CW:Y2つ流札講座 その伍

2007.06.27(19:56)

 第五回札講座です。
 
 今回は、アイテムカードについて解説致します。
 
 
 残念なことに、アイテムカードは、カードワースのシステムの上で、一部の方からは忌避される傾向にあります。
 特に、無限使用できる回復アイテムなどはその最もたるところでしょうか。
 
 確かに、アイテムカードは、スキル並に強くて毎回使えるものなどは、思い切りバランスを崩しますから、バランスが極端なものは嫌われて当然なのかもしれません。
 
 加えて、アイテムカードはカードの循環を大きく阻害する可能性があります。
 手札の循環から、スキルを使うことが楽しいカードワースの戦略において、それもマイナスポイントと言えるでしょう。
 
 
 しかし、アイテムカードは、上手に用いればスキルカード以上に面白い仕掛けを作れるもので、戦略の上で知っていれば便利な部分もたくさんあります。
 
 バランスに留意しながら、それらを紹介します。
 
 
 アイテムカード、基本的には使用回数があることが前提です。
 
 Ver1.28エンジンからは、「リサイクル」というシステムが加わったおかげで、面白いものがたくさん表現できるようになっています。
 使用回数が白い場合、そのアイテムカードは使い切ると消滅してしまいます。
 使用回数が黄色い場合は、使い切るとカードが使えなくなりますが、なくなることはありません。
 
 一般的に薬タイプのアイテムが、使用回数のあるものの代表です。
 リューンなどで販売しているアイテムは、眼が飛び出るほど高いので、買う人は少ないようですが、アイテムカードには、「即座に使用できる」という特権があり、持っていれば必ず手札になるのです。
 
 スキルによる回復は、常にカードの循環を視野に入れた戦略を立てねばなりません。
 まして、戦闘開始直後などは、望んだスキルカードやアイテムカードが手札にあるとは限らないのです。
 
 【火晶石】などの攻撃系アイテムカードは、戦闘開始から確実に速攻をかけられますし、【傷薬】は即座に治療に使えます。
 これは大きな優位なのです。
 
 さらに、アイテムカードは、所持を変更しても回数等が変化しません。
 スキルカードは一度はずすと、再び装備しても回復するまで使用できませんが、アイテムカードは、荷物袋から出して手札に入れた直後から使えるわけです。
 
 一言で言うなら、アイテムカードは「堅実」です。
 
 適性のあるものもありますが、固定効果のものは適性に関係なく使えるものが多いです。
 
 
 さらにアイテムの特徴を挙げるなら、「所持効果」があることです。
 これは、抵抗力、回避力、防御力の三種類で、持っているとペナルティとボーナスがあります。
 +1で10%ぐらいの効果を得られます。
 回避力の低下などは、-10%でも大きかったりします。
 
 この所持効果、手札としてあれば必ず効力を発揮します。
 これにより、使わなくても手札に入れておくとよいアイテムがあります。
 使用しなければずっとボーナスをえられますから、使用回数があっても、わざと使わないでいるとお得なアイテムなどもあります。
 ペナルティとボーナスが極端なアイテムの中に、ASKのシナリオに登場する【カナンの鎧】があります。
 回避が-5で、防御力と抵抗力が各+5というものです。
 ペナルティが大きいなら使わないほうがいいのでしょうが、状況で装備しなおせば、大きな戦力アップに繋がるでしょう。
 魔法ばかり使ってくる敵が相手なら、多少回避力が下がっても抵抗力を向上させるアイテムを身につけていたほうが安全ですし、一撃必殺の攻撃をしてくる敵には、防御力が落ちても、回避力を高めたほうが優位な場合もありますから。
 
 アイテムには「使用効果」もあり、スキルと同じように選択したラウンドの間効果を発揮するものもあります。
 盾みたいなアイテムがこれにあたります。
 
 
 次に、アイテムカードの一番の特徴である、「手札の停滞」についてお話します。
 
 この効果、嫌う方もたくさんいますが、実は使い方次第で、大きな優位を得ることができます。
 
 アイテムカードは、使用してそのアイテムカードが消滅しない限り、手札の循環は、外部的なもの(要するに敵や仲間の使ったカードで手札のすべてが排除されて配りなおされる場合)を理由としないなら、確実に停滞します。
 循環、すなわちカードの交換が起こらなくなるんですね。
 
 スキル一辺倒なキャラクターなら、これはペナルティでしかないでしょう。
 しかし、敵に集中的に【フェイント】を受けて、次の手札がすべて【混乱】カードであっても、この停滞を利用すれば、【混乱】カードが手札に来ることを妨げることができるのです。
 もちろん、【混乱】カードは手札を交換した瞬間に配られるので、問題を先延ばしにしただけのようにも取れますが、【混乱】カードをえらんだ無防備な状態より、はるかに安全とも言えます。
 
 さらにダメージを与える武器のようなアイテムカードを用い、手札を停滞させたまま、戦闘を終わらせれば、混乱せずに戦闘を終わらせることも可能なのです。
 
 この癖を使えば、コボルトにフェイントの集中砲火をうけても、現状を維持したり、ここぞと言うときまで、確実に現状の手札を維持したりできるのです。
 
 覚えておいて損はないでしょう。
 
 
 アイテムカードには、スキル配布系と呼ばれるものもあります。
 最も代表的なものは【賢者の杖】で、多くのシナリオはこのアイテムによる手札の循環を見越したつくりになっています。
 
 スキルカードを確実にて札に持ってくるこのアイテム、魔法使いや僧侶のようなタイプには必須アイテムで、特に回復役がこのカードを持っていないと、回復スキルが手元に来る前に全滅、ということもありえます。
 魔法使いも、何もできずに手札を交換してて終わることがしばしばあります。
 
 理想としては、魔法使いと回復役(僧侶など)に一つずつ装備させておくと、大きな戦力アップになります。
 
 お勧めは、Djinnさんの『希望の都フォーチュン=ベル』にある、【ジュムデー秘本】。ちょっと高いですが。
 もう一個はASKのシナリオ『ゴブリンの洞窟』で手に入る【賢者の杖】でいいでしょう。
 
 これらのスキル配布系アイテムは、当然のことですがアイテムの停滞効果とは対極の効果になります。
 
 
 アイテムカードには、「ペナルティ」という効果があります。
 これは自動選択で最初に選んだ場合、そのキャラクターの行動選択時でも選びなおせないというものです。
 【混乱】が代表ですが、シナリオによっては動きを阻害する装備品などにこれがあります。
 
 
 アイテムカード、スキルカードに使える便利な機能をお教えします。
 ホールドというもので、これを行ったカードは、自動選択されなくなる、というものです。
 使用回数のあるカードや、スキルを温存して戦うとき、あらかじめホールドしておくと、誤って使ってしまうことがなくなります。
 
 やり方は、戦闘時でもフィールド時でもかまわないので、ホールドしたい手札をセットしたキャラクターにマウスカーソルを合わせ、「右クリック」します。
 そして、アイテムかスキルを選び、ホールドしたいカードを選ぶと、カード名の頭についた白いアイコンが、赤い色に反転します。
 ホールドしたカードは、カード絵を見られる画面で、四隅に固定を示す画面効果があるのですぐ分かるでしょう。
 手札の無駄を省きたいなら、最初からすべてのアイテム、スキルカードをホールドしておくと面倒が起こりません。
 
 しかし、残念ながら「ペナルティ」のカードはホールドできません。
 だから、ペナルティなのでしょうが…
 
 自動戦闘の時には有難い機能ですので、お勧めです。
 
 
 アイテムカード、素敵なものがたくさんあります。
 私としては、食わず嫌いにならずに、活用して欲しいところです。
 
 
 最後に、アイテムカードのバランスですが…
 
 ほどほどにスリルを楽しみたいなら、無限使用できるアイテムは、スキル配布系以外では、アクションカードぐらいのバランスか、ちょっと強いぐらいを1~2枚装備するのがベストです。
 高レベルのシナリオでは、敵の能力も極端になりますから、実力が上がってきたら、多少強いものを装備してもよいでしょう。
 
 あまり装備しすぎると、カードの循環が起こりにくくなりますし、結果が大方確定する戦い方になって、楽しみが薄れるでしょう。
 
 盗賊など、まるっきり戦闘で役に立たないスキルを持ってるキャラクターの場合、アイテムを使用する専門家にすると効率的です。
 
 
 では、今回はこのあたりで。
 皆さん、どうぞ、カードワースを楽しんでくださいね。
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コメント
こんばんは、まいと申します。
送って頂いた記念シナリオ、早速拝見致しました。
本当にありがとうございます!
まだ、少ないお小遣い(笑)を工面して、あれこれ
買って試している段階ですが、PT内に踊り子設定の
PCがいるので、舞踏系のスキルカードは絶対愛用
させて頂くことにしますv
ただ、『風屋』新札先行配布フォルダの中に、もう
一つ同じフォルダが入っているようです。仕様でしたら
申し訳ありませんが、気になりましたので。

それから、札講座5回目もありがとうございます!
無限使用できるアイテムは1~2枚、という文を
読んで、カルチャーショックを受けました~。
私はPT全員に剣盾鎧を持たせないと落ち着かない
のですが、持ってて当然のものは省略されている
と考えた方が良いのでしょうね…。他にもランプ、
ロープ、テント道具等持っているのですが(笑)。
逆に、消費アイテムは勿体無くて使えず、荷物袋
に4個ほど「ろけっとらんちゃー」が入ってます…。

お礼にあがるはずが、長々と失礼しました。
記念シナリオ、本当にありがとうございました。
【2007/06/27 23:15】 | まい #DWMWXi5k | [edit]
こんばんはm(__)m
アイテムにはホントに助けてもらっています。
確実に使える、という利点もあるのですが混乱カードの自動選択防止には本当に役に立ってくれています。
あとは、キャラの個性付けの面からもアイテムはとても好きです(^^)
印象的なシナリオの思い出の品や、強敵・戦友(両方とも、「とも」と読みます)の遺品は欠かせないアイテムです。
確かに、無限回復アイテムなどはバランスを崩しかねませんが、戦闘の難易度が厳しいシナリオではとても役に立ってくれますし、カードーワースを始めた頃の、戦闘に自信が無い時は、お世話になりました。

あとは、まいさんが仰ってるように、荷物袋の中に、冒険の必需品みたいな感じのアイテムを入れてます。

宿のカード置き場は売るに売れない、アイテム達で埋め尽くされ、記念館状態になっています(;^^)

Y2つさんの風屋さんや、Dinnさんの、魔剣工房で頑張って購入したアイテムは、印象深いと共に、最高のパートナーです♪
【2007/06/28 00:10】 | らっこあら #mQop/nM. | [edit]
〉まいさん
 先行配布の同枠のフォルダは、何故かまぎれていた、まったくいらないものです。
 削除してください。
 圧縮の直前にまぎれたらしく、気がついていませんでした…除けばまったく問題なく使えますし、データ量が増えますが、プレイには支障ありません。
 とはいえ、こちらの不注意で御迷惑をおかけしました。
 
 アイテムの所持数は、レベルと、スキル配布アイテムの有無にもよります。
 スキル配布が可能なアイテムを持つなら、3つ持っていても平気かもしれませんが、アイテムの所持限界の半分ぐらいは装備スロットを残しておかないと、その頃のレベルにもとめられる戦闘で効率よくスキルを配布するには、心もとないですよ。
 そのバランスだと、7レベルのときに3つぐらいでしょうか。
 スキルが戦闘で役立たずのものばかり、というなら、アイテム主体にするのもいいかもしれません。
 つまり盗賊などは、私の言うバランスの限りではありません。
 
 剣、盾、鎧…レベル2ぐらいまではフル装備ですね。
 スキルカードが二の次なら、それもありだと思います。
 ただ、カードワースはアクションカードに武器や盾の効果、スキルで所持品を表現するスタイルもありますから、フル装備は行動を妨げるぐらいの重装備と考えたほうがよいでしょう。
 
 私の言う1~2枚、というのは、スキルの配布効率もある程度大丈夫、というバランスです。
 スキル配布系のアイテムを装備するなら、レベル次第では4つぐらいまで持っても平気でしょう。
 あまり、お勧めはしませんが。
 
 私は5レベルぐらいまでは、2枚を目安にしています。
 
 むしろ、何でもPCが持つのではなく、道具袋を大いに活用して、アイテムはセットしなおすのがよいでしょう。
 それに、ごてごて着込んでいるPCは、あまりスマートな冒険者には見えないような気もします。
 
 消費アイテムは、コレクター根性が出るとまったく使えなくなるのですが、よく手に入るスタンダードな消耗品は、うまく利用すると便利ですよ。
 傷薬などは、Djinnさんの『希望の都フォーチュン=ベル』で、練って売ったり、保険の回復アイテムにします。
 お勧めは【治癒の軟膏】か【聖別の葡萄酒】ですね。
 初期は、毒対策のアイテムは持っておいたほうがよいですよ。
 
 【ろけっとらんちゃー】4つは持ちすぎです。
 ビホルダーとの連戦でもない限り、あれは…
 私は売っちゃうか、宿の封印指定兵器として、宿の片隅にしまっておきますね。
 
 消耗品は、たくさん持ってても、宿が重くなる一方ですから、後輩冒険者に譲ったり、思い切って売り、宿の貯金にしてしまったほうが、すっきりします。
 コレクターとして集めるなら、1個あれば十分ですし。
 
 ランプは【明かり】対応のシナリオは多いので、一個ぐらいあると便利ですね。
 火種(ほくち箱とか)も、ソロシナリオ用に用意しておくとよいでしょう。
 
 記念シナリオ、存分に使い倒してください。
 店シナリオの存在意義は、使わないとシナリオフォルダの容量増しで終わってしまいます。
 
 こちらこそ、来ていただいて嬉しいです。
 うちのブログでは、私が最も長くコメントするので、長文は大歓迎です。
 そうじゃないと、肩身がせまいので。←本音
 
 
〉らっこあらさん
 キャラクターの特徴づけ、といえば、アイテムで戦闘力を表現し、スキルは僧侶にするといった兼業の表現にも使えます。
 神官戦士とかですね。
 白兵戦(アクションカード類)が苦手なPCには、得意な適性の武器系アイテムを持たせておくと、盗賊なんかは化けますからね。
 
 強力な敵の出る戦闘では、アイテムを装備し直しながら戦うのもよいでしょうね。
 ただ、装備のし過ぎでスキル配布のチャンスを逃さないように、多少工夫も必要です。
 まあ、そんなことが気になるのは、手持ちアイテムやスキルが充実してきた中堅以降の冒険者でしょうけど。
 私は貧乏で頑張って、手持ちの数少ないものでやりくりするのも結構好きです。
 
 ランタンとかは、私もお金が余ったら揃えるほうです。
 あくまでも、用心のためですけど。
 
 魔剣工房の永久魔剣などは、育てるのが大変ですが、あると誇らしいですよね。
 
 
 アイテム、また奥深い使い方は、もう少しこのコーナーを進めて実践編になってからも、特集したいですね。
 リプレイでも、面白い使い方は紹介していくので、よろしくお願いしますね。
【2007/06/28 03:01】 | Y2つ #TIXpuh1. | [edit]
 こちらでははじめまして。今後ともよろしくお願いします。

>回数制限アイテム
 傷薬など1回しか使用できない回復アイテム等はPCを不利にすることも往々にしてあります。カードの回りが悪くなる上に、そのアイテムは使用すべきときを見切らなければならないので。そんな状況でどのカードをどのタイミングで引くべきかをいろいろ考えたり、味方にうまくカード交換の手助けをさせてやるのもまた面白いものです。

>回数無制限アイテム、リサイクルアイテム
 こちらではプレイヤー向けのお話をなさっているので、場違いかもしれませんが、これらのアイテムの「消えない」という性質は、エネミーに持たせると判定の際に非常に便利です。CWのキャストカードの所持できる召喚獣カードはかなり少ないので、これで判定を行うのはいくらか困難を伴いますが、スキルカードやアイテムカードの最大所持数は大分余裕がある上に、通常のカードと外見の変わらないカードを用いてさりげなく判定することができます(付帯能力召喚銃を用いてもできますが、アイテムなら特殊な能力を持たないエネミーにも自然に使えます)。アイテムカードなら防具のようにエネミーが能動的に使用することのないカードで判定できるので、カードの存在の必然性をいちいち考える手間が省けます。エディタのヘルプを見ると付帯能力もリサイクル可能だとのこと。面白い使い方が見つかりそうですね。
【2007/06/29 23:33】 | 真鍮の盾 #.xeeFnek | [edit]
〉真鍮の盾さん
 こちらこそ、よろしくお願い致します。
 
 使用回数付きのアイテムは、使うタイミングを気にすることもそうですが、なにより、装備のタイミングを検討することが重要なことです。
 シナリオにおける情報収集で見抜く経験、あるいは勘が必要になってきますね。
 
 傷薬などは、戦闘中に使うより、拾ったものは売るなり特別な使い方をし(フォーチュン=ベルで練るのがお勧め)、回復アイテムの装備は、複数回数使えるものにしておくとよいでしょう。
 
 でも、不利な状況や逆行を田無無用祖にできることも、カードワースの楽しみ方の一つですね、
 リスクやスリルはむしろ大いに楽しむべきでしょう。
 
 無限使用アイテムは、たしかにNPC制御には便利ですね。
 でも、NPCは称号の書き込みや判定に大きな制限があるので、ギミックが多いものはNPC仕様にしないとバグがおきますが。
 
 付帯能力、召喚獣は扱いに気をつけないといけないです。
 リサイクルは楽しそうですが、間違って付帯能力じゃない普通の召喚獣を荷物袋に入れないように気をつけないといけませんね。バグがおきると消せなくなるみたいですし。
 まあ、ここはアイテムの項ですので、このぐらいにしておきます。
【2007/07/02 01:38】 | Y2つ #TIXpuh1. | [edit]
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