を常として生活してきたブランカは、冒険者の過酷な労働環境にも文句ひとつ言わない。
 宿に常駐して貴族関係の対応をしたり、依頼書の仕分けや清書をするという仕事を買って出ており、出張や遠征の多い“風を纏う者”や、討伐などの荒事で忙しい“煌く炎たち”に代わって、社交面での活躍が目覚ましい。
 パーティのメンバーが教導を受ける間、宿泊料や食費の大半を稼いでいるのも彼女で、“地平を征く者”の仲間たちは彼女に感謝し大切にしている。
 聞き上手で忍耐強く誠実で優しい性格から、“地平を征く者”を人徳でまとめ上げ、宿の主人やその娘にも目をかけられていた。

 実家である伯爵家の継承騒動で勘当され、修道院を追い出された不幸な生い立ちや、虚弱体質という身体的なハンデを背負っていたが、嘆くことも無く努力を示し、先輩の女冒険者…特に“煌く炎たち”のゼナやレシールまでが猫可愛がりしているそうだ。

「ブランカの貴族としての教養は、市井で育った俺など足元にも及ばん。
 できれば貴族関係の対応は、このままあいつに譲りたいところだがな。

 優秀な娘だが、体力だけには気を配ってやってくれ。
 彼女の性格なら、拾ってくれた恩だからと頑張り過ぎてしまうだろう」

 ブランカは求職に苦労していたようで、冒険者としての後見になってくれたシグルトや拾ってくれた宿の人々に強い恩義を感じている。
 特異な外見と女性であることから、どの冒険者の宿でも受け入れてもらえず、その日最後と決めてやってきた『小さき希望亭』でシグルトに出逢えなければ冒険者にもなれなかっただろうと口癖のように話していた。

 実際シグルトは自分が関わる貴族関係のコネクションから、彼女ができそうな書類仕事を見繕って任せており、それが“地平を征く者”の生活(いま)を支えているのだ。

「シグルト…お前の凄いところは、遠征の合間でもちゃんと紹介した後輩の面倒を見ていることだ。
 関係した後輩全員に当面の仕事まで斡旋してやってるのは、お前ぐらいだぞ?

 アンジュの嬢ちゃんも、今じゃ店の看板娘になってるようでな。
 今日は店の主人に夕食を御馳走になって泊ってくるそうだ。
 
 お前の紹介なら、新しい二人もすぐに食っていけるだろうさ」

 シグルトは自分が関わった後輩冒険者には、初心冒険者としての教導が終わるまでの間、当面生活できるだけの食い扶持を世話していた。

 “地平を征く者”のルーシとヤンには武術の訓練をさせながら昼間は簡単な警備や連絡の小遣い稼ぎ、ジュリーには盗賊ギルド関係の情報伝達と菓子屋の売り子、ヒネクには肉屋での解体や猟師の手伝い、エーリヒにはロマンがやっていた翻訳の仕事。

「冒険者稼業に慣れるには、基礎技能を学ぶまでにどうしても準備期間が必要になる。
 それらを軽んじた奴らはすぐ死ぬか、だまされて借金まみれになることが多いからな。
 そして、準備期間の間食っていけるかが死活問題だ。
 
 ディエゴは本職の経験があるから、ヒネクと一緒に炭焼きを手伝わせながらパーティが揃うまで食い扶持を稼いで貰ったらどうかと思っている」

 寒い北方出身のシグルトは、煙が良く出る薪は大量の煤が出ることを指摘し、燃焼時間が長く煙の少ない炭の使用を宿の親父に勧めていた。

 同時に薪や木炭の普及が森林資源を枯渇させ、それによって起きる地崩れや雪崩の被害、森林の保水力低下による洪水といった環境管理も課題となる。
 それに密室で炭のような燃料を使えば中毒で死ぬ者もいるため、雪や雨といった天候対応した煙突の設置や換気にも気を配らなければならない。

 そのかわり、煙突にこびりつく煤は少なくなるし、煙による湿気の発生で料理や建物へのダメージを軽減することもできる。
 少ない煤なら染料の材料にもなる。

 不純物が少ないため、できた良質の灰は染物や食品の加工にも利用でき、油汚れを落とす洗剤や駆虫剤の材料、土壌の回復や農産物の消毒、融雪剤として活用できた。
 都市社会において、灰は重要な資源なのだ。

 シグルトは戦士としての本分とパーティーの代表者としての本分は果たしながら、優れた経済的センスを持っている。
 仕事で各地を回ることで様々な文化と出会い、そこで見つけた様々な知識や技術を貪欲に見聞きし、それらを応用して新しい技術の開発・販路・コネクションを開拓する。
 一般的な冒険者が魔物退治や護衛などの傭兵に近い雇われ家業であるのに対し、真に自由で様々なことに挑戦する開拓者であろうとしていた。

 のちに影響を受ける後輩たちが多数でき、シグルトは冒険者のありかたに革命をもたらした人物として少しずつ有名になっていくのだが、それはまだずっと先の話。

「そういや、白い嬢ちゃんの貴族対応で思い出したが…
 シグルト、お前さん…女伯からの呼び出しがかかってるぞ。

 戻ったらすぐにこの手紙を渡してくれってことだ」

 親父が思い出したように、貴重な書簡を入れる鍵付きの箱から羊皮紙と革製の筒を取り出した。
 筒には蓋に封蝋が施してあり、ヴェルヌー女伯とは違う紋章がある。

 筒の封蝋い押された紋章を確認し、シグルトの眉間に皺が寄った。

「近隣の王侯貴族には見ない紋章ね。

 いや、こっちはどっかで…」

 レベッカがマジマジとそれを見て首を傾げていると、ロマンが少し興奮したように紋章を指差して叫んだ。

「これ、シグヴォルフ王国の王家の紋章だよ!

 ほら、剣に王冠と官吏帽をかぶった双頭の狼。
 これが建国王とその弟の宰相を表すんだ。

 こっちが世界樹で、統一帝国の末裔を名乗る王族が使う系譜の印。

 北方のグロザルム諸国では一番歴史と格式がある王家の一つだよね」

 そこでスピッキオがシグルトを見た。

「確かシグヴォルフはシグルトの故国じゃったの。

 羊皮紙の方には弓と、矢に見立てた花の印があるが、こっちは儂も見たことがない。
 おそらく、個人のものじゃろうが…」

 貴族が用いる書簡は他人に読まれないように、熱した蝋を使って封印を施す。
 その際送り主の身分を示すために押印がされるのだが、指輪などに描かれた紋章を使う。

 二つの押印があるのは所属する国と個人や集団を意味し、どこの国の何者が送ったのかを知らせる符丁でもあった。

 軽い気持ちで訪ねたスピッキオに、シグルトは呻くように言葉にした。

「…これは現シグヴォルフ国王陛下の姉君、アルフリーデ様の使う印章だ。

 弓は建国王の母、統一王国の末裔たる神仙オルテンシア姫の系譜。
 花…撫子はオルテンシア姫の母方である白エルフの血統、アルフの名号を許された王族の姫君だけが許される国花。
 葉の数が三枚、国母…大后に匹敵する地位を意味する。二枚は王妃や王位継承権を持つ王女、一枚なら王族の姫であることを表すそうだ。

 現物の紋章には色があって、花の部分が白と赤。この羊皮紙の端が二色に塗られているだろう…偽書を避けるこの芸の細かさはあの方に間違いない。
 撫子が満開なのは、国王陛下が隣に座ることを認めた証。

 故あって表で認知されてはいなかったが、故国では最高位の王族の一人だ。

 …かつて、俺の後見をしてくださっていた」

 一行の目が一斉に見開かれた。

 シグルトは手紙を開封するとさっと目を通し、見る間に眉間に皺を寄せていく。

「…シグヴォルフとスウェインで宗教改革が起きた。

 北方諸国のいくつかで聖北教会の司教たちがアロントの教皇に破門宣告を受け、イルファタルの聖海教会の仲介で二国が一斉に聖海教会に改宗したということだ。
 北方の多くは聖北教会の信仰がとても深い国だから、大事件だな。
 故国の現状を思えば…やはりというか、やっとという気がする。

 これを不服として破門された元聖北教会の司教が、二国の教会を異端呼ばわりして両国の国教に独立の教国を立ち上げ、それに少数の下級貴族が追従して内乱状態らしい。

 他に、虜囚となっていたラトリア国王がマルディアン帝国の帝都で公開処刑された。
 噂でマルディアン帝国にラトリアが侵攻を受け王都が陥落したとは聞いていたが、これであの国の王族はワイルズ侯爵のみか。

 ラトリアは、山脈を隔てているとはいえ…シグヴォルフの隣国だ。
 宗教改革のため聖海教会との間を取り持ったアルフリーデ様は、暗殺者に狙われるのを避ける意味で南の地に避難されるらしい。
 おそらくは南…この西方諸国の助力も一緒に得ようという魂胆なのだろうな。

 聖海教会の本拠地でもあるアレトゥーザにも、そういった縁で来訪したいと考えておられるようだ」

 淡々と北方の国家情勢を語るシグルトに、話の分かる者たちは目を見張った。
 この情報はとてつもない価値を持っている。

「シグルト、今更お前がどこかの国の王族の知り合いだというのは、まぁあるかもしれんと納得できる。

 だが、こんなとんでもない情報をなぜお前に送ってきたんだ?
 ただの貴族のパトロンじゃありえないことだぞ?」

 宿の親父が目を白黒させて聞くと、しばし黙ったシグルトは、やがて言い難そうに爆弾発言をした。

「…母の家が断絶しているから、血筋だけの話になるのだが。

 アルフリーデ殿下は、俺の母の従姉なんだ」

 その瞬間、その場にいた者は驚愕に大声を上げた。

「王姉の従姉…って、えっ?
 シグルトって王族だったの!?

 男爵の次男って言ってなかった?」

 シグルトが貴族の血筋であることは、教養の高さから知れ渡っていたことだ。
 そして彼も「下級貴族の次男だ」と公言している。

 だが、王族を親戚に持つという話は明かしていなかった。
 西方でそれを知っているのは、ヴェルヌー女伯ぐらいである。

「…俺の家系は複雑でな。

 母は公爵の娘だったが、教会に家を破門・断絶されてしまったため一度平民に身分を落とされたんだ。
 親戚の不幸を心配した先王陛下の命で、知己だった父が妾の名目で母を保護した。

 貴族位が低く、血統だけは割と良かった父は、家名が傷モノにされた元大貴族の娘にとって理想的な避難先だったというわけだ。
 そのわりに、夫婦仲はまわりが恥ずかしくなるほど良かったんだが。

 父の嘆願で母が貴族の身分に復帰して正式な後妻となった時に、俺と妹も貴族として認知されたが、俺たちは母が妾扱いだった時代に生まれたものでな。
 家督の相続権は無い、元は庶子で男爵家の次男坊、というわけだ。
 扱いは平民とたいして変わらん。

 それにシグヴォルフ王朝は男系だ。
 歴代の国王は常に直系男子で女王は一人もいない。

 父親をたどれば代々の国王に行き着くのが男系王朝なわけだが…

 俺の母は王室の傍流で元公爵家の子とはいえ、女だからな。
 身分剥奪の上、実質は降嫁した身の上であるし、俺は王位継承権にかすりもしない非王族なんだ」

 宿の親父があんぐりと口を開けた。

「…シグヴォルフの断絶した公爵家って国にたった一つしかなかった“純白の鏡”、王家の純血スペアって呼ばれてた北方貴族の中でも超名門だよね?!

 ってことは、年代的にシグルトのお母さんって…グロザルムとラダニールの王族や名門貴族がこぞって嫁入りを望んだ、絶世の美女オルトリンデ姫?!

 父系以前に、数少ないグロザルム皇統系譜の純粋な末裔じゃないか!」

 ここでレベッカが「あ~!!」と思い出したように叫びをあげた。

「知ってるわ!
 そのオルトリンデ姫が嫁いだっていう貴族って、グロザルム五剣豪の一人“黒き閃光”アルフレト男爵よね?

 あの国の上位貴族に五貴族って呼ばれる名門があって、公爵家一つに侯爵家が二家と方伯…辺境伯にあたる上位伯爵家が二家。
 どの家も、王族やその傍流が何度か降嫁してて…

 アルフレト男爵って、祖父になる初代が侯爵家の次男から出てて、その妻が方伯家の娘、二代目がもう一つの侯爵家から娘を貰ってる血筋だったはずよ。

 そんなのが父親で、しかも母親が統一王朝の末裔の元公爵家って…シグルト、あんた自分の血筋がどんだけ【青い】か分かってんの?
 下手な傍流の王族より血が濃いじゃない!」
 
 レベッカの突っ込みに、シグルトは首を横に振ってそれを否定した。

「俺は【男系ではない】からな。
 シグヴォルフでは、女の血筋はあまり重視しない。

 女系継承すると婿の血筋に変わってしまうから、所詮は侯爵家傍流の分家だ。

 しかも、俺の家系は村規模の封土しかない下級貴族で、初代と次代が武勲で男爵位を受け、父がその後に功績で男爵になったからやっと世襲が許された家柄だった。

 血統だけで爵位持ちになれるなら、俺の故国は貴族まみれになってる。
 そうならなかったのは、厳格な封土と爵位の管理がされてきたからだ。

 貴族というやつは、限られた地位を守るために希少でなくてはならない。
 だから増やすより、何らかの理由を付けて平民になる者の方が多いんだ。

 血統で貴顕を語る生粋の【血統主義】には、血の純粋性を重んじる流れもあってな…
 俺のように、複数の貴族の血を引く者は【雑種】と考えることもある。

 この考えによると、王家と近親婚を繰り返して維持してきた母の実家である公爵家の血筋というブランドは、俺の父との結婚で無くなってしまったと言っていい。

 …母が言っていたが、繰り返した近親婚のせいで公爵家の血は濃くなりすぎていたそうだ。
 家号の【白鏡(ヴァイスシュピーゲル)】は、白子や白痴ばかり生まれるという皮肉なのだと。

 医学の師が言っていたが、血が濃くなりすぎるのは本来は良くないそうだ。

 俺がこうして障りなく健康に生まれてこれたのは血が薄まったおかげかもしれんし、父と結婚した母は幸せそうだったから、よかったのだろうな」

 あくまでシグルトは自分の血統を尊ばなかった。
 しかし、その考えは異質な価値観であって、一般人や西方諸国の貴族から見れば、シグルトの出生は貴顕そのものである。

「ヴェルヌー女伯が目をかけるわけじゃ。

 お主のような者を“隠匿された貴顕(インビジブルブルー)”と言うのじゃぞ。
 扱いが難しすぎてまともな系譜を貴族年鑑に載せられん」

 司祭という立場から、貴族の血統に関する知識もあるスキッピオは、深い溜息を吐いた。
 レベッカや宿の親父などは口から魂でも吐き出すかの様相だ。

 シグルトはバツが悪そうに軽く咳払いした。

「しかし、遠く離れたこのリューンまで俺の居場所を調べてくるとはな。
 アルフリーデ殿下…相変わらず恐ろしい方だ。

 『黒を飲み下す白き妖精姫』、“赤き千里眼”の異名は伊達ではないか」

 苦手意識らしきものがシグルトから見て取れる。

「…怖い人なの?」

 いつもと違うシグルトの様子に、ラムーナが心配そうに声をかける。

 シグルトは重々しく頷いて、「とても」と言葉にした。

「智謀に長け、不敬ながら“腹黒姫”の別名はある時期から近隣諸国に轟いていた。
 実質、シグヴォルフの王家は影からこの方に牛耳られていたと言っていい。

 シグヴォルフの王族は白エルフの族長の血筋と言う伝説があるんだが、その証のように取り替え子で生まれたエルフの姿で老いを知らず、国王陛下よりも歳上ながら乙女のような若々しい外見をしている。

 最近まで聖北教会に隠していた身分を、公開して正式な王姉として認知されたばかりだから、西方諸国ではあまり名を知られていないのだがな」

 シグルトが手紙の続きを読むと、困ったように髪をかき上げた。

「なるほど、女伯を通じて俺の安否を確認してきたのか。

 俺は【あの話】は断ったというのに」

 そして、もう一つの厳重な封をされた筒を開封する。
 中には三枚の羊皮紙が入っており、その一枚を見たシグルトが今度は硬直した。

 そこにはシグルトを正当な公爵孫、国王の従甥として正式に認知するとある。

 確かにシグルトの母は現シグヴォルフ国王の従妹になる元公爵令嬢で、シグルトは先々代の国王を曽祖父に持つ。
 ただ王家の血筋が母系(重要とする血筋の継承が母方)であり、母は公爵家の断絶でいったん身分を剥奪された上に降嫁した扱いになっていて、しかも嫁いだ先は男爵家である。
 シグルト自身は母が身分を剥奪されていた時に生まれたため、正式に認知して貰ったとはいえ、扱いはたかだか男爵家の次男なのだ。

 添付された父の家系図を見て、シグルトの眉がぴくりと痙攣する。
 そこには男爵であった父の血筋が示されていた。

 シグルトの父アルフレトは、元をたどれば侯爵家の正妻の子供である騎士が武功で男爵家を賜り、方伯(辺境伯)の娘を妻にもらっていた三代前の【一代男爵】を祖とする血筋である。
 アルフレトの父親も王家で将軍職まで勤め、シグルトの曽祖父(その子が母方の公爵家に婚姻で入っている)である当時の国王の側近であった。その妻は侯爵家の娘。
 その子供であるアルフレトがさらに武勲を立てて【世襲男爵】となり、血筋的には「男系の」侯爵・方伯相当ということであった。

 祖国シグヴォルフでは、王族は優れた血統であれば断絶した母の実家である公爵家に養子あるいは婚姻で入って血筋を維持してきた。
 シグルトの母オルトリンデは公爵家の女だけが名乗れる貴名を名乗る最後の人物であり、実は現国王と同等とも言える生粋の青い血筋である。

 公爵家に侯爵二家と方伯家二家を加えてシグヴォルフ五大貴族というのだが、父アルフレトは祖父が侯爵と方伯の血筋、彼の母が侯爵…つまり五大貴族の三つの正式な血統。
 五大貴族の各家は、過去に王族が養子縁組と降嫁しており、基本的には男系継承なので王家の分家のような立ち位置である。

 奇しくもシグルトは、シグヴォルフの貴族では大変高貴な血筋に認められたらしい。
 それこそ、現王太子とその弟に次ぐ「王族」となるほどに。

 かつてシグルトの婚約者だったブリュンヒルデは方伯令嬢で、シグルトが婚約を許してもらえたのはシグルトの母が後妻とは言え最も高貴な貴族である公爵家の娘だったからだ。
 さらに、シグルトはシグヴォルフの王族が尊ぶ青黒い髪と瞳を持つ。これは王家の祖である統一帝国初代皇帝の帝相(皇帝の特徴となる人相)と呼ばれており、外見もまた美しい。

 シグルトは「男爵家」の子供であったため、無知な貴族たちの中では非常に軽んじて扱われていた。
 祖国では父系の身分を重んじる傾向にあり、降嫁した母親の身分が高くてもあまり重視されない。
 中級~下級貴族は血統主義であったために、「たかが男爵と家門断絶した後妻の子、しかも次男」という扱いだった。

 そのような中で、シグルト自身も自分は「下級貴族の出」と考えてたのだ。
 
 手紙ををちらりと覗き込んだレベッカが目を見開く。

「…はぁっ?

 シグルトの正式な王族認知?!」

 茶をすすっていたスピッキオとジゼルが吹いた。

 入っていた羊皮紙に書かれていたのは王室公文書の写しで、各国の貴族名鑑と呼ばれる王侯貴族の名簿に名を入れるために使われるものだ。
 王命による紋章官が証明した紹介文とともに、シグルトをに公爵孫として王族認知する文章が書かれている。
 
 二枚目にはシグルトの犯した貴族殺しの罪が情状酌量によって無罪とされ、公爵孫シグルトが祖父の家名を貶めるのに関わった悪漢を倒す仇討ちを義憤によって成し、最近になって斧貴族の悪辣なる罪が暴かれたという内容と、その功績によりシグルトの国外追放罪が取り払われたというものだった。

 仲間たちはここで、初めてシグルトが冒険者となった経緯の詳細を知る。

 親族を誘拐され、自身も監禁された状態から、身内を守るために自分を監禁した貴族を撲殺した。
 それを貴族の親族である教会の高位聖職者が訴え、落としどころとして国外追放になったこと。
 結果西方に流れてきて、一介の冒険者になったこと。 

 そしてシグルトを訴えた高位聖職者は、宗教改革によって国内での地位を失い、シグルトは公爵家の正当な継嗣として認められた。

(…修道院に入った母上やシグルーンの身分までが戻されている。
 今の俺は気ままな冒険者だからいいが、確実に二人は今後の公爵家の継承問題に絡んで、安穏として過ごすことはできまい。

 気は進まないが、いずれ一度は祖国に帰らねばならないか)

 シグルトには同父母の妹がいる。
 今回のことはその妹が、シグルトと同じ公爵孫に認知されたということでもある。

「…皆、すまない。
 俺はこのまますぐに女伯の元まで行って、ことの次第を確認しなければならない。

 俺だけのことであれば、認知を拒否する手紙を送って済ませたのだが、故国に置いてきた母や妹の今後にも関わることになりそうでな。

 ディエゴには、すぐ今後についての紹介状を書こう。

 ジゼルは、道中女伯の元に向かうまでに、知り合いの医者に見せておきたいのでついてきてもらいたい。
 女伯の元に向かうのなら、ペルージュは通り道だ。

 皆は…」

 仲間たちの様子を確認すると、レベッカがふっと肩の力を抜いた。

「…ま、私たちのリーダーがとんでもない奴だってのはわかってたことだからね。

 よく考えてみれば、王族だの公爵家の孫だの、今更だわ」

 それに呼応するようにラムーナがうんうんと頷いていた。

「ふむ、そうじゃの。

 そもそも、お主の珍しい髪と瞳が、古代グロザルム帝国の帝相であることに今まで気付かなかった時点で、不覚じゃわい」

 スピッキオも開き直ったように、驚愕で少しずれていた司祭用の帽子を直した。

「だよね。

 ついこの間なんて王族の恩人に収まって、その国の王太子様からお兄様扱いされてるって話だし。
 たぶん僕らが知らないだけで、案外精霊王とか神様みたいなスケールの知り合いがいたりして」

 ロマンがつぶやく。

 そういえば以前、戦乙女に助けを求められたり、森神と対峙して試練を受けたな…とシグルトも改めて自分の異常さを思い出して、妙に腹が座った。

「まぁ、シグルトだからなぁ。
 お前、名前からして竜殺しの英雄だし。

 とりあえずわかってるのは、お前の仲間たちはそんなことでお前から離れるようなのはいないぞ。
 わしも含めてな。

 ただ、女伯みたいなお貴族様は怖いから、義務は早めに果たして来いよ」

 親父が遠い目をしながらシグルトの方を叩いた。

 シグルトは、いつものように困ったような苦笑をその美貌に浮かべると、仲間たちに同行を求めるのだった。


⇒『新たな冒険の先触れ』の続きを読む

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『独白』公開開始

2022.05.10(02:31) 499

 
2022年05月10日 Ver0.41 レオニダスとアリエノールに【牙】の称号追加。
  不具合報告有難う御座います。
 2022年05月01日 Ver0.40。付属テキストの修正と内容追加。 おまけの連れ込みキャスト5名追加など。
             一応これでこのシナリオの拡張は終わりになります。テストしてくださった方々、有難う御座いました!
 2020年04月27日 Ver0.32。連れ込んだキャラのデータ変更はありませんので、そのまま使って戴いて大丈夫です。
 2020年03月03日 Ver0.31。ビョルン、ベストラ、トゥイリンの初期装備と所持金改正。
             アイテムのみでキャラクターそのものに大きな変更はありません。
 2020年02月19日 Ver0.30。獣人など13キャラ追加。大幅アップデートです。しばらくバグ取りに御協力くださいね。
 2020年01月30日 Ver0.24。ドワーフのヴェイグを連れ込んだ方は、所有する盾にバグがありました。
 2020年01月27日 Ver0.23。老人キャラクターのクーポン点合計を調整。年代相応になりました。
 2020年01月27日 Ver0.22。エルフやドワーフなど異種族13キャラ追加。
 2020年01月22日 Ver0.20。26キャラ追加。全部で39人連れ込めます。


 『野伏の教え』で隠しキャラクターを作っていた時、ちょっと思い立って作ったNPC連れ込みシナリオです。
 できるだけ忠実にプレイヤーキャラクターを再現してみたつもりです。

 新しく遊びたいけど6人分キャラクター作るの大変だなぁ、とか思ったことありませんか?
 あるいは適当なNPC拾ってパーティ作ろうかなと思ったけど、適当な人材がいなかったとか。
 初心プレイヤーさんで、思ったような能力値のキャラクターができずに挫折してしまったり。
 自分は物語の中での出会いを求めてるけど、作成したキャラクターが強過ぎだったり弱過ぎだったり。
 低レベルから寝食をともにできる仲間が欲しい方。
 連れ込みキャラクターの遺伝が一律で面白みがないなぁと感じている方。
 
 初期装備付きのキャラクターを60人+αご用意しました。
 装備品は拙作よりのインポートですので、その一例としても参考になるでしょう。

 ぜひ使ってみて、感想を聞かせてくださいね。
 バグや不具合の報告も助かります。

 シナリオは 別院 よりどうぞ。
 ※旧別院は編集できないため、今後は新別院の方からのダウンロードをお願いします。
 シナリオは公開シナリオの中にあります。

 ◇更新履歴
2019/12/02 Ver0.10
2020/01/22 Ver0.20
 隠れキャラを含め、連れ込めるキャラクターを+26人。
 キャストデータの裏話に、おまけとして東方ワールドガイドを追加。
 あくまでもY2つの設定垂れ流し資料です。参考程度に。
 一度独白を聞くと、独白を聞くかそのまま連れ込めるか選べるように。
 初期版は手を抜いていてすみませんでした。 
2020/01/23 Ver0.21
 メッセージの誤字修正。
2020/01/27 Ver0.22
 付属テキストの修正。
 異種族的キャラクター13人追加。
 エルフ・ハーフエルフ・ドワーフ・ファルスブラット(小人)。
 キャストデータの裏話に、種族の設定を追加。 
2020/01/29 Ver0.23
 老人キャラクターのクーポン点数合計を調整。
2020/01/30 Ver0.24
 誤字を修正。
 ヴェイグの所持するアイテムのバグ修正。(変更)
2020/02/19 Ver0.30
 獣人・鳥人など異種族的キャラクター13人追加。
 付属テキストのおまけ情報種族編追加。
 防具のインポート元における画像データ変更につき入れ替え。
 付属テキストの不備を修正。
 なもなきさん、不備の報告有難う御座います。
 十重さん、名前の表記ミス申し訳ありませんでした。 
2020/03/03 Ver0.31
 『野伏の教え』のアイテムデータ変更に伴い、ビョルン、ベストラ、トゥイリンの
 初期装備と所持金改正。 
2020/04/17 Ver0.32
 シナリオ内の誤字・脱字などを修正。
 さすらい人さん、御指摘有難う御座います。
2022/05/01 Ver0.40
 シナリオ内の誤字・脱字などを修正。
 付属テキストの修正と内容追加。
 おまけの連れ込みキャスト5名追加など。
 一応これでこのシナリオの拡張は終わりになります。
 テストしてくださった方々、有難う御座いました!
2022/05/10 Ver0.41
 レオニダスとアリエノールに【牙】の称号追加。
 不具合報告有難う御座います。


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『風鎧う刃金の技』 エンジンVer1.50対応版(Ver0.70以降)テストプレイのお願い

2022.05.05(01:08) 492


2022/05/05 Ver0.81、スキル【劈く雷光】の威力バグ修正。このスキルは単独攻撃用です。バグ報告有難う御座いました。

※修正したシナリオはY字の交差路別院(新) 【別院(新)】 の「Y2つ プライベート・テストシナリオ」のフォルダからダウンロードできます。旧サイトは編集できないため、こちらからダウンロードをお願いします。

2021/08/09 Ver0.80に修正。
スキルなどの無効化音やスタンの効果、誤字脱字などかなり大きな修正を加えました。
旧来のカードをお使いの方は変更した方が良いものも多数ございます。(シグルトの相伝スキルなどは【剣揮う槍雷】以外はそのままでも大丈夫です)
なお、これを機会に1.28エンジン対応の旧バージョンはすべて削除しましたので、悪しからず御了承ください。
バグ報告感謝致します。


 誤字脱字その多数の不具合を修正し、新スキル(魔術呪文)を3つほど追加しました。
 テストプレイと不具合報告、ありがたく。

 ご希望には沿う形にしたいのですが、システム的に難しい部分もあるため、悪しからず御了承ください。

 今後も文章の誤字脱字違和感の報告、システムの改善、細かいツッコミ大歓迎ですので(何分あまりの文章量で脳内で煙吹いてました…)感想をいただけると幸いです。

 DL場所は 別院(新) の方にアップしてあります。

 よろしくお願い致します。


《更新履歴》
~2007/10/18 試作版Ver0.10完成
 同日    Ver0.11、誤字等バグ修正。
        暁斗さん、バグ報告有り難う御座います。
       スキル【剣揮う槍雷】、召喚獣【串刺す雷槍】
        バグ修正、効果微修正
        hirosuzuさん、バグ報告等有り難う御座います。
2007/10/19  Ver0.11’、バグの取り忘れ修正。
2007/10/24  EXVer0.20、システムの見直し。
        溜め効果追加。
       EXVer0.20’、【風逸る剣閃】、【剣揮う槍雷】
        販売リンクミス修正。あれ~?何でこんなバグが?
2007/10/26  EXVer0.21A、【風逸る剣閃】、【剣揮う槍雷】
        〈反撃〉と〈溜め〉に対応。
        全体で行動不能時に溜まらないよう修正。
        アイテム【錬鋼の籠手】追加。戦略性激変?
        スキル【姦しき波濤】追加。
        その他、誤字、文章修正。
       EXVer0.22、【昇り風】プレミアからノーマルへバグ修正。
2007/10/28  同、【風逸る剣閃】、【剣揮う槍雷】、【渦巻く剣旋】
        バグ修正。
        召喚獣【串刺す雷槍】、紛らわしい説明文を修正。
        hirosuzuさん、バグ報告等有り難う御座います。
2007/10/29  EXVer0.23、カウンターセットスキル等、
        戦闘以外でのセットをしないように修正。
        アイテム【真銀の籠手】、【風唄う籠手】追加。
        スキル【峻烈の瞬き】バグ修正。
        バグ報告、有難う御座います。
       EXVer0.23’、アイテム【真銀の籠手】
        購入できないバグ修正。
        らっこあらさん、バグ報告有難う御座います。
2007/10/30  Ver0.30、通常版、EX版統一。
        以後EX版の後継となります。
        召喚獣【報復の籠手】のバグ修正。
        氷羽さん、バグ報告有難う御座います。
        無駄だった称号付与【;薔薇の王冠】
        その処理を消去。
        スキル【風纏う刃金】説明文修正。
2007/11/02  Ver0.31、スキル【渦巻く剣旋】バグ修正。
        氷羽さん、バグ報告有難う御座います。
        このバージョンまでテスト協力に書き忘れてました。
        お許し下さい。
        解凍後、シナリオ内にもう一個シナリオがありました。
        完全なバグです、消去致しました。
~2007/11/04 スキル追加等。
       Ver0.32、召喚獣【罌粟の化身】バグ修正。
        スキル【毒花の誘惑】バグ修正。
       Ver0.33、称号【聖北教徒】付与のバグ修正。
        hirosuzuさん、バグ報告有難う御座います。
~2007/11/05  スキル【蜘蛛の楼閣】追加等。
2007/11/06  Ver0.34、諸々のバグ修正。
        氷羽さん、Penaltyさん、バグ報告有難う御座います。
        スキル【蜘蛛の楼閣】改良。
        Dragonzordさん、御意見有難う御座います。
        おまけで【アラクネ】の同士討ち処理追加。
        よりデンジャラスに。
~2007/11/10 Ver0.35、召喚獣【アラクネ】、スキル【蜘蛛の楼閣】
        バグ修正。
        Penaltyさん、氷羽さん、バグ報告有難う御座います。
        四大精霊の霊験スキル追加。
       Ver0.36、誤字修正。
        氷羽さん、誤字の報告有難う御座います。
        著作テキストの不備修正。申し訳ありません。
        剣技スキル、説明文の誤字修正。まだ残ってました。
        シグルトの剣術追加。
~2007/11/13 Ver0.37、カード解説の誤字修正。
        氷羽さん、誤字の報告有難う御座います。
        待機スキルにあった無駄な処理及び、召喚獣不具合修正。
        待機属性や籠手関係の召喚獣が、戦闘後に残って、
        次の戦闘に持ち越すと、溜めてしまうバグがありました。
        待機、あるいは籠手はこのバージョン以降の最新版に
        交換して下さい。
        大剣スキル二つ追加。
        その他、細かい修正等。
~2007/11/18 Ver0.38、スキル【狼背構】のバグ修正。
        氷羽さん、誤字の報告有難う御座います。
        スキル【狼躯襲】キーコードと説明文統一。
        Penaltyさん、報告有難う御座います。
        盾スキル追加。
        技同士の相性システム追加。
        全ての武芸系(濃い緑枠のスキル)スキルはギミック
        追加です。交換してお試し下さい。
        仕様が度々変わって、申し訳ありません。
        精霊術【氷剣の乙女】シリーズ追加。
2007/11/19  Ver0.39、誤字修正。
        氷羽さん、誤字の報告有難う御座います。
        召喚スキル追加。
        マルコキエルさん、御協力感謝。
        盾スキル&盾一個追加。
2007/11/20  Ver0.39'、【水淑女の守】スキル、メニュー画像修正。
        アイテム【真銀の籠手】、【風唄う籠手】召喚獣変更。
        マルコキエルさん、御報告有難う御座います。
        適当だったキーコードを統一。
        剣技、大剣の技は、【狼躯襲】の効果以外、召喚獣を含め
        すべて【剣技】のキーコードをつけました。
        障害が出るほどではありませんが、よろしかったら
        カードを交換して下さい。
2007/11/21  Ver0.40、【絡み合う蔦】、販売説明文誤字修正。
        hirosuzuさん、誤字報告有難う御座います。
        スキル【極光の旗手】追加。
        あまりに危険なスキルなので、収録のみです。
        詳しくは#解説テキストにて。
        マルコキエルさん、御協力感謝。
~2007/11/23 Ver0.41、召喚獣【面殴打】説明誤字修正。
        スキル【見攻守】とともに修正。
        衣さん、誤字報告有難う御座います。
        スキル【機転衛】、庇うのを選択肢方式に変更。
        氷羽さん、御意見有難う御座います。
        召喚獣【極光の軍旗】眠りを精神属性に変更。
        バグでした。【極光の旗手】も修正です。
        マルコキエルさん、コメント有難う御座います。
        おかげで気が付きました。
        細剣スキルちょっぴり追加。
~2007/11/25 Ver0.42、【薔薇の王冠】&【棘刺す半剣】画像修正。
        【臥狼王】の召喚獣【狼王座】画像修正。
        スキル【吹雪の姫君】3セット追加。
       Ver0.42’、【薔薇の王冠】メニュー画像の変更し忘れ修正。
2007/11/26  Ver0.42''、スキル【雪崩の歌声】、召喚獣【緊縛の粘糸】
        説明文修正等。スキル【蜘蛛の楼閣】修正。
        hirosuzuさん、御意見有り難う御座います。
        スキル【雪花の装飾】と関係召喚獣微調整。
        【誉れの氷冠】修正。ほぼ効果はそのままですが、
        説明文の辻褄を合わせました。
        氷羽さん、バグ報告有難う御座います。
2007/11/27  Ver0.42+、【雪化粧の姫】適性バグ修正。
        マルコキエルさん、バグ報告有難う御座います。
        召喚獣【誉れの王冠】修正。スキル【雪花の装飾】等修正。
        使用時に負傷者が出てしまう状態を緩和しました。
        眠りから覚醒する場合のみ、悪影響を残してあります。
        冷気が苦手だったり、能力の低下が著しい時に起きますが、
        仕様としてあえて残しました。
        普通に起きる場合はほぼ大丈夫です。姫様の前で寝こけていた罰、
        と言うことで。
        「生命を持たない」者でないかぎり、ちゃんと回復するはずです。
        氷羽さん、御報告有難う御座います。
        情報を下さった衣さん、Penaltyさん、御意見を下さった方、
        有難う御座います。
2007/12/01  Ver0.43、精霊術ちょっぴり追加。
2007/12/04  Ver0.44、【闇冥雲の息】バグ修正。
        マルコキエルさん、バグ報告有難う御座います。
        ペンギンシリーズ2つ追加。
2007/12/04  Ver0.44'、【闇冥雲の息】、シェード→シェイドに変更。
        氷羽さん、御報告有難う御座います。
~2007/12/07 Ver0.45、スキル6つ追加。
        キーコード大改正。
        カウンターセットスキル改正。
        溜めの状況で効果音が変わるようになりました。
        一段階が攻撃音、二段階が渾身音、三段階(MAX)が光線音。
        耳で溜めを確認して下さい。
        【雪花の装飾】の装飾品にあるキーコードを、【召喚獣】→【魔法】へ。
        他微修正。
 
        このバージョンで、8割近いスキル、召喚獣を調整致しました。
        互換性が無いので、以前のものをお使いの方は総入れ替えをお願いします。
        
        今後もシステム換装にて前のバージョンのスキルが使えなくなる場合が
        御座います。
        このシナリオはスキルのシステム研究を兼ねたテスト版故、
        不都合をかけますが御了承下さい。
~2007/12/10 Ver0.46、スキル【血咲の花弁】バグ修正。付属テキスト誤字修正。
        ブリックさん、バグ報告等有難う御座います。
        スキル2つ追加。龍使いさん、アイデア感謝。
2007/12/11  Ver0.46'、スキル【間斬り】バグ修正、文章修正。
        ブリックさん、バグ報告等有難う御座います。
~2007/12/16 Ver0.47、スキル【豹駆の闇穿】効果修正。回避に重点を置きました。
        スキル【風逸る剣閃】仕様変更。要呪文となり、防御効果増大。
        一騎討ちでも優秀なディフェンススキルとして使えます。
2007/12/18   細剣スキル2つ追加。
~2008/01/01 Ver0.47’、全待機スキル及びアイテムの召喚獣誤字修正。スキル修正。
        待機属性と説明文にあるスキルを用いて召喚した召喚獣、盾と籠手の召喚獣で、
        ×「反撃の構え」とあるものは全て誤りです。
        ○「反撃の備え」が正しいです。
        紛らわしいですが、全て間違いです。
        今まで気付きませんでした…申しわけありません。
~2008/01/05 Ver0.48、召喚獣【反撃の備え】を能力ごとに分裂。今のところ2種類
        (器用度、筋力)でスキルにセットし直しました。
        気になる方は待機属性のスキルを交換なさることをお勧めします。
        遂に登場、抜刀術。とりあえず5つ&専用の刀追加。
        新しいシステムなので、虫さんがいたらごめんなさい…
2008/01/06  Ver0.49、フラグクリアを忘れていたのを修正。
        大盾さん、バグ報告有難う御座います。
        アイテム【間隠】、仕様イベントを軽量化。
        抜刀術・乙を5つ、武器1つ追加。
        敏捷度関係です。お待たせしました~ 
2008/01/07  Ver0.49'、メニュー説明文のバグ修正。
        氷羽さん、バグ報告有難う御座います。
        召喚獣【居刀・甲】、【居刀・乙】画像変更。
        居刀・~属性のスキル改変。
        入れ忘れていた召喚獣【居刀・乙】、敏捷度版の【報討】インポート。
2008/01/07  Ver0.50、スキル【辻風】のバグ修正。
        説明の誤字修正。
~2008/01/08  抜刀術・丙を5つ、武器1つ追加。
       Ver0.50’、召喚獣【居刀・甲】、【居刀・甲】、【居刀・甲】
        バグ修正。居刀属性の全てのスキルを修正。
        アイテム【間隠】、【迅継】、【剛吹】修正。
        氷羽さん、バグ報告有難う御座います。
        テキストの誤字を修正。
~2008/01/17 Ver0.51、誤字修正。
        硝子時計さん、誤字報告有難う御座います。
        抜刀術・丁を5つ、能力(アイテム扱い)1つ追加。
        シグルトの抜刀術解説を補強。
        甲、乙、丙、丁は全て訓読みです。書き忘れてました…
~2008/02/11 Ver0.52、精霊術15、剣術4追加。
        フーレイさんと氷羽さんのリクエストのスキルは
        一部出来ました。
        長らくお待たせしました。
2008/02/12  Ver0.52’、スキル【風渡りの靴】バグ修正。
         召喚獣【風渡りの靴】微修正。
        【激怒の睥睨】と【巨狼踏】、スキルとメニューの誤字修正。
        スキル【棘囲う姫垣】、召喚獣【蔦茂る薔薇】修正。
        シナリオ添付テキストの修正、分割。
        氷羽さん、Penalty さんバグ+誤字報告&御助言有難う御座います。
2008/02/13  Ver0.53、スキル【風立つ舞子】説明文修正。メニューも修正。
        召喚獣【雪男】、スキル【燥ぐ雪の子】修正。重複召喚時、失敗しやすくしました。
        【雪男】のリアクション追加。
        氷羽さん、御報告有難う御座います。
        スキル【届かざる円】微修正。
2008/02/14   細剣スキル2つ追加。りっつさんからのリクエストスキル対応です。
        微妙な誤字修正等。
2008/02/15  Ver0.53’、スキル【血気の鋭刃】、【裂き躍る歩】バグ修正。
        Penalty さんバグ報告有難う御座います。
2008/06/11  Ver0.54、召喚獣【ジルフェ】修正。スキル【風立つ舞子】修正。
        破壊力と精度を落とし、回避低下時間を延長。重ね掛けのバランス向上。
2009/01/29  Ver0.55、月刃の剣舞系追加。伴って文章の形をいくらか変更。
2009/01/30  Ver0.55´、スキル【羅刹の爪】、【修羅の腕】、【薬叉の顎】、
        【龍蛇の牙】の【舞踏】のキーコード追加。
        氷羽さん、バグ報告有難う御座います。
        スキル【薬叉の顎】、テキスト等の名称の誤りを変更。
        Lohengrinさん、バグ報告有難う御座います。
2009/01/31  Ver0.55´b、スキル【祷裂】のバグ修正。
        Penaltyさん、バグ報告有難う御座います。
2009/08/26  Ver0.56、シグルトによる【紫電の斬光】の解説修正。
        氷羽さん、報告有難う御座います。
2009/09/08  Ver0.57、スキル【乖離の氷刃】バグ修正。
2009/12/02  Ver0.58、スキル【銀狼衝】バグ修正。
        連絡先メールアドレス変更。
        みちさん連絡先変更。
2017/11/05  Ver0.60、初心技能9つ、特殊召喚術6つ追加。
2017/11/05  Ver0.61、救済イベントが起こらないバグ修正。
2017/11/06  Ver0.62、【堅牢】の敵性を筋力から生命力に変更。
        誤字修正。
2017/11/07  Ver0.63、【転旋】と【飛襲】の使用者ギミックを変更。
2017/11/09  Ver0.64、テキスト修正。SIGさんのシナリオは旧街道でした。もうしわけなく。
2017/11/10  Ver0.65、シナリオ内の誤字修正。カードデータには変更ありません。
        樹音さん、誤字報告有難う御座います。
2018/01/28  Ver0.66、初心技能にあった無駄なイベントを削除。
        (以前のものでもシステム的な障害はありません)
        アイテム【練武の大盾】を『防具屋』仕様に。値段アップ。
        Ver1.28版は守護の代わりに防御ができます。
        このバージョンアップを最後に『風鎧う刃金の技』は1.50仕様になるかと思われます。
        こちらも残しておきますが、悪しからず御了承下さい。
2018/01/31  Ver0.66´、スキル【狼聖吼】シグルトの解説の誤字修正。
        スキルデータには問題ありません。
~2019/04/25 Ver0.70、エンジンVer1.50仕様に完全変更。Ver1.28ではたぶんバグが起きます。
        精霊召喚術の一部をレベル3から5に変更し、効果修正。
        劣化版召喚スキル対応、六属性から十属性に。
        スキル等追加、システムの見直し、一部PNG画像化、張り紙イメージ変更。
        強すぎるスキルの入手制限。
        付属テキストのリンクなど確認。他微調整多数。
2019/04/27 Ver0.71、スキル【廻る旋風】のキーコード判定バグ、召喚獣の称号誤字による発動ミス等を修正。
        スキル【折れない刃】の精霊術師制限イベントが抜けていたのを追加。
        【聖賢の賜】解説メッセージの誤字修正等。
2019/04/27 Ver0.72、スキル【廻る旋風】のキーコード判定が一部パーティの誰かひとりになっていることで起きるバグを修正。
        (仲間の冷気による攻撃に反応し、その人物にキーコードを書き込んで本人に書き込まれないことで追撃が発動しませんでした)
2019/04/30 Ver0.73、販売時の選択肢の誤字修正等。
        精霊術師専用、聖海教徒専用のスキルの販売・強化後に称号所持を警告するメッセージ追加。
2019/05/06 Ver0.74、付帯能力【揚羽の踴】がレベル7以上で使えなくなる致命的バグ、ペナルティがパーティー全員に及ぶバグを修正。
2019/05/08 Ver0.75、スキル【昇り風】解説文の誤字修正。進行イベントに関わるので旧バージョンのものを所有する方は持ち替えを。
        女神ダナのイベント追加。
2020/01/04 Ver0.76、スキル【群狼覇】の溜めの不具合修正。バグ報告有難う御座います。
2021/05/10 Ver0.77、付帯能力【微睡む女神】と【刃金の女神】に呪縛解除効果が無いバグを修正。
        バグ報告有難う御座います。
2021/08/09 Ver0.80、誤字、無効音の削減、スタン効果のカードをほぼ行動キャンセルに変更、他微調整。
        魔術呪文スキル3つ追加。
        さすらい人さん、詳細なテストと御意見、報告を有難う御座いました。
2021/08/09 Ver0.80´、焼きフォウ描いた人さんのサイト情報が抜けていたので修正。
        大変失礼致しました。
2022/05/05 Ver0.81、スキル【劈く雷光】の威力バグ修正。このスキルは単独攻撃用です。
        バグ報告有難う御座いました。

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