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『龍鳴く剣Ver1.10』正式登録版

2017.12.24(16:22) 423

 中華剣術っぽいスキルを習得できるシナリオです。
 長い間テスト公開のままでしたが、この度ギルド登録の運びと相成りました。

 一見あっさりに見えて、やり込み度(資金投資度)満載です。

 各スキルはカウンターやチャージのシステムを使える分、心持ち威力を抑えてあります。力任せに使うとほどほど、工夫次第で凄まじいコンボを発生させる、慣れると癖になるバランスです。
 スキルのバランスチェックソフトで徹底的にバランス調整を心がけて作成されていますので、割と安心して使用していただけると思います。

 流派内完結するようにデザインしてありますので、このシナリオのスキルだけで構成すると、すべてのスキルを一度は習得し、高レベルの装備に換えていく流れも可能です。

 敵の攻撃を実際に受けて、それを認識して反撃の条件が成立するピーキーな各スキルの連携システム。(レベル3以上)

 気を練って力を溜めて行き、溜め切った力を解放して超絶の一撃を放つもよし、さらに溜めてスキルをばんばん手札に引き寄せるもよし。

 高レベルで極めれば付帯能力や、無敵な敵に一矢報いることが可能な奥義も習得できます。(シナリオ内で一応注意はされていますが、最終奥義や付帯能力には枚数制限とレベル制限、複数同時使用や連続使用への制限などがあり、極端にバランス崩壊するようなものはないと思います)

 さらには片手武器。両手武器といった制限をスキルや武器で表現するための、製作者様サイドでニヤリとしそうなちょっとした仕掛(ギミック)などもあり、遊び心満載です。

 ソロシナリオを癒身の法などの別枠回復スキルを装備しなくても、最悪回復アイテムを補助的に使う程度で絶妙のバランスになる、自己回復能力のある防御スキルもあるので、流派内完結のスキル構成であれば十分戦闘ありのソロシナリオを遊べるようになります。 不自然な回復スキルは持たなくて済みますよ。

 気功系のさまざまな特殊能力をアイテムとして使用可能。ただし、これを自在に使いこなすには相当な資金が必要になります。頑張って功夫を養い、気を弾丸として飛ばしたり、能力値を単独で短時間アップしたり、スキル配布してみたり。でもスキルを高速回転させたいなら、溜めまくってカウンターだけ狙うとかがお勧めです。

 各スキルの使い方や解説、システムに関して、詳しくは付属テキストに詳細にまとめてあります。
 Y2つのシナリオ保存庫であるY字の交差路別院にて配布しているプライベート・テストシナリオなどとともに、楽しんで御利用いただければ幸いです。

DL先  Y字の交差路別院

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『碧海の都アレトゥーザ』 故郷は波間の先に

2017.12.20(22:42) 422

「たったたったた、たら~たらら♪

 たったた~ららら~♪」

 アレトゥーザで船乗りたちに仕事の合間よく歌われる民謡を、まだ言葉がわからないので鼻歌で歌いながら、陽気な少女…ラムーナはスキップでもするかのように、ほんぽんと軽快に歩いている。

 年の頃は十代前半ぐらいに見えるが、実際は十五になったばかり。だいたいは成人と呼ばれる年頃だ。
 年下に見えるのは発育不良だからである。
 
 故郷でラムーナの食生活は酷いものだった。
 一日一食か二食、男尊女卑の傾向が強い国でよく食べる弟がいたために、食べられるのはいつもあまりものという名の残骸ばかり。
 優しく一家の稼ぎ頭だった姉がこっそり食べ物をくれなければ、ラムーナはこの時代の貧民の子供がそうなるように幼くして亡くなっていただろう。

 ラムーナの故国グルカは北方の山岳民族が、海を求めて戦争で切り開いた小さな都市国家である。
 勇猛果敢で身体能力に優れた民は血の気が多く、祖国を大切にする母体の民族と離れて海を求め、侵略によって国を切り開いた。
 その時に月の神の眷属である女神に導かれ、夜襲によって勝利を収めたという伝説から、強くその月の女神を信仰している。この女神は男神である月神の化身でもある、という考えから、近隣では男神として祀るはずの月神を女神として信仰する異質な信仰が保たれていた。

 なれない魚漁と交易、そして国が推奨する戦争での略奪行為。
 この国は成立した時点でとても不安定で貧しかった。
 国を維持するために王政府がとった方策は、国で戦える男を周辺諸国の傭兵として派遣し外貨を稼ぐというものだ。
 周辺諸国の紛争を利用して国力を維持するため、国民には血に飢えて野蛮なものも多かった。
 “血塗られた三日月の民”…この国の民が愛用する内反りの刀からついた悪名であり、その形状は首を刈り落とすのに適しているからである。
 
 この国で男は身体を張って戦う戦士であり、畑を耕すのは女性や老人や奴隷の仕事であった。
 戦争で捕まえた捕虜は奴隷にし、鉱山奴隷や農奴として使い潰す。

 そんな国で、ラムーナは戦で足が不自由になった傷病兵の娘として生まれた。だが、その父親は本当の父親ではない。
 傷病兵の妻として娼婦を強要されていた母が身ごもった、不義の子。
 酷い出生から、ラムーナはナクシャ…いらない子と名づけられた。

 この地方では女性は生まれると“負債”として扱われる。結婚する時に持参金を必要とし、嫁を出した家は嫁入り先の家に嫁が死ぬまで援助しなければならない。戦士になれない女は男性に障害付き従わなければならないという女性差別の因習がまかり通っていた。
 このため女児が生まれることも忌む傾向がある。

 母親はラムーナを産んですぐに育児放棄し、本当ならば死ぬはずだった。
 だがそれを救ったのが七歳年上の姉である。

 ラムーナの姉は聡明で慈悲深い性格だった。
 両親に「この子は将来とても美人になるから」と言って説得し、小麦粉と山羊の乳で作った重湯で育て、舞踊という芸を仕込み、女として生きるために化粧の仕方を教えてくれた。

 その優しかった姉はやがて老いて客をとれなくなった母に代わり、無理やり娼婦にされた。
 元々ラムーナの母は大変な美女で、その娘である姉もすぐに売れっ子となる。
 ラムーナは、客寄せの芸をするようにと命じられて舞踊を舞うようになった。

 その並外れた身体能力は、祖国伝統の身体の柔らかさを使った舞踏と、養生術(美容・健康・性生活の向上などを行う技術)の一環として娼婦に伝わる技法で培われた。

 そんなラムーナは紆余曲折あって奴隷として売られ、今は西方で戦士をやっている。
 祖国では男しか慣れない仕事に就き、皮肉にも類稀なる武勇の才能を開花させつつあった。

 シグルトに注意を受け、虐待で歪んだ体格の矯正から始めたラムーナは足を後ろに振り上げて自分の頭越しに前方にいる相手を蹴飛ばせるほどに柔軟な身体をしている。
 跳躍力は頭を軸に回転することで二階に登攀や足場無しで飛び乗れる。
 反応速度では初速で野生の狼に競り勝てる。
 陽気さに隠れてしまうが、瞬間的な行動力においては“風を纏う者”随一であり、温厚そうな性格に見えて戦う時には戦闘民族の血筋故か、まったく容赦しない。

 人身売買によって売られ、故郷から遠く離されて血塗られた戦士の道を歩まざるを得なかった。
 しかし、今のラムーナはとても幸せだった。

 西方でも多少は女性蔑視の傾向はあるし、貧しい冒険者という仕事は贅沢ができるわけではない。
 でも今着ている服は古着でも自分のためにレベッカに買ってもらったもので、昨日は海岸で貝を採って御馳走を腹いっぱい食べることができた。
 仲間たちは異民族の自分を差別したりせずとても優しい。
 胸を張って自分ができる役目があり、決していらない子とは呼ばれない。

(毎日神様にお願いしててよかったぁ。

 あ、でも、本当は女神さまと聖北の神様に一緒に祈っちゃいけなかったんだよね?)

 不心得者ではかないが、信心深いわけでもない、不幸な生い立ちで楽天的な少女の信仰心とはこの程度であった。

 
 ラムーナの今日の目的は、知り合った南方大陸出身の女性に会うためである。

 その女性とはアレトゥーザに来たばかりの時に偶然知り合った。
 都市で生活するのに必要な雑貨を買いに雑貨屋を訪れた時、彼女に絡んでいた悪漢を同行していたレベッカの許可を得てすっ転ばせてやったのだ。
 その男は、レベッカの姿を見とがめると脱兎のことく逃げ去った。
 昔リューンにきたその男にちょっかいをかけられ、飲み比べで負かせて下着一丁までひん剥いて、路地裏に転がしてやったらしい。

 助けた女性はアデイと名乗った。
 鍛え抜かれた身体をしているが、どこか故障があるのか歩き方に違和感があった。
 南方大陸人らしい艶のある黒い肌と端正な顔をしている女性で、おそらく逃げた男はまたちょっかいをかけていた様子だった。

 その後一緒に買い物をして、ラムーナが商人に「もっとまけてね!のダンス」を踊ったところ、興味を持ったように目を細め、このアレトゥーザにいる間にまた会えないかと誘ってきたのだ。
 アデイは元舞踏家(ダンサー)であり、身体能力の優れた女の子を見るとつい目が行ってしまうとのことだった。
 人懐っこい性格のラムーナは快諾して、翌日に大運河で待ち合わせをすることになった。

 大運河はアレトゥーザ名物景観の一つである。
 水の街とも呼ばるこの都市の象徴ともされ、美しい碧海や蒼の洞窟とともに街の人々に愛されてきた。

 運河から吹き抜けてくる涼しい風に目を細め筒道を歩いていると、襤褸をまとった人物が敷物の上で五体投地を行っていた。聖典教徒が行う礼拝である。
 
 ここアレトゥーザでは聖海教会の力が強いが、外地からやってくる船乗りなどは聖典教徒も多数存在する。
 彼らはこうやって日に五回、聖地への礼拝を行って、聖海教会からは白眼視されている。

 その様子を不思議そうに眺めていると、礼拝を終えた人物は敷物を丸め背負い袋にしまい、気づいたようにラムーナを見返した。
 それはこれから会いに行くアデイとは別の黒人女性である。
 女性にしては背が高くたくましい体格だった。

 ラムーナが会釈をすると、警戒した様子だった女性の口端がふっとゆるんだ。

「スマナイ。通行ヲ妨ゲテシマッタカ。

 スグドクノデ、許シテホシイ」

 片言の共通語で謝り、その女性は背負い袋から不気味な仮面を取り出して身に着けた。

「…アア、コレカ?

 異教ノ黒人女ダト風当タリガ強イノデナ。
 私ガ信仰スル神ノ教エデハ女ガ肌ヲサラスコトモ嫌ウ。

 マァ、処世術トイウヤツダ」

 さらなる好奇心で見つめていたラムーナに対しておどけたように肩をすくめ、女性は気安そうな感じで説明した。

「君ハ東方ニアル国ノ人間ダナ?

 バーラタ人、ダッタカ…」

 バーラタは東方にある大きな国である。
 多神教の国で、厳しい身分制度が有名な国だ。

「う~んとね、ちょっと違うよ。
 私はグルカ人。

 バーラタとは国境を接してたけどいつも戦争してたかな」

 ラムーナがうなって悩みながら答えると、女性はナルホドと首肯していた。

「グルカ、カ。
 ウム、アノ国モ酷イ…アアスマン、君ノ故郷ヲ悪ク言ウツモリデハナイノダ。

 タダ、女ニハ辛イ国ダト聞イテイル。

 一人デ勝手ニ喋ッテスマナカッタナ。
 久シブリニ異邦人ノ女性ト話シテ、気安ク感ジテシマッタ。
 
 許シテホシイ」

 胸に手を当てて謝った女性に、ラムーナは「いいよいいよ~」、と笑って返した。

「このアレトゥーザって、いろんな人が集まるから目移りしちゃうもん。
 私の国が女の人につらく当たるのは、お嫁に行くときの持参金がすごくたくさんいるからで、ほんとのことだし。

 私なんて、みそっかす扱いでお父さんに奴隷として売られちゃったしね。
 あ、今は違うよ~
 冒険者やってます!」

 あっけらかんと自分が元奴隷で冒険者であることを明かすラムーナに、その女性は共感したように強く頷いている。

「…ウム。
 私モ元ハ奴隷ダッタ。サスガニ親ニ売ラレルホドデハナカッタガ。

 大陸カラ少女ノ頃ニ戦争ノ戦利品トシテ奴隷ニナッタガ、コンナ図体ダカラ女トシテ役タタズトサレ、主ニ解放トイウ大義名分デ放リ出サレテナ。聖典教徒ノ国デハ、奴隷女ニ教養ヲ与エテ解放スル者ハ倍ノ徳ヲ積ムトサレル。
 愛ラシク肌ノ白イ女ハトモカク、私ノヨウニ肌ノ黒イ大女ハ好マレナイ。
 私ハスグニ聖典教徒ニ改宗シタカラ、同ジ聖典教徒ヲ奴隷トシテ手元ニ置クノハ外聞モ悪カッタラシイ。

 神ヘノ信仰ガワガ身ヲ救ッテ自由ニシテクレタカラ、感謝ト利益ノタメニ毎日サッキノヨウニ祈ッテイルノダ。
 モットモ、聖典教徒ハ女ニ殺サレルト天国ニ行ケナイラシイカラ私ノヨウナ女戦士ハ、アッチデハ疎マレル。
 ダカラ聖典教徒トアマリ関係ガナイ南海マデヤッテキタ。
 コッチデハ聖北や聖海ノ連中ニ白眼視サレテイル。

 ソシテ多クノコトヲ捨テタハズガ、実際ハ祖国デ学ンダ戦イノ技術ノオカゲ用心棒家業ヲシナガラナントカ食ッテイケル…皮肉ナモノダ」

 そういって女性は南の方を仰ぎ見た。

「…私ノ名ハ、ザハ・ワフシュ。

 コノ海ノ向コウ…南方大陸ニイタ頃ノ名ハ改宗シタトキニ捨テテシマッタ」

 ザハと名乗った女は南方大陸の北部の生まれである。
 父親は小国の下級戦士で母親は解放奴隷の踊り子であった。

 少女の頃に祖国が戦争で敗れ、父親は戦死。
 ザハと母親は南方大陸の北にある聖典教徒の奴隷騎士王国に奴隷として売られた。

 奴隷騎士王国は、奴隷騎士…マムルークと呼ばれる戦士の中から統治者である王を選ぶ独特の風習がある国だった。
 ザハは奴隷としてそれなりに厳しい境遇にはあったが、改宗によって解放された。
 男であれば兵士になることもできたが、聖典教徒は女に男への恭順を強制する傾向がある。
 それを嫌ったザハは、聖典教徒でも女の地位向上と保護を図る秘密結社ヌール・ルカマルに所属することになった。

 ヌール・ルカマル…聖典教徒たちが使う言葉で“月光”…という組織は聖者を生むことができる女も尊いのだと考える聖典教徒の異端組織だ。
 ただ、その実態はあまりに女性蔑視の傾向が多い中東圏の聖典教徒の中から、宗祖の妻と娘の故事を引き出して虐げられる女性の保護をひっそりと行う、駆け込み寺のようなものであった。

 組織の教えでは女性は肌をむやみにさらすべきではないともあるが、「夫以外に」という概念はない。尊敬すべき男の戦士や同輩、目上の女性には素顔を見せても問題ないとされ、顔を見せるのは神を崇めるときや、敬意・信頼を示すときに行う。
 女は尊厳をもって不埒な男や社会的な不条理と戦うべし、という信念のもと、女奴隷から解放された有力者の妻や交易商などが中心となって活動している。故に、月光には「闇に立ち向かう三日月刀(シャムシール)の光」という隠れた意味がある。
 社会的弱者の女が戦うには賢明果断でなければならず、肌を隠し仮面をつけ男装をして活動するのは「男として殺すならば相手の戦士は天国に行ける」という慈悲からである。

 男性に庇護される傾向の社会において、女性が活動資金を稼ぐのは難しく、ヌール・ルカマルに属す多くの女性は交易商や踊り子、あるいはザハのような仮面の傭兵として世界に散り資金を稼ぐ。

 ザハもまたヌール・ルカマルの一員として、大金が入る暗殺なども請け負う用心棒家業をしている。

 ワフシュとは“獣”を意味し、倣獣術と呼ばれる格闘技を使うザハは、アレトゥーザではベスティア…南海語で“野獣”というあだ名で呼ばれていた。
 それなりに知られた凄腕の用心棒として、金次第で様々な鉄火場に関わっている。

 ザハがラムーナに自分の過去を教えて名乗ったのは、ヌール・ルカマルの女は自分たちと同じような迫害を受けている女性がいた場合は力となり、自分たちの組織に勧誘する布石を打っておくためだ。

 そんな事情があるとはつゆ知らず、ラムー名はにっこりと笑って「私はラムーナだよ。こっちに来てからぶつかった看板の名前なの。気に入ってるんだ!」と妙な名乗りをして、ザハの失笑を買ったのだった。

「…ラムーナ、カ。真月ヲ意味スル良イ名ダ。

 サテ、私ハコレカラ依頼人ト交渉ガアルノデ失礼スル。
 神ノ思シ召シガアレバ、マタ逢オウ。
 同ジ遠方カラノ流離イ人、ラムーナ、ヨ」

 そう言うと、仮面を着け直したザハは襟を正して去って行った。

 彼女が去った後、ラムーナは少し寂しそうにザハが去った先を見つめ、不意に流れるように海へと視線をやった。

「流離い人、かぁ。

 うん、私の故郷はこの海とつながった遠い場所にあるもんね。
 たしかにそうかな、冒険者だし。

 でも、こっちはとても素敵だよね!

 う~み~が~き~れ~い~!」

 がお~と輝く南海に一叫びし、周囲の注目を浴びる。
 気にもためずに、ラムーナは本来の目的であるアデイに会うため、潮風の中を速足で歩きだした。 



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防御力の楽しみ方

2017.12.20(20:31) 421

 管理人のY2つです。
 最近リプレイ休んで何やってるんだって方に御報告を。

 はい、シナリオ作ってました。しかも3本。
 そのうち『防具屋』と『棒杖のお店』はテスト公開してます。
 テスト協力、よろしくお願いします~♪

 残り1本は『防具屋』のリソース利用例として参考にできる、インポートデータを使ったシナリオです。ほかのシナリオからもインポートを行い、Y2つめがどんな形で対応するのか、素材の使い方も含めて付属テキストにて説明したいと思っています。

 ラムーナ(+あの…)のエピソードはもう少しお待ち下さい。


 あと御報告。
 『風たちがもたらすもの』の上級防具【魔鏡の大盾】と【銀獅子の鎧】が『防具屋』の基準で改造しました。ただ、作成エンジンは1.28のままなので、旧エンジン仕様の方もまだ遊べます。


 皆さんはカードワースの防御バフに関してどんな風にお考えでしょうか?
 高レベルの戦闘シナリオは防御バフに召喚獣の防御当たり前なダメージが乱舞するため、使わないと苦戦します。ですが、魔法の鎧、実用レベルになるのは少なくともレベル3ぐらい。シルフィードに至ってはレベル7スキルなので、手札として使うラインだとレベル5ぐらいほしいのですね。
 結果として低レベルのシナリオは「戦闘から逃げる」内容のものも多いです。

 あえて、ここで私は言いたい。低レベルの防御力バフで低レベルの戦闘を楽しむべきである、と。

 私はアレトゥーザの【聖別の法】が好きです。
 え、このスキル弱いじゃんって?
 確かにスキルチェックツールで測ると弱い部類に入ります。-3レベル相当って0レベルスキルよりさらに弱いってことですし。効果なんて個別付与だから完全に【魔法の鎧】の劣化版。しかも私が作成中の棒杖店シナでその価値をさらに貶めてしまいそうなものを商品に入れているため、影に押しやられそうな感じです。

 でも、このスキルは「低レベルの時にこそ強い」スキルなのです。
 まず小回り。レベル1なのでレベル1~2の冒険者は5~7回使えます。対象を鎧を持ってない魔法使いや回復役に絞って使うと結果的にバフやデバフ、回復の維持が楽になり(それらの役どころが残り体力を気にせずに魔法を使えるとしたら?楽ですよね)、回復スキルのかわりに来た時は予約回復扱い(これからダメージを受けないということは、ダメージを受ける前にあらかじめ回復を仕込んでいたのと似たような意味になる)で仲間にかけられ、戦闘前の準備で用意したバフを消し去るイベントのある戦闘では遠慮なく手札に来たと同時に使っていけます。
 それに、KOされたPCのバフは解除されてしまうため、回復しても全体攻撃でまたダウンを繰り返されて辟易した方もいらっしゃるのでは?回復と防御バフを連携で重ね掛けすることでそれを食い止めることができます。さらに【魔法の鎧】の全体の重ね掛けはスキルレベルが高く場合により使用を躊躇する+魔術師は攻撃に比重を置いた方が「攻撃は最大の防御」になりうる。

 他の同様のスキルや手段があったとしても、この小回りこそが使いやすいのですね。
 多くの戦闘が【魔法の鎧】1回で済んでしまうのは、ただそれらの戦闘に防御低下系やバフリセットの攻撃が少ないからなのです。

 私は【聖別の法】のスキルとしての寿命は使い手がレベル4のあたりで終わると思ってます。それまでが楽しめる旬であり、中堅以降の【魔法の鎧】と比べてしまうと「スキルのための資金節約」をする人は多分楽しめずに終わってしまうスキルだろうな、と感じます。

 標準バランスより弱めのスキルは、使い方によっては強いより良いものもあります。マイナーキーコードをただスキルにしたものは使い勝手が悪かったりもするのですが、効果の弱いスキルは必ず悪ではありません。むしろ、そういった劣化スキルをモンスターに持たせたり、極低レベルで出して「買えない時はこれでしのぐ」ことをさせれば、不思議と愛着も出てくるのです。

 多少強いならレアなラインで済むのですが、バランスを無視してただ強いだけのスキルは多くの場合悪影響になります。

 【聖別の法】は「低レベルで出す報酬としてお勧め」なバランスであり、PCが使わなくてもNPCに習得させておくと光るスキルでもあります。残念ながら、アレトゥーザの【聖別の法】は閉鎖されたサイトの絵師様の素材が合成として使われているので、インポートする場合は一端画像を除いて別の画像に交換したりとかの工夫が必要でしょうが。
 このスキル、まったくダメージを受けないNPCの仲間が使うと、PCのかわりにNPCが超絶スキルで敵を一掃してくれるよりよほど面白くなりますし、雑魚であっても敵が使ったら恐ろしいスキルです。

 カードワースはタイトなダメージバランスで、標準とされるASKさんのスキルにも一撃必殺になりやすいスキルが多く、防御系バフがないと一撃KOになるスキルも少なくありません。レベル比8のダメージを超えるスキルの多くがそれであり、ダメージ基準はスキルチェッカーには寄らずに、実際にダメージがどの程度あるか古山さんのCWダメージ計算機を使って実測したほうがよいでしょう。

 カードワースの防御力ですが、これは「あらゆるダメージに対応される」ものです。

 抵抗系のスキルは外れない代わりに半減後にさらに防御力でダメージが減らされます。【炎の玉】のダメージは直撃するとレベル3ぐらいまでの一般的な人間はまず即死します。
 冒険者PCの基準である能力値6(私は一般人は能力値4平均説を推す人間ですが、仮にここはPCの標準としてみましょう)で生命力6・精神力6と考え、レベル3の体力はキャストの基準値計測で31。【炎の玉】は抵抗系(回避できない!)30ダメージ。秀麗とか精神力が低い傾向の盗賊キャラクターなら…わかりますよね?
 魔法防御とか入れてないとレベル7のスキルを使う敵は最低レベル5ぐらいの知力7で好戦性+2ぐらいの魔術師が使ったとすれば、格下が耐えられる基準ではありません。

 私が『防具屋』というリソースシナリオを思いついたのは、まずこのピーキーなダメージ状況の緩和を、既存のシステムに不自然ではない範囲で行えるものを導入したかったからでもあります。
 防具の所持防御力+1は単独で10%のダメージ削減です。これはダメージが大きいほど、敵が多いほど顕著に影響します。
 仮に避けるのが無理でも、一回行動を犠牲にしてでも【防御】できれば抵抗系のダメージは(苦手な属性の攻撃や最大値処理でない限り)最低半減、上手く行けば25%までダメージを抑えられるのです。回避必中系のダメージでも半減できるでしょう。
 『防具屋』はこういった特性の防御事情を踏まえて、基本は有限コストで防御力や抵抗力をコントロールするリソースツールになりえます。

 常々私はカードワースの生命力事情が悪くなりやすいことを感じていました。若者以外の冒険者の生命力の平均は実質おそらくは6ではなく5~4です。
 対して対策と言えるものはスキルによるバフ以外は、意識してバランス補正をしてみようという動きがいまいちだったような。
 防具の活用はその状況に対する、私なりのメッセージでもあります。

 防具はコストがかかるので、最初は使うのに抵抗があるかもしれません。
 傷薬が高価すぎた故に温存に意識が行き、アイテムは使わずに貯めてしまう習性がつきやすい気がするのです。

 まずは購入した防具を「修繕するぐらいまで」1回使い倒していただきたいと思います。
 そうすれば、よほどの長編戦闘もののシナリオでない限り、高価な防具は1回の冒険で消耗しきってしまうことはないことに気付くはず。

 その昔「リューンスキルだけでやってればお金の使い道がほとんどない」みたいなことをおっしゃっていた方がいらっしゃいました。
 私は低コストなお金の使い方として防具を推奨します。
 現実では使えない鬱憤も、防具にお金をかけて「俺の愛しい防具ちゃん!」みたいな状況に、冒険仲間が顔を引きつらせるような方が増えてほしいなと思います。

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『防具屋』 テストプレイのお願い(済)

2017.12.06(20:41) 419

 正式公開いたしました。
 御協力ありがとうございます。

※以下過去の記録


 記事で話題に出していた、防具のリソース店シナリオが一応公開できるレベルにできました。
 テストプレイをお願い致します。

〈テストにおける焦点〉
・バグ・誤字の発見
・イベントの展開等での不具合や違和感
・アイテムの使い心地(私的感想も歓迎)
・使用コストの高い低い
・バランスの確認
・自分がシナリオ作者だった場合使ってみたいかどうか
・付属テキストを読んでみて修正すべき点

※どこかでチェインメイル(鎖帷子)の画像がありましたら情報求めています!

 現行のバージョンでは著作権関係で相談した絵師様の連絡待ち部分があり、インポートに関してはテスト版ということでしばらく保留をお願いします。
 言いたいことややりたいことは付属テキストに書いてありますが、主にリソースとして使い倒すことを考えて作られたシナリオです。
 たぶんデータがひと段落したら、使用例になる簡単な対応シナリオを作ると思います。

ダウンロード場所は Y字の交差路別院

 よろしくお願い致します。

◇更新履歴
2017/12/04 Ver0.10 とりあえずテスト版完成。
2017/12/06 Ver0.11 バグ修正、テキスト編集一次。キーコードの変更。
      Ver0.12 バグ修正。モコイさん、バグ報告有難う御座いました!
Ver0.13 間違えてささやかな宝の解説テキストがついていた件と、
           #Resourceテキストが入ってなかったミスを修正。すいません! 
2017/12/09 Ver0.14 #Resource大幅変更。メッセージ若干変更。
           高品質の扱いを回数に限定しました。分かり易いです。
2017/12/09 Ver0.15 《カードデータのインポートについて》をテキストに書きました。
           深紅城さん、たそがれさん、素材の使用許可を下さり有難う御座います。
           その他、テキスト修正。
2017/12/14 Ver0.16 テキストの誤りを修正。もう少しインポートの詳細を強化。
           モコイさん、御指摘有難う御座います。
2017/12/15 Ver0.17 テキスト若干修正。画像無しの骨董鎧・龍鎧リソースデータ収録。
2017/12/24 Ver0.18 テキスト修正。インポートに関する規約の補正。
2017/12/28 Ver0.20 テキスト修正・加筆。破損した防具のデータ追加。  

 以下付属の#Resourceテキストの内容です。
 こっちが多分メイン。
 ぜひ読んだ感想を聞かせいて戴ければありがたいです。


⇒『防具屋』 テストプレイのお願い(済)の続きを読む

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思い立ったが吉日な防具シナ作成中

2017.12.02(23:05) 418

 最近カードワースをやるにつけ、新エンジンの新たな機能の多さに驚いています。私はVer1.28時代感覚のろーとるさん。
 キーコード判定分岐はVer1.28でシナリオを作ってた時にとてもほしかった機能で、これを活用する指針があると、パッシブ能力と装備ペナルティの表現ができるのです。

 防具に関しては顕著でして、金属鎧を着てたら泳げない、音がうるさい、砂漠で焼け死ぬ…といったペナルティもあれば…
 絞殺に対抗力があり、暗殺を阻止しやすく、重さでどっしり動かないといったボーナスも得られるはずです。
 何を装備しているか分類する機能が無かった時代はできなかったのですが、今ならやりキーコードで分類できてしまいます。
 また水中適応のキーコードのスキル持ちは、使わなくても水に強い処置ができ、盗賊のスキル持ちは不安定な「アイテム判定」をしなくても役どころをある程度見抜くことができます。
 私みたいな店シナ作者にとっては天の恩恵みたいな機能なのですね。

 で、過去にやってみたかったキーコードによる装備分類、鎧や盾からやっちゃおうと思います。
 【カナンの鎧】や【家宝の鎧】で防具の存在は多少認知されてるんですが、本格的な防具の存在って難しいですよね?
 そこで、リソースとして使えること前提の防具シナを作ろうと考えてます。というか、品物はおおよそ作っちゃいました。

 私の提供する防具は、主に鎧と盾。
 鎧は使うことで使用コストを消費する代わりに【防御】を常に使える装備品。装備時の防御効果はあんまりぱっとせず、全身系なら抵抗力もちょびっと上がる感じ。回避低下があるものは防御効果も大きめです。
 鎧を使って常に【防御】ができるため、アイテムのカード停滞を利用したり、防御カードを配布しなくなる勇猛化との相性がとても効果的になります。勇猛化のスキルはリューンにないので、新しい需要を作る意図もあります。

 盾は小型・中型のものは使用コストを消費する代わりに【見切り】を常に使えるという装備品。
 大型の盾は、使用することで対象に召喚獣を与えるもの。自身の防御効果を高めつつ「守護」を行えるタンク的な機能を持たせます。重ね掛けできますが、効果がしょぼくて使用コストがガンガン減り、使用時の防御効果が無駄になるため、「微妙?」にしてあります。
 ただ、この召喚獣にはちょっとしたギミックがしてあり、使用者に防御強化がかけてないと2ラウンドの防御効果になります。防御効果がある場合は若干スキルの配布力を上げる効果。効果が強い【魔法の鎧】や【魔法防御】って買いそろえるまでがきつかった記憶があるので、なくても多少代替品にしたり、かけるまでのつなぎや、戦闘前に付与して(召喚獣ブレイクがあるなら使って効果を先に付与すれば問題なし)初見殺し対策に使ってみたりと、盾使いの需要をちょっぴり高めています。

 たぶん付属テキストに「持ってると矢に強くなったり、落下物を上に構えて防ぐ」みたいなキーコード活用法をのせつつ、木製のものはすぐに壊れるインスタント盾、金属の盾は長く使えるリサイクル品で効果高め、みたいにします。

 木製以外の装備はリサイクルで2割で修繕可能にし、防御を使い果たしてくたびれた防具でも、装備してれば多少マシな感じに。

 また、最終的には「魔法の防具」のデータリソースも載せようかと。
 知ってる人は知っている、+1、+2、+3…みたいなのですね。
 魔法の防具になるとまず使用回数が無限になり、販売価格が上がり、買って手に入るものはまずない希少品となります。
 防具は回避効果が上がり、抵抗や防御も若干増えます。
 ミスリル銀に関するアイデアも載せておきます。ミスリルは卵大でも莫大な価値がするため、銀との合金にすることで鎧のような防具に鉄の防御力と魔法的な抵抗能力を与えられるという非公式設定です。リソースで載せるだけなので採用しないのもあり。
 またミスリルは水中でも使えるように。
 魔法の防具は酸や海水で腐食しないので、そういうペナルティー処理をスルーできる、とかですね。

 こういう泥臭い処理、やってみたい作者さん結構いないかなぁというお話です。

「お、俺の鎧が~!?」
「くっ、これだけ矢を受けると、木製の盾ではもたないか…」
「これから矢の雨をくぐる。木の盾だが構えてれば多少はましだろう」
「ぎゃぁ~、底なし沼に沈む、鎧が重い~!」
「残念だったな。俺の鎧は金属製だ。毒殺するにはちょっとぶ厚いぜ!」
「みんな俺の盾の後ろに並べ。守って見せる!」
「盾をそりにするんだ。雪の坂なら早いはずだぜ。(止まれないけど)」
「私を見ろ!」(ビギニアーマー装備の兄貴)→「ぐはぁ!」(恐慌)
「精霊には金属を嫌う者もいるからな。この精霊を召喚するには、ミスリル銀以外の金属鎧は厳しいんだ」

 などなど。
 野心作です。

 野伏シナもぼちぼち作ってます。
 リプレイは書下ろしの新しいエピソードを3分の2ぐらい書いた感じかなぁ。

 あっちこっちに浮気しまくってますが、よろしければ、生ぬるい気持ちでお待ちください。

Y字の交差路


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カードワースのシステム・バランス事情に関する私見的ぼやき

2017.12.01(06:59) 417

 最近なんだかストレスフルな感じなので、このコーナーでぼやかせていただきます。
 隠蔽データに関することとかもあるので、無理に読む必要はない記事です。
 読む以上は批評とか無しに、Y2つが好みと感情に任せてなんかぼやいてる、程度にお読みください。

 同好の方とか、似たような感想の方は御自由にコメントをどうぞ。
 他の方への名指しの批判とかはご遠慮くださいね。


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Y字の交差路


2017年12月
  1. 『龍鳴く剣Ver1.10』正式登録版(12/24)
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