Y字の交差路

 ここはY2つめがノリで作ったブログです。  カードワースを中心に、私が思ったことや考えたことを徒然なるままに書きたいと思います。

CW:Y2つ風リプレイ講座 第二回

 第二回目は、PC作成の方法についてお話します。

 「え~、分かってるよ!」と言う方…
 私がここで抗議するのは、「人物設定」の仕方の方なので、実際の作成法に関しては「札講座」の方を参考になさって下さいね。

◇まずは名前!
 リプレイ用のPCを作成する時、最も大切なものの一つが「名前」です。
 
 カードワースでは全角7文字で名前を書けます。
 濁点抜きで半角あるいは英数で14文字。

 此処に書き込む名前は、あんまり長いと字数オーバーになってしまうので、大体全角で2~5文字の「よく呼ぶ愛称」にするとよいでしょう。
 呼び合う時に、例えば「アレクサンドロス!」なんて長い名前で毎回呼んでると舌を噛んでしまいます。
 長い名前を持つ場合、愛称で呼ばれるのが普通だと思って下さい。(字数制限というシステムの限界から、そう設定しておいた方が無難です)

 名前に関しては、私のリプレイRのように、「姓を持たないPC」でも問題ありません。

 本来、中世世界で姓を名乗れたのは中流階級以上が多く、姓代わりに「~の息子」とか「~に連なる」とか「~の末裔」とかで名乗ってた場合も多いです。
 北欧のサガに出てくる「~ソン」もこの類だったはずです。
 リプレイ2のオルフは「ラインドの息子」と言う意味で「ラインダー」という姓の様なものを持っていますが、これは姓というよりありがちな名前を区別するために「即興の名乗り上げ」をした感じになります。
 世界は広く、こういう大らかな名乗り方もありなのです。
 ある意味、PCの背景を演出する一味にもなります。

 リプレイRのシグルトに関しては、貴族出身ですが、姓と言う概念が無い国に育ったので、「~領男爵子息」みたいな区別のされ方をしていたという設定です。
 ありふれた性別にするより、文化的な表現になっていることがお分かりになるでしょうか?

 私の場合、出身地を意識した名前にも拘っています。
 
 リプレイRのPCたちに関しては、シグルトは北欧マイナー系(ドイツ系ならジークフリート、原典ではシグルドかシグルズです)で、レベッカは西部出身(英語系)、ロマンはリューン近郊(フランス系)、ラムーナはオリジナル、スキッピオは南海風(イタリア系)となっているわけです。
 リプレイの演出で、発音をわざと間違えてニックネームが生まれるといった表現も、雰囲気をリアルにするので面白いですよ。

 似通った系統(例えば英語系で統一するとか)にすると、各PCの個性を殺しかねません。
 譬えるなら「同じブランドの鞄が並んでいる」ような雰囲気になってしまうのです。

 逆に、フーレイさんの「ある野良魔導士見習いの書斎」の「六珠」の様に、名前の傾向が揃うことでパーティ名のきっかけになる、というのもありですね。

 ヨーロッパ系の名前の決め方は「欧羅巴人名録」(■ttp://www.worldsys.org/europe/)が非常に参考になります。(■はhに)
 聖職者関係でしたら、ミドルネームを洗礼名にして、既存の聖人から貰うのもいいかもしれません。

 名前次第でかなりの表現が出来るわけです。
 
 PCの肉親や同郷出身者に関しても、こういったことを踏まえて統一性を意識して設定すると、リアルに表現が出来ます。

 「名は体を表す」とも申しますが、一番重要な設定であるので、これぐらいは拘ってしまいましょう。

 最初リプレイする時、力んで名前を付けたことで、いくらか進んだ時に違和感を覚える方もいるかもしれません。

 特にオリジナルネーム(~フィ、エル~、ヴァ~、のようなインパクトのある音を使って自作する名前)は、やり過ぎるとメルヘンティックになり過ぎてリアリティに欠ける可能性もあります。
 私の場合に限定して申せば、名前に関しては、編成が入り混じって混沌としてた方がリアルではないかとも思ってます。
 オリジナルネームに、ほどほどにリアルな名前を入れることで、より両方を際立たせるのもテクニック。

 小技として、名前の呼び間違いから生まれる物語もありでしょう。
 例えば当ブログの三周年記念シナリオのコードネーム「さかな」とか。(笑)

 こういった間違いや連想からストーリーを構成していくと、案外文章が厚みを増します。
 通り一辺の表現しか出来ずスランプになった時、こういった小さなことが状況を打開してくれる場合もありますよ。


◇PCの生きる世界と時代考証
 PCをよりくっきりと表現したい時、大きな武器となるのが時代考証です。
 そのPCはどのような時代のどんな環境で、何を食べ、何を好み、何を嫌うのか。
 そういったものをきちっと使うことで、PCたちはよりリアルにリプレイの中に動いてくれるでしょう。

 私の場合、「銃は御法度」、「14世紀の中世的時代を意識」、「じゃがいもとトマトはもっての外」、「泥臭さ、鉄臭さ、埃っぽさ大いに好し」…
 といったことを意識して書いています。
 案外中世っぽくなるもんです。

 こういう背景世界をないがしろにすると、PCたちは通り一辺の背景に溶け込んでしまい、生き生きとしてきません。


◇共感とギャップこそPCを際立たせる!
 まず共感は、リプレイを書く上でとても大切なことです。
 PCの人生や背景に共感をもって下さった読者さんは、そのPCを意識し、好きになったり嫌いになったりします。
 その感情こそが、リプレイを読んでくれる原動力となり、感想をコメントして頂くきっかけになります。

 「うん、あるある」とか「ここはそうだよなぁ」とか。

 読者さんにそう思って頂ける様に、また書く作者そのものがそういった共感を持てるように描くのです。
 自分で共感を覚えない文章は、好きで書き続けるというモチベーションを害します。
 
 描けないと嘆くより、「まずは意識して描こうとしてみる」ことが一番大切です。
 出来る出来ないは別として、「始めてみなければ出来ない」わけですし。
 自分なりに、自身の共感と読者さんの共感を意識して、PCを設定し描いてみて下さい。
 意外な反響があるかもしれませんよ。

 そして、共感と正反対の技法がギャップです。
 「ありえない~」とか「意外だ!」という印象を上手く読者に感じさせること。
 これはキャラクターを立たせるのにとても役立つ方法です。

 ほめ千切っておいて急に失敗させ、強い印象を与えるとか。
 信じられない行動をして、度肝を抜くとか。

 共感もギャップも、PCを「色濃い」人物にする大切なテクニックなのです。
 緩急落差をしっかりつけて、「中途半端」な表現にならないよう気を付けます。
 
 逆に存在感が無くて薄っぺらなPCは、「地味」なキャラクターの表現法として便利です。
 共感もギャップも抱けないようにわざと演出して、そのPCを名脇役にしてしまうのです。

 目立つPC、地味なPC。
 その差分こそが表現に厚みを与えます。


 こういったことを意識してPCの設定を考えてみると、きっとそのPCは水を得た魚の様に自分で動いて、書き手にインスピレーションを与えてくれるでしょう。
 上手くPCを設定し、個性を作ってあげて下さいね。
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この記事のコメント

お久しぶりですー。
登場人物の名前は、歴史スキーなんで歴史上の人物から
引っ張って来て捩ることが多いです。

うちのアルトリウスは本名が
「フラウィウス・アルトリウス・マクシミアヌス」なんで、
アルトリウス一門のマクシミアヌス家のフラウィウスと
なったりします。
同じくクロエも「ゲオルギウス一門のマグヌス家のクロエ」です。
古代ローマの名付け法ですね。
東方帝国がローマ系統をイメージしているので、そんな感じになってます。
2009-06-21 Sun 15:23 | URL | 鈴鳴らす狐 #PUKLkuOc[ 編集]
 お久しぶりです~お元気でしたか?

 ローマ人はヨーロッパ文化の黎明に関わった人たちですよね。
 よい意味、悪い意味両方ですが。

 鈴鳴らす狐さんのイメージする東方帝国にも、奴隷制とか道路整備とか、ローマを意識した設定があるんでしょうね。
 
 名前はすごくインパクトを与える要素です。
 ローマっぽい名前にするだけで、ローマっぽい人物を連想出来てしまいますから。
 2人とも市民権を持ってるそれなりの出自、と言う感じですよね。 

 リプレイの更新、楽しみにしています。
 お互い、頑張りましょうね。
2009-06-21 Sun 20:02 | URL | Y2つ #TIXpuh1.[ 編集]
 お、随分賑わってますね~^^ いやぁ、リプレイを書かれる方は背景設定とか細かく決めたり、伏線張ったりよくできるなぁと思います。私はPC画面の解説欄に細々と書くくらいのものしか書けませんので・・・。いやまぁ、悩むのも楽しみの一つではありますが・・・^^;

 PCの名前、私はアルファベットで書いています(カタカナ発音は曖昧ですし)。なので、実在する名前からとったり、ゲームやらで挙がった名前を拝借したりと、オリジナルでも綴りがわかる名前しかつけません。そのせいか、どこぞで見たことのある名前がぞろぞろと・・・(汗)。あと、ファミリーネームに実在のお馬さんの名前をつけたりします。“ありそうでない”ような名前の感じが何となくしっくりくる気がするので、ネタとしてはいいかな、と。
2009-06-22 Mon 20:17 | URL | Lohengrin #l5sHo8a.[ 編集]
>Lohengrinさん
 何だが久しぶりにリプレイ熱が燃え上がって、筆が進んでいます。
 まあ、大ポカもやったりするのですが、お金貰って書いてるわけではないので、そこはノープロブレムということで…←話をすり替えてる

 アルファベット表記ですか。
 それもありですよね。
 特に西洋の複雑な発音を表現する場合、アルファベットの方がより近いはずですし。
 でも、私の場合は全角カタカナか漢字がほとんどです。
 リプレイやる時は、世界との均一性も意識するので、アルファベット表記だと、対応シナリオの方が品薄過ぎて…
 日本語で書いてるリプレイだから、と言うのもありますね。
 この言語は吸収力に優れているので、慣れると使い易いはずですし。まあ、私は日本語以外まず使えませんし、それ以上に日本語もマスター出来ていないのですが。

 LohengrinさんのHNを拝見した時は、「おお、円卓の騎士好きっぽい!」とか思ったものです。
 名前には言霊の究極があるように感じます。
 某蛇の魔術師いたいな話もありますし。
 やっぱり、小さな意味でもいいのでこだわったり、楽しんでつけたいですよね。
2009-06-22 Mon 23:55 | URL | Y2つ #TIXpuh1.[ 編集]

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