『碧海の都アレトゥーザ』 鼠たちの囁き

2009.06.21(19:53)

 路地裏を歩く女がいる。
 
 最近新調した服は、革を使ったもので身体のラインをしっかりと強調していた。
 胸元も大胆に開いており、扇情的な色香に溢れている。
 
 だらけた面倒臭そうな表情。
 だらしのない緩んだ口元。
 
 怠惰な雰囲気が、見ているだけで感じ取れる。
 
 だが足音は全くしない。
 滑るように、羽根でも生えているかのように、ふわふわした歩み。
 
 まるで彼女の周囲だけ、音が消えているような違和感。
 
 緊張感を見せずにこんなことが出来るのは、熟練の盗賊だけである。
 
 
 女…レベッカは路地裏のすえた臭いをよく知っている。
 
(…昔は私もこんな路地裏にいた、ただの〈鼠〉だったわね)
 
 立ち止まったレベッカは、路地の隙間から見える本通りを眺めた。
 一台の馬車が駆け抜けていく。
 
 レベッカはそれを見てかすかに眉をひそめた。
 彼女にとって一番最初の記憶は馬車だったからだ。
 
 
 男が倒れている。
 女が倒れている。
 
 男は紫色になった舌をベロリと口からはみ出させ、血の泡を吹いている。
 女は綺麗な顔半分と血に染まった部分で、紅い縞模様だ。
 
 少女はじっと2人を見つめている。
 
 雨が降っていた。
 
 男の上に横転した馬車が乗っている。
 女の頭は半分が異様にへこんでいる。
 
 少女の顔に、ぬるりとした何かが張り付いていた。
 人間の脳漿だ。
 
 倒れている2人は少女の両親だった。
 
 たぶん、父親は優しくて頭を撫でてくれたと思う。
 たぶん、母親は美人でよく笑う人だったと思う。
 
 でもそこにあったのは2人分の死体と天涯孤独になった少女だけ。 
 冷たい雨が、少女の顔についた母親の部品を洗い流してくれた。
 
 後で知ったのは乗った馬車が横転して夫婦が死に、1人の年端もいかない少女が後に残されたという、おせっかいな婦人が同情して泣きそうな、ありふれた話。
 
 数日後、遺産を親戚に搾り取られた少女は、下町の孤児院に預けられた。
 
 
 そこは地獄だった。
 
 鞭を持った神経質そうな男と、でっぷりと太ったにわかシスターがいた。
 
 孤児院の子供たちは飢えてぎらぎらしていた。
 食べ物を巡って争う子供たち。
 喧嘩して食器を使って殴りあい、何人か死んだ。
 
 喧嘩の首謀者は神経質そうな男に、鞭で散々ぶたれて泣いていた。
 
 愚かな奴ら…私ならもっと確実にしっかり食べられる、と少女は思った。
 
 太ったシスターが大喰らいなのは知っていた。
 その食べ物をちょろまかすだけ。

 年下の、身体が大きな子供が一人、レベッカを姉のように慕ってくれた。
 少女は兄弟がいなかったので、その子供にだけは目を掛けてあげた。

 「姉ちゃん、姉ちゃん」と慕われることは、その地獄で唯一、心が温まる瞬間だった。
 
 だからその少年には、狡猾に生きる方法を教えてあげた。
 2人で強力して、悪さをしたこともある。
 
 悪事を知らなければ、出来なければ、そこは生き残るにも困難な場所だった。
 
 時々孤児院の子供たちは数が減った。
 それは一瞬で、すぐに新しい孤児が連れてこられたが。
 
 神経質そうな男と太ったシスターは、子供が減る度に銀貨を数えていた。
 
「あの生意気な餓鬼はどうしたの?」
 
「今頃、変態親父に嬲られてるさ」
 
「あのぼ~っとした娘は?」
 
「今頃、お人形さんみたいに貴族のボンボンの玩具になってるさ」
 
「昨日の綺麗な娘は?」
 
「今頃、怪しい黒服の奴らに生贄にされているさ」
 
 そうして神経質そうな男と太ったシスターは、儲かった、とほくそ笑んでいる。
 
 少女は顔に泥を塗って、馬鹿な振りをして、来客がある時姿をくらましていれば大丈夫だと知っていた。
 弟分には、同じように逃げる方法を教えてあげた。
 
 足を折った乞食の爺さんにパンをあげたら教えてくれた方法だった。
 
 この馬鹿どもは売れないと、神経質そうな男と太ったシスターは嘆いたが、少女にはこんな阿呆どもに得をさせるつもりはなかった。
 
 2人が酔っ払ったり出かけた隙に、銀貨をちょろまかして貯めてある。
 気付かれないよう、少しずつだ。
 もう少しで千枚になる。
 少女はお金を使えばいろんなことが出来ると、大人たちを盗み見て知っていた。
 
 そうしたらこんな地獄、とっととおさらばする気だった。
 出来れば弟分を連れて、だ。
 1人より2人の方がきっと生きて行くのにも楽しいと、信じていた。
 
 そして、銀貨が九百九十九枚貯まった時、孤児院が火事になった。
 
 目の前で、太ったシスターが喉を絞められて殺されていた。
 
 神経質そうな男と、頭を布で巻いている男が戦っていた。
 
 神経質そうな男は、脇腹から血を流している。
 頭を布で巻いている男は、片腕が無くて血を流している。
 
 さっき、神経質そうな男が子供を盾にして、不意を突かれて、頭を布で巻いている男は神経質そうな男に剣で腕を切られた。
 頭を布で巻いている男は、きっとお人好しだろう。

 盾にされたのは、あの弟分だった。
 逃げてくれた様で、少しほっとした。
 
 少女はわざと、神経質そうな男が自分をまた盾にするように、怯えた振りをして近づいて行く。
 案の定、神経質そうな男が少女を抱き上げて剣を突きつけた。
 少女は神経質そうな男の首に抱きついて、その首の後ろの少し上に錆びた長い釘を思いっきり突き刺した。
 
 神経質そうな男が、前に生意気な子供を殺した方法をその通りやっただけ。
 
 神経質そうな男は倒れ、びくびくと痙攣していた。
 この時少女は初めて人を殺したのである。
  
 少女は頭を布で巻いている男に近づくと、お礼に私を助けなさい、と言った。

 男はびっくりしたように眼を見張り、そして次の瞬間楽しそうに笑い出した。
 
 後で名乗り合う。
 少女はレベッカ、頭を布で巻いている男はユベールという名前だった。
 
 
「…昔を思い出すほど、年を食ったのかしらねぇ」
 
 レベッカは「ぼやくのがすでに拙いわねぇ」と思いながらまた歩き出した。
 
 前に、この都市の知り合いに聞いておいた目印を探す。
 
 見るとその盗賊は、また立ち番をしていた。
 
「精が出るわね、鎧の置物みたいにさ」
 
 レベッカが声をかけると盗賊は肩をすくめる。
 
「仕方ないさ。

 それに、鹿みたいに角突きするよか、遥かに楽だぜ…」
 
 盗賊…ファビオは、相棒に合図するとレベッカを連れて歩いて行く。
 
 行き先は前とは違う。
 そこは廃教会だった。
 
「あらま…
 
 最近は随分と信心深いわね~」
 
 ファビオは言うな、と肩をすくめた。
 
「前の巣は、ロネって〈蝿〉が馬鹿やってばれた。
 
 〈蝿〉は残飯か糞に群がってればいいのによ」
 
 〈蝿〉とはちんぴらの隠語だ。
 
「〈蝿〉っていや、最近気障な〈羊飼い〉の小僧が〈蝿〉と〈ハイエナ〉を飼い始めて、お前んとこの〈虎〉のことを嗅ぎまわってるぜ。
 
 『蒼の洞窟』の可愛らしい〈お魚〉を食っちまおうって腹みたいだがな。
 
 ま、今回のはサービスしとくぜ、レベッカ」
 
 〈羊飼い〉は聖職者、特に聖北教会や聖海教会などの僧職を意味する。
 〈ハイエナ〉は傭兵やならず者のことだ。
 〈虎〉は戦士でも腕の立つものに使う。
 
 〈お魚〉というのは、ファビオが作った急ごしらえの造語だろう。
 
 抽象的だったり、幅広い意味の言葉を飾って言う時は仕掛けがある。
 水に関係ある言葉、可愛らしい〈お魚〉、つまりはシグルトがよく会いに行く件の精霊術師だろう。
 
「ちんぴらっていや、最近気障な僧職の小僧がちんぴらと傭兵を雇って、お前んとこの戦士(シグルト)のことを嗅ぎまわってるぜ。
 
 『蒼の洞窟』の可愛らしい精霊術師をやっちまおうってことが、目的みたいだ」
 
 ファビオがレベッカに伝えた言葉の意味は、この様なものである。
 
「ありがとう、ファビオ。
 
 お礼と言っちゃなんだけど…
 最近あんたんとこ、随分〈鮫〉に食い荒らされてるわよね?
 
 他の海で馬鹿な〈雑魚〉どもが、次にロアンの港で食事をするって息巻いてたわ。
 たぶんあと二、三日後みたい。
 
 どう、あんたの腹の足しにはなりそう?」
 
 レベッカの言葉にファビオが目を丸くし、続いてニヤリと笑う。
 
「ありがてぇ…
 
 今度一杯奢るぜ、レベッカ。
 ボスが探してたネタなんだ」
 
 貸し借り無しでいいわよ、とレベッカがファビオの肩を叩く。
 
「最近なんか〈鮫〉によく関わってね~
 
 フォーチュン=ベルでも〈鮫〉釣りするはめになったわ。
 あんたんとこのよりは、綺麗な海の連中みたいだったけどね」
 
 〈鮫〉は海賊を意味する隠語である。
 
 隠語と関係ある言葉で、会話をまとめるのがスマートなやり方だ。
 
 レベッカはロアンという港を二、三日後に海賊が襲おうとしていることをファビオに伝え、最近フォーチュン=ベルでやった海賊退治のことを話題にしたのだ。
 ちなみに「あんたんとこのより綺麗な海の連中」とは、「あんたのところの海賊よりは道理をわきまえていた」という意味だ。
 
 最近アレトゥーザ近郊を悩ます海賊の非道ぶり、は有名だった。
 
「まったくだぜ…
 
 最近ボスの機嫌が悪くてよ。
 〈鮫〉の中にすごい獰猛な奴がいるみたいで、陸まで上がって来て喰いやがる」
 
 陸に勢力を伸ばした海賊に悩まされていることを、ファビオはぼやいていた。
 
「ま、がんばんなさいな。
 
 応援ぐらいはしてあげるわよ?」
 
 そういうレベッカに、ファビオは、それじゃ腹はふくれねぇんだよ、と毒づいた。
 
「おっと、いけねぇ…お仕事、お仕事、っと。
 
 今日はどんな用事だレベッカ?」
 
 回り道をして本題に入る。
 盗賊にとっては何時ものことだ。
 
「あんたんとこ、〈鼠〉に芸を仕込んでくれるんでしょ?
 
 昔の勘を取り戻したくなってさ…
 
 昔、得意だったちょっとした小技と〈蛇〉の芸を鍛えたいのよ。
 〈大蛇〉が踊るような凄い奴、ね。
 
 しばらく厄介になりたいんだけど、いいかしら?」
 
 ファビオが目を丸くする。
 
「〈蛇〉の芸って、お前…」
 
 言い難そうにするファビオにレベッカは、いいのよ、と言って続けた。
 
「確かに私は〈蛇〉の芸は嫌いよ。
 
 でもあんた、知ってたわよね?
 私が〈雌蟷螂(めすかまきり)〉に仕込まれてたこと」
 
 〈雌蟷螂〉という言葉に、ファビオが心底嫌そうに眉をひそめた。
 
「…ああ。
 
 そんなことがあったって聞いた時は、お前に相応しくねぇ仕事をやらせた、事に関わった連中を全員絞めたくなったぜ。
 …ユベールの親父や、お前の腕に対する侮辱でしかねぇ」
 
 お前みたいな最高の鼠をよ、とファビオはむっつりと黙り込んだ。
 
「別にいいのよ。 
 ファビオは私が過去に何やってたって、蔑んだ目では見ないからね。
 
 〈雌蟷螂〉の仕事は一番やりがいの無い仕事だったからねぇ。
 
 上で尻振ってる雄をさっくり殺しちゃえばいいんだけど、汗臭いしさぁ…」
 
 さらに嫌そうな顔をするファビオに、ごめんごめんと謝りつつ、レベッカが頭を掻く。
 
 〈雌蟷螂〉というのは、性行為の最中に男を殺す暗殺者のことである。

 蟷螂の雌は交尾のあとに雄を食べてしまうことから、こう呼ばれている。
 暗殺のやり方の中でも、最も汚れた方法として忌み嫌われていた。
 
 〈蛇〉は暗殺者や刺客を意味し、例えば〈毒蛇〉が毒薬を使う暗殺者、〈大蛇〉が絞殺を専門とする暗殺者のことだ。
 執念深く獲物を狙う様からこう言われている。
 
 レベッカは本来穏健派の盗賊で、得意分野は盗みだったが、今までに殺した人間もたくさんいる。
 
「私が最初に獲物を食ったのは8つの時よ。
 
 ま、今更綺麗な娘っ子ぶる気は無いけどね。
 
 今まで必要無いからその芸から離れてただけよ。
 これからは〈蛇〉に戻ることがあってもいいと思ってる。
 
 綺麗な奴が汚れるより、アタシみたいなのが代わってやった方がいいでしょ。
 効率もいいし、さ」
 
 遠い目をして、優しげな笑みを浮かべるレベッカ。
 
「〈猫〉で頭張ってた頃と同じ目をするんだな…」
 
 ファビオは懐かしそうに呟いた。
 
 リューンでファビオを助けた時も、この女盗賊は仲間や後輩たちをとても大切にしていた。
 
「残忍なくせに、身内には甘いんだよな、お前」
 
 ファビオの苦笑に、悪い?と返すレベッカ。
 
「いいや。
 
 俺はそういうところ、嫌いじゃないぜ。
 お前の男になるのは勘弁してほしいけどな」
 
 失礼ね~、とファビオの脇腹に拳を入れてくるレベッカをなだめながら、ファビオは地下にある訓練場にレベッカを連れて行った。
 
 
 レベッカは近くに置いた鉢の中に入った銀貨を、少し離れた場所にある籠に投げ入れていた。
 ひたすらそれを繰り返している。
 
 だがよく見れば、レベッカが投げる度に、銀貨を挟むその指が変わっていることに気がつくだろう。
 
 親指と人差し指、親指と中指、親指と薬指、親指と小指、人差し指と中指、人差し指と薬指、人差し指と小指、中指と薬指、中指と小指、薬指と小指で1セット。
 
 今度は格好を変えながら行っていく。
 時には座って、時には片手で壁に寄りかかって、時には食事をしながら、時にはワインを瓶ままラッパ飲みしながら。
 
 朝からそれだけを行っている。
 
 銀貨はすべて籠に入っていた。
 
「…やってるな」
 
 ファビオが若い男を連れて訓練場に入ってくる。
 野暮用があるからと留守をしていたようだ。
 
「まったく、生徒をほったらかしてどこ行ってたの…
 
 ファビオって女に興味がなさそうって思ってたけど、そこのはあんたの新しい恋人かしら?」
 
 馬鹿言え、俺は男色の気はねぇぜ、と口を尖らすファビオ。
 
 側にいた軽そうな男は、レベッカの投擲を見ていたが、「上手ぇな」と呟いた。
 
「…その若いのは何よ?」
 
 レベッカはまた銀貨を投げる。
 
「憶えてないのか?
 
 まあ、お前が…」
 
 ファビオが言おうとした言葉を制して、レベッカは薄っすらと笑う。
 
「分かるわよ。
 
 “風を駆る者達”のユーグ、でしょ?」
 
 そして、後ろの男にウインクをしてみせる。
 
「…いい腕だ。
 
 〈盗賊の腕一本は命の半分〉ってわけだ」
 
 ユーグと呼ばれた男はニヤリと笑う。
 それはレベッカとユーグにとって、特別な意味を持つ言葉だった。
 
 レベッカが最後の銀貨を放り投げる。
 それが綺麗に籠に入った。
 
「ひゅぅっ♪
 
 百発百中か?」
 
 ユーグが言うとレベッカは左右に首を振った。
 
「百枚中三枚が裏になっちゃったわ。
 
 まだまだよねぇ…」
 
 ファビオが籠を見て唸る。
 
 籠の中で綺麗に重なっている銀貨の中に、裏向きに伏せられたものが確かに三枚あった。
 こんな結果を出せる者は、盗賊ギルドでも数人しかいない。
 
「ファビオが惚れ込むわけだな…
 
 確かに噂通りだ」
 
 レベッカはしばらくユーグを見ていたが、なるほどねぇと頷く。
 
「…思い出したわ。
 
 ファビオが連れて来たのは、そっちでかぁ」
 
 レベッカはふう、と息を吐くとユーグに椅子を勧める。
 
 近くのテーブルの上にあったワインの栓を、ナイフで器用に抜くと、グラスに注いでユーグの前に置く。
 
「…お父ちゃんの葬式以来ね、ユーグ坊や。
 
 今まで思い出せなかったのは、それだけなまってたって証拠だわ」
 
 記憶術は、重要な盗賊の能力である。
 自嘲的な笑みを浮かべ、レベッカはくいっとワインを一口呷ると、目を細めてグラスを回し弄び始める。
 
「親父が泣くぜ、レベッカさんよ。
 
 俺より目をかけられてた、あんたがそれじゃあな…」
 
 ユーグもワインを呷り、この季節なら冷えたエールの方が美味いな、と言う。
 
 2人は、初めて会った日を思い出していた。
 
 
 過去、ユベールという盗賊がいた。
 
 盗賊の中の盗賊と讃えられた人物で、リューンの盗賊ギルドで幹部をしていた男だ。
 
 しかし彼は組織の島で悪さをしていた男を粛清しようとして失敗し、その時に盗賊の商売道具とも言うべき利き腕を失ってしまう。
 ユベールの配下は不幸を嘆き、彼のライバルはお祭りのように喜んだ。
 
 だがユベールは、気落ちした風でもなかった。
 ギルドから去っていく彼の傍らには、8歳ぐらいの小汚い女の子がついていた。
 彼曰く、命の恩人だ、とのことだった。
 
 ユベールは何を思ったのか、家族と離れてその女の子を引き取ると、リューン郊外の小さな家に引っ越した。
 
 誰もが腕を失っておかしくなったんだと言ったが、一月後に様子を見に行ったギルドの盗賊は目を見張った。
 
 現れた愛らしい容貌の少女が、お茶を入れてくれたのだ。
 
 ユベールはその時、その盗賊にこう言ったという。
 
「俺は半分死人さ。
 
 あの時受けた毒のせいでそんなに生きられんし、周りには醜態を晒しているようにしか見えないかもしれん。
 
 だが俺はこのレベッカっていう宝石の原石を手に入れたのさ。
 今の俺には後継者を残すことしか出来ないが、全てを譲れる最高の逸材を見つけられた。
 
 腕一本と数年の命でも、このお宝に換えたと思えば安いかもしれんな…」
 
 それから2年後に、ユベールは静かに息を引き取った。
 看取ったのはその少女である。
 
 葬儀の席で、泣きもせず葬儀に参列していた黒い喪服の少女。
 
 そしてその少女をじっと見ている少年がいた。
 ユベールの忘れ形見ユーグである。
 
 周囲の盗賊仲間はその少女を見て、陰口を囁いた。
 ユベールに育てられた盗賊たちなどは、泣きもしないレベッカに「恩知らず」と口汚く罵った。
 
 だが、ユーグはその時に薄ら寒い笑みを浮かべて盗賊たちに言い返したレベッカをはっきりと憶えている。
 
「あんたたちは三流ね。
 
 お父ちゃんはいつでも冷静沈着にっ、て言わなかった?
 こんなところで私が泣き喚いたら、お父ちゃんが化けて出るわよ。
 
 私は笑って送ってあげたわ。
 それが私の手向け方よ…」
 
 侮辱されて怒り、叩こうとした大人の盗賊を足を引っ掛けて見事に転倒させると、レベッカはユーグの元に来てその頬を両手で優しく包んだ。
 
「…お父ちゃんはあんたに、盗賊にはなってほしくないってさ。
 
 でもお父ちゃんの子供だもんね、分からないよね。
 あんたの人生はあんたで決めるんだよ、ユーグ坊や」
 
 ユーグの周りのものはレベッカが父親を奪ったのだと教えて来た。
 だが、ユーグはこの日レベッカに言われたことを忘れなかった。
 そしてレベッカを憎む気は起こらなかった。
 
 
 レベッカがユベールを葬った後のこと。
 
 元々ユベール最後の弟子という肩書きしか持っていなかったレベッカは、ギルドの使い走りをしながら、スリをして糊口をしのいでいた。
 
 少し成長して初潮が来ると、その容貌の美しさを見込んだ暗殺部門の幹部が、色香で男をたらし込み殺す〈雌蟷螂〉としてレベッカを引き取って鍛え、レベッカは暗殺者として数年を過ごす。
 
 その幹部は目的のためには手段を選ばない卑劣な男で、魅力的な容貌の盗賊の弱みを握って、自分の情婦にしたり、〈雌蟷螂〉や〈女郎蜘蛛〉(娼婦の肩書きを持つ暗殺者で、〈雌蟷螂〉が場所を問わないのに対し、娼館や決まったねぐらに誘い込んで暗殺を行う)といった身体を武器にする女の暗殺者を、多数手下に持っていた。
 
 まだ年齢が若く、後ろ盾の無かったレベッカは、それをつけ込まれて〈雌蟷螂〉をやることになったのだ。
 レベッカはその男の下で10人以上殺したが、結局その上司はある日あっけなく首を絞められて殺された。

 実はその上司を殺した男が、レベッカが〈雌蟷螂〉になる代わりに〈女郎蜘蛛〉から足を洗わせたスリ時代の仲間であり、親友の兄の盗賊だったのだが。
 
 問題の多かった上司の死には何も感じなかったが、レベッカは身の振り方を悩んだものである。
 
 レベッカの扱いに困った盗賊ギルドは、最初にやっていたスリの部門にレベッカを送るが、その時、あまりに鮮やかなレベッカの腕と統率力にギルドのメンバーたちは驚嘆した。
 そしてユベールは正しかったと口々に言い、レベッカはあと10年もすれば上級幹部だろうと噂されるようになった。
 十代で下級幹部であるスリの親となり、“猫の女王”という別名でその名を知らしめたことは、多くの盗賊の間で語り草である。
 
 しかし、かつてレベッカの師であるユベールと対立していた老年の幹部が、彼女の台頭を恐れてスリの部門を縮小したのである。
 盗賊同士では、疑心暗鬼でこの手の牽制がよく行われた。
 
 レベッカはそれを期にギルドを抜けて、冒険者になったのである。
 
 レベッカの実力を知る者たちは、彼女の腕を惜しんだ。
 なにしろ二十歳前に、下級幹部に抜擢される程の才媛である。
 
 レベッカ自身は気楽になったと、落ち込んだ様子もなかったのだが。
 そして、それからは自堕落に過ごすようになった。
 
 やがて、また組織の内部が入れ替わり、レベッカの実力を知る者は、彼女を何度も組織に誘ったが面倒だからと引き受けなかった。
 
「組織に属してると、細かい掟やら派閥やらと、しがらみの中で生きなきゃいけないから胃が痛くなるのよねぇ。
 せっかく面倒な手続き無しで、ギルドから出れたんだし。
 
 慕ってくれる若いのがいるのは嬉しいんだけど、看板として担がれて矢面に立たされるのは勘弁願いたいわ」
 
 後年、酒を飲んだ席でレベッカがそうぼやいていたと、ある盗賊は語る。
 
 レベッカ弱みは後ろ盾になるビッグネームがいない、ということだった。
 そういう自分が台頭して面に出れば、真っ先に潰されることをレベッカはよく心得ていた。
 
 だが、スリの時代に面倒を見た後輩や、彼女自体が作ったコネクションはかなりのもので、彼女を慕う者や親しい盗賊も今だ多い。
 
 アレトゥーザのファビオもその1人である。
 
 
「それにしても、あのユーグ坊やが、ねぇ。
 
 今は有名な盗賊だって話じゃない。
 願わくば、敵同士にならないようにって思うわぁ」
 
 レベッカがワインを飲みながら、うんうんと頷いている。
 ほんのりと頬が赤い。
 
「…その坊やっての、やめてくれねぇか?
 
 あんたとだって大して変わらないはずだぜ」
 
 ユーグは気に食わない、という顔でワインを飲み干す。
 
「そうね、そんなガタイで坊やも無いか。
 
 大きくなったもんよねぇ」
 
 そう言って、レベッカは手の上でグラスを弄んでいた。

 完全に格下に扱われているようで、ユーグは不愉快になって来る。
 
 最初からこの女は、ユーグを子供扱いだった。
 盗賊らしく、やり返さねばなるまい。
 
「…ケッ、年くってあんたがババァになったんじゃねぇのか?」
 
 吐く様に一本取ろうとしたユーグは、次の瞬間首に綱を巻かれ吊り上げられていた。
 
「…ッッッ!!!」
 
 その顔の横には、ぞっとする暗い目で自分を見ているレベッカがいた。
 ユーグは素早く綱を短剣で切る。
 
「…女に年の話をするもんじゃないわよぉ」
 
 とろんとした様子で、レベッカはすでに座りワインを飲んでいる。
 先ほどの殺意に満ちた目ではもうない。
 
「…だ、だからって、絞めるか、普通っ!」
 
 酔いが醒めて冷汗を流しつつ、ユーグは悪態をつく。
 
「どうやら、俺が教えなくてもすぐ昔のお前に戻りそうだな…」
 
 ファビオがやれやれと肩をすくめている。

「って、おま、こらファビオ!
 
 涼しげに、殺されそうになった俺を無視すんじゃねぇ!!」
 
 激昂するユーグに、ファビオが切れた綱を指差していった。
 
「よく見ろ。 
 この綱は練習用だ。
 
 本物ならもう喋れねぇし、喉の痕もそんなじゃ、すまねぇぜ?」
 
 アレトゥーザの盗賊ギルドには【絞殺の綱】という暗殺芸が存在する。 
 ユーグも得意とするそれは、敵の背後に回りこんで首を絞め、声を上げることも出来ないままに絞め殺す技である。

 絞殺は古くからある暗殺の技で、絞殺紐(ギャロット)と呼ばれる革の紐を使う。
 実際には、【絞殺の綱】の綱は特殊な鋼糸を仕込んで強度を増し、ユーグが切って抜け出したような防御が出来ないようにしてある。

 加えて、両端に滑らなくするために鮫の皮が編みこまれ、輪を作って絞めると仕込んだ鋼糸がむき出しになり、発声器官を強烈に圧迫して、綱を外しても少しの間声を上げられなくなる。
 そして、技そのものも、乱戦において締め上げた対象を盾にし、身を守るところまで考えた実にえげつない技であった。
 
 絞殺術は大蛇が獲物を絞め殺すのに姿が似ている。
 袋をかぶせて黙らせる方法もあり、これは〈飲込み〉や〈丸飲み〉などとも呼ばれる。
 ゆえに絞殺を得意とする盗賊は〈大蛇〉と呼ばれるのだ。
 
 ユーグは落ちていた綱を摘み上げて、なるほど、と言った。
 
 それは綿で作ったもので、強く締めると普通はすぐ切れてしまう。
 
 首に頑丈な皮と金属の防具を巻いた練習相手が動き回り、それを捕らえて綿の綱を首に巻き絞めて切るのが【絞殺の綱】の訓練法の1つなのである。
 おそらく、ユーグが短剣を使わなくても勝手に切れただろう。
 
「練習用にしちゃ、一瞬身体が浮いたぜ、畜生…」
 
 ユーグが喉を擦りながら言うと、レベッカは艶然と微笑んだ。
 
「お父ちゃんは、それで人を絞め落せたそうよ。
 
 あんたも“錦蛇(パイソン)”ユベールの息子なんだがら、精進しなきゃね」
 
 ユーグの父親は【絞殺の綱】を得意としていたらしい。
 
 絞殺術は窒息させることを目的にしているように見えるが、実際は脳に行く血流を止めて絞め落し、意識を奪ってから窒息させるのが理想的な形だ。
 さらに優れた使い手は、相手を落す前に頚骨をはずすか砕いて殺すことも出来たと言われている。
 
 芸が巧みなら、ユーグも落ちていたかもしれないわけだ。
 
「ユベールの親父が現役だった頃にゃ、綱一本でいろんな技が出来たらしいからな。
 
 だから〈大蛇〉の中でも派手な“錦蛇”なんて呼ばれてたそうだ。
 もっとも、あの親父は『百芸百名』って話だからよ。
 
 その異名もあだ名の1つに過ぎなかったんだろうぜ…」
 
 ファビオがしみじみと言う。
 
 ユーグは面白くも無い顔である。
 
「まぁ、間違ってもガリーナっていう、あんたの意中の可愛い娘に、へまやって呪われないようにねぇ…」
 
 レベッカはワインの栓を手に取ると、素早く銀貨の入った籠に向けて投げる。
 その一擲は迷い込んできた一匹の蝿を打ち落とし、栓は籠の中に落ちた。
 
「…あんた、酔ってないだろ?」
 
 ユーグはこの女に試されたと知って、ぶすっとした顔で言った。
 
「今更気が付いたの?
 
 まだまだ坊やねぇ…」
 
 顔色を操作して自在に表情を作るのも、盗賊の変装術の一つである。
 この女は〈狐〉(詐欺師)にもなれるだろう。
 
 ユーグは、レベッカとの再会を少し後悔した。
 
「…ところで、ユーグ。
 
 あなた、情報を手に入れるとかの理由でたくさん女の子口説いてるみたいねぇ。
 フォーチュン=ベルの『幸福の鐘亭』のママとかさ」
 
 ユーグは、レベッカとの再会を激しく後悔した。
 
「は、ははは、何言ってるんだ、お、俺はガリーナ一筋…」
 
 別の意味での冷汗をかきつつ、ユーグは、レベッカとの再会をとてつもなく後悔していた。
 
「あら、本当に?
 
 じゃ、あんたが仲間からちょろまかしたお金を、賭博ですったとかいう噂もあるんだけどぉ…」
 
 ユーグは目の前の女が悪魔のように思えて来た。
 
「し、しらねぇぞ、俺は。
 
 証拠があるとでも言うのかよ!!!」
 
 横でファビオが、この女の地獄耳は情報屋泣かせだぜぇ、とか言っている。
 
「別に証拠なんて無いわよ。
 
 でも一回、あんたの仲間を連れて賭博場に行ってみない?
 行ってないなら、〈旦那、毎度!〉なんて声はかけられないでしょうから、大丈夫よね?」
 
 ユーグは顔が引きつりつつあった。
 
「再会を祝して、河岸を代えて飲むとしましょうか。
 
 もちろんユーグの、お・ご・り・でっ♪」
 
 硬直しているユーグの肩を、ファビオが軽く叩く。
 
「…うわばみで高い酒が好きだから、財布の中身にゃ気をつけてな」
 
 まったく、怖い女だ、とファビオが肩をすくめると、ユーグは恨めしそうにファビオを眺めつつ、レベッカに襟首を掴まれて引きづられて行くのだった。



 レベッカのソロストーリーです。
 内容的にほとんど変わってないので、旧リプレイを加筆修正しただけのものとなりました。

 時期が夏になり、ピカレスクとのクロスを少々入れた程度でしょうか。
 
 現行でリプレイRはかなり進行速度が速まっています。
 資金的に余裕があるので、技能修得が楽ちんなんです。

 レベッカがかなりパワーアップすることになりました。
 

 ユーグとの再会がなされ、レベッカの過去の一面が分かる内容になっています。
 レベッカは、腕が鈍る前の最盛期には5レベルクラスのベテラン盗賊でした。
 絞殺術は師匠譲りで、得意分野です。

 
 このリプレイでは、盗賊の隠語がたくさん出てきましたよね?
 旧リプレイに加えて、補足していくつか紹介します。


・鼠…盗賊全般を指すが、情報屋と言う意味もある
・虎…戦士や武人、特に腕利きを指す
・烏…かっぱらい、特にストリートチルドレンの類
・猫…スリ
・蛇…暗殺者のことで、執念深いことが理由…ジャンル別に呼び方が違う
・鮫…海賊
・蟻…騎士や兵士、軍隊を表し、蟻塚は砦や城を意味する。大軍を意味する場合も
・犬…密偵のことで、組織に属した仇を意味する場合もある
・狐…詐欺師 、山師のこと
・狸…商人、金貸しといった腹黒い連中
・豹…軽戦士(俊敏な戦い方をする戦士)
・梟…見張りや監視役
・鸚鵡…魔法使い(呪文を唱える者たち全般)
・狼…野盗、山賊
・小鳥…獲物や弱者を意味する
・羊…聖北教会を主とした信者のこと
・羊飼い…聖北等の教会聖職者
・牧童…修道士のこと
・ハイエナ…傭兵や食いつめ浪人、山賊の一歩手前
・蝿…ちんぴら、弱者たかってくる腐った連中
・ダニ、蚊、蛭…血を吸う者はヒモや寄生虫じみたろくでなしのこと
・蛆虫…状況が一転した時、倒れた者から搾取する者、嫌悪感を含めた言葉
     反面、そういった者たちが、処理できないことを鎮静させる自浄作用を意味する場合もある
・山羊…場合により淫祀邪教の徒を意味し、羊と対にして使う、牧神パンがルーツ
・獅子…武術肌か恐ろしい権力者のこと
・鯱…海軍、あるいは公認海賊といった、海の危険人物あるいは組織
・耳…情報屋、情報組織
・目…監視、調査
・雌~/女~…女を武器にする者、差別や蔑視の意味合いで使われることも多い

 もちろん使われ方が全く違う場合もあります。
 素人向けの簡易版であり、情報戦ともなれば、暗号を加えてより複雑に表現します。


 レベッカが習得したスキルは以下の通り

 【小細工】-600SP
 【絞殺の綱】-1000SP

 どちらも私がアレトゥーザの製作に関わった時に、データ作成に関わったスキルです。
 特に【絞殺の綱】はかなり便利で汎用性が高いので、お勧め。


〈著作情報〉2009年06月21日現在

 『碧海の都アレトゥーザ』はMartさんのシナリオです。現時点でベクターで配布されています。
 シナリオの著作権は、Martさんにあります。
 このリプレイの時のバージョンはVer1.22です。
  
・Martさんサイト『esotismo.』 (閉鎖)
  
 カードワースはgroupAskに著作権があり、カードワースの管理、バージョンアップ、オフィシャルな情報等はgroupAsk official fansiteにて、カードワース愛護協会の皆さんがなさっています。
 このリプレイは各シナリオをプレイした上で、その結果を小説風リプレイとしてY2つが書いたものです。
 書かれた記事、書かれる記事は、特定のシナリオの名前が出たときは、そのシナリオの著作権はすべてそのシナリオの作者さんにあります。
 
 また、リプレイ中に使われる内容には、各シナリオで手に入れたスキルやアイテム、各シナリオに関連した情報等が扱われることがあります。
 それらの著作権は、それぞれのシナリオの作者さんにあります。
 またカード絵等の素材に関しては、シナリオ付属の著作情報等を参考にして下さい。
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コメント
 いつもお世話になっています。フーレイです。何気なく見に来たら上がっていたので読みました。盗賊のレベッカお姉さまがものすごく引き立ち、うはうはです。

 えと、隠語のオンパレードで、なんか楽しくなりました。同時に懐かしい気持にも……。過去に読んでいた小説に登場する少女が優秀な《猫》だったのを思い出しました。それに知らないものも出てきたのでリプレイでの参考にさせていただきます。

 あ、因みにその小説に出てきた隠語で娼婦(男娼も?)のことを《兎》と言っていました。
【2009/06/21 21:31】 | フーレイ #DEtutM4g | [edit]
>フーレイさん
 職業ごとに、あるいは状況ごとに隠語は違いますよね。
 別の考え方で、種族を意味するなら、

・兎=エルフ(耳が長い)
・土竜=ドワーフ(鉱山妖精で穴倉に住むから。伝承通りなら、蛆とする場合もあるでしょう)
・鼬=グラスランナー(はしっこくてずるがしこいから)

 と言ったところでしょうか。

 娼婦や男娼の場合、ガガンボとか(交尾のために雄が雌に食べ物を貢ぐ)ありそうですが、あえて敬意を払って隠語にしない可能性もありますね。
 娼婦は、世界で初めてお金を取る職業として成立した、元は聖職だったらしいですから。
 イエスの妻だったという見解もある、マグダラのマリアも、娼婦だったとされ、性行為に大らかだった昔は、「身体を売る」=「卑しい」ではなかったようです。むしろ、シュメールで絶大な人気を誇ったイシュタルも「娼婦的性格」を持っている様子がありますからね。

 隠語は、単に暗号としての意味だったり、神聖なものを秘匿する目的に使われたり、口に出すのもはばかるので隠す場合もありますし、奥が深いです。
【2009/06/22 11:46】 | Y2つ #TIXpuh1. | [edit]
ども、龍使いです。
【小細工】と【絞殺の綱】……実はうちのカーナが初期装備として持っているものだったりします。
ゴブリンの歌では【小細工】はともかく、【絞殺の綱】は効き目が無いんですよね……。
銃の封印を解くのは、最低でも使いたいスキルの使用上3レベル以降ですし

まぁ、【絞殺の綱】も3レベルですが、これは主に暗殺専用として使ってる部分が多いです。
シンバットの洞窟をテストでやってるときとかお世話になりましたしね。

それにしても、レベッカもロマンも、これから先かなり強くなりそうだなぁ……うちのPTも頑張らないと。
こっちは、とりあえず、2~3くらいリプレイを書いた後に強化を図ろうかと考えてます。
問題はシュウなんですけどね……どこで強化を計るべきか……。

ではでは、これにて
【2009/06/22 12:06】 | 龍使い #- | [edit]
>龍使いさん
 非実体に物理攻撃は無効ですからねぇ。
 
 でも、こういう欠点はあえて楽しむものです。
 暗殺スキルは、【殺せることが前提】でなんぼなので、元から死んでる幽霊は対象外ですね。(笑)

 幽霊相手の戦闘で右往左往して、そこで魔法物理属性の攻撃手段を求める…というのはそれなりに一つのエピソードになります。

 【絞殺の綱】を暗殺「専用」ですと?
 それはもったいないです。
 このスキルは、戦闘時にこそ活用出来ます。

 具体的には…
 
・魔法使いにちょびっと黙って貰う
・一瞬動きを止めて集中砲火のきっかけを作る
・まれに呪縛効果で無力化キーに仕える場合あり
・敵を盾にして防御に使う

 です。
 これは私がデザインした時に考慮した本来の効果であり、特に防御効果は咄嗟に使うとかなり便利です。
 こっそり後ろで卑劣、がこのスキルの一番楽しいところ。

 ロマンは3レベルになってから強化策発動ですので、もう少し現状のインテリ君をやると思います。

 パワーアップが顕著なのはシグルトかな?
 割と早めに4レベル(レナータに同格。準英傑の仲間入り)に行くと思います。

 シュウのパワーアップは私の技能発表が急がれることでもあるので、大きなことは言えないのですが…シグルトとのクロスで同時にパワーアップ、ということなら、5レベルあたりでしょう。
 シグルトは5レベルになった時点で、『刃金』のスキルへと技術シフトします。この頃から、“風鎧う刃金”と呼ばれ、宿のエース冒険者として認められ、スキルの教導を行うようになりますからね。

 1つの技術体系を始めるには、それなりに技術進化の歴史を考えておいた方がよいでしょう。
 例えば、何で倭刀の二刀流が好いと思ったのか、その基礎技術は何を基盤に作られているのか、何を応用してその技術の極みに触れるのか。
 元々西洋剣術から出立したシュウが違う武器に移行するには、その理由や物語りが生まれるはずです。

 シグルトは、グロアから〈影〉と精霊術を応用した剣技の基礎を受け、それを昇華して、剣術と精霊術を融合させた交叉術を編み出します。風を纏い(この纏うというのが影からの連想)防御としつつ、
敵との間合いを【影走り】の移動力や場の支配の仕方で圧倒、掌握し、華人の化勁や気功を吸収して、威力にも優れた剣術を開発するわけです。
 それらの技術を得る旅が、5レベルに至るまでの10カ月ほど。
 もちろん、槍使いだった基礎を足して、ですから実際は何年も、ということになるでしょう。

 今のうちに詳細な過程を設定下されば、四詠桜花にも反映できると思います。よろしかったら考えてみて下さい。
【2009/06/22 15:04】 | Y2つ #TIXpuh1. | [edit]
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