CW:Y2つ流札講座 その捌

2009.07.17(08:24)

 久しぶりの札講座、今回は中堅冒険者についてお話します。

 中堅ってどの位?
 とお考えの方に。

 大体3~4レベルを指します。

 5レベルを越えれば、立派なプロフェッショナルなので、上級冒険者の仲間入りです。
 つまり、そのちょっと前の実力、ということになります。

 このバランス観に異議を唱える方もいるでしょうが、考えても見て下さい。
 オーガやワイト、グリズリーとタメを張るレベルなんですよ?

 羆と一騎討ち出来る中堅冒険者って、凄いのです。

 
◇3レベルはパワーアップを肌で感じられる
 レベル3になると、技能、アイテム、召喚獣所持の最大数が一枚ずつ増えます。
 レベルは2レベルで判定が1レベル有利になる(能力値では4ごとに1レベル有利になる)ので、ぐっと強くなります。

 手札も増えるので、カード交換時はスキルが手札に来る可能性が高くなります。
 加えて、1レベルの技能カードが8回使える様になります。

 上手に手札カードを装備すれば、5レベルの敵とガチンコでバトル出来る様になるほど、3レベルへの成長は大きなステップアップになるのです。


◇装備可能な技能の幅が広がるけれど…
 3~4レベルなら、3~5レベルの技能を十分実用レベルで使いこなせるようになります。

 5レベルのスキルには、リューン以外で強力なスキルが沢山あります。
 私がリプレイで紹介している【影走り】や、アレトゥーザの【咒刻の剣】、拙作『風たちがもたらすもの』でも5レベル以上のスキルが目白押しです。

 つまり、準奥義級のスキルが使える様になるレベルなのです。

 しかし、欲をかいてスキルの構成を歪めると、大きな実力差が出るのもこのレベルの特徴です。
 器用貧乏にしてしまい、実力が振るわなくなって、カード交換ばっかりするはめになることもしばしばあるでしょう。

 だからこそ、スキルの構成は大切になります。
 戦闘中役に立たないスキルを装備する場合は、まるっきり戦闘が駄目なのか、実戦でスキルを使いたいのかで、アイテムカードの装備を変更するようにしましょう。
 
 戦闘中スキルを循環させたいと考えているなら、レベルの低い補助スキル(戦闘中一回使えば事足りるスキル)や戦闘中役に立たないスキル(盗賊の鑑定や解錠スキル)は1枚、多くても2枚(この場合はスキル配布アイテムを持っていることが前提です)程度にしておきましょう。
 そうしないと、スキルの配布効率が悪くなって、活躍出来ないキャラクターになりがちです。


◇専門家は、アイテムを装備し過ぎない
 僧侶や魔術師といった戦闘時にスキルに頼る職業は、スキル配布アイテムがあるなら合わせて2つ、なければ1つ程度の軽装備を心掛けましょう。
 せっかくスキルを装備しても、アイテムが邪魔して思う様にスキルが配布されなくなります。

 逆に盗賊の様に、戦闘中まるっきり役立たずになる可能性の職業なら、傷薬や武器を装備して補うと、アイテム装備の多さで技能が無い部分を補うことが出来ます。
 アイテムカードでいかに実力を補うかで、かなり戦力が変わって来るでしょう。

 戦士などは、防具(装備していると防御力や回避力が増えるアイテムカード)で、打たれ強くなっておくとよいです。
 ただ、アクションカードやスキルカードが循環する程度には、軽装にすると戦い易いですよ。


◇召喚獣スロットを生かしてこその中堅レベル
 3レベル以降で最も実力の向上を感じるのは、召喚術師かもしれません。
 精霊術等の召喚は、2枚×使用回数使えるので、ずばり攻撃系の召喚術は、2倍仕様が可能。
 もちろんスキルの消費も速まりますが、目の覚めるような戦力アップです。

 加えて、拙作『風鎧う刃金の技』や『剣士の求め』のカウンタースキルを使えるようになります。
 あるいは、付帯能力を維持しつつ召喚スペース1つ使用、という強化も可能。

 真の実力アップを望むなら、アレトゥーザの【泉精召喚】や、『風たちがもたらすもの』の【妖精の護環】のような、召喚付与タイプのスキルを補っておくと、戦力がぐっと増します。
 特に防御系の召喚獣は、戦闘前から使っていても、時間切れでは消えませんし、自動発動で敵を攻撃するものも少ないはず。
 敵の不意打ちに対して、優れた対抗手段になります。

 舞踏家なら、【幻惑の蝶】をセットしておけば、回避低下と呪縛のアンチになる上、フィールドの回避判定にも有効です。
 
 召喚スロットに余裕が出来たからこそ、防御や準備に戦力を割けるようになるのです。 
 いかに高レベルのキャラクターでも、召喚獣スロットを遊ばせているなら、実力の3分の2程度までしか発揮されていないことになるでしょう。

 私は、リプレイのシグルトを使いつつ、このことを実感しています。
 上手く召喚獣を使えるのなら、スキルを持った2レベル以上強い敵と渡り合えました。

 是非活用してみましょう。


◇召喚術は前準備すると美味しい
 人質がある戦闘でもない限り、前もって召喚術を使って戦いに臨むことには、大きなメリットがあります。

 まずは、1ラウンド目に、召喚の間を取られずに効果が発動すること。
 また、「スキルを前もって使うことで、召喚術の配布確率が減る」ということです。

 二番目に何の意味があるか分からない方もいるでしょうから、ある例を紹介しましょう。

 3レベルのシグルトは、召喚術2枚、直接攻撃スキルを2枚装備しています。
 ボス戦に臨むに際し、仲間に5レベルの召喚術【妖精の護環】を2回使っておき、【飄纏う勇姿】を自分に2回使っておきます。
 スキルの使用回数は、【妖精の護環】が残り0回、【飄纏う勇姿】が3回となります。

 実際の戦闘で、レベッカに【小細工】してもらい、スキルを配布すると、シグルトに配布されるスキルは「残ったスキル」になります。
 つまり、目一杯強化した上に、本来の直接攻撃スキルの配布効率を高めることが出来るのです。
 
 この技術に似た、「低レベルのスキルを使いきっておく」という方法は、前の札講座でも紹介しました。
 こういったスキルを使うことで配布率を操作する方法を、私は「テンションアップ」と呼んでいます。

 上手く行えば、シナリオのクライマックスで大技が連発出来る上、回復ポイントが少ないシビアなシナリオほど楽しめる様になります。
 召喚するスペックが増えているので、効果も2倍、あるいは違う召喚術を半々で使え、ドーピングの内容も濃いものになるでしょう。


◇強敵も増えるが、傑作は中堅~上級に多め
 カードワースの傑作シナリオは、対応レベルが3~6レベルに多めです。
 ASKの傑作『賢者の選択』やブイヨンスウプさんの『深海の盟主たち』は3~5レベル、『竜殺しの墓』は4~6レベル。
 Fuckin'S2002さんの『アモーレ・モーテ』や『ミエナイトモダチ』 は2~4レベル。
 他にもあげればきりがありません。

 敵も強くなりますが、やりがいがあるシナリオが多くなります。
 ある意味、脂が乗って来たと言えるでしょう。

 だからこそ、中堅らしい冒険をプレイするために、プレイヤーの慣れが必要です。
 シナリオのリドル(謎かけ)にパッとひらめく直感や、戦い方の確率計算、パーティの癖を知った上での連携。

 自分の子供の様に育てた冒険者たちが、一人前になったと強く感じるのが、このレベルの頃合いです。
 是非、遊び方も中堅レベルになり切ってみて下さい。

 案外、そういった思い切りや、磨いてきたプレイヤーの直感がはまったとき、とても面白い冒険が出来るはずです。


◇高度な戦闘
 中堅ともなれば、低レベル時では出来なかった高度な戦闘が可能となります。
 私なりに確立した戦術を紹介しますね。

・戦士の駆け引き
 中堅レベルのシナリオにはソロシナリオ(単独で遊ぶシナリオ)も増えてきます。
 あるいはリバースで1人にされてしまったり。
 
 こんな時、「すべての攻撃」がそのPCに集中します。
 こういう時、防御スキルか、攻防一体のスキルを持っていれば絶大な効果を得られます。

 拙作の話になってしまいますが、もし「カウンター」のスキルを持っていたら、この時にこそ最大の効果を発揮します。
 なにしろ、カウンターが可能になった上で、狙われることが分かってるわけですから。
 カウンターをセットしておけば、狙って反撃出来るようになります。

 『刃金』の【薔薇の王冠】や『剣士の求め』の【鉄守構】のような、防御効果が高くカウンターをセット出来るスキルは大活躍します。
 加えて、カウンター発動後の一瞬は、行動力が最大になっているので回避能力も高くなっています。

 防御スキルは、同時に「回復要らず」です。
 回復する手間を考えるなら、耐えきってその手数を攻撃に回した方が生き残る可能性は高まるでしょう。
 回復手段は手札を占領しますし、回復スキルを手札に配布しようとムキになってカード交換をしている間に負けてしまいます。

 「攻撃は最大の防御」といいますが、カードワースで防御を極めることは、戦闘上手になるということ。
 カードを循環しつつ、上手に敵の猛攻を耐える駆け引きをマスターしましょう。
 
 それから、敵のレベルと回避能力から、技の当たり具合を予測することも大切です。
 手数に限りがあるスキルは、確実に当てるつもりで使いたいはず。
 
 基本的にレベルが2以上高くで素早く回避力が高い敵には、普通のアクションカードは当たり難くなります。
 命中精度の高いスキルでも、【居合斬り】クラスの高い精度で五分ぐらいの状況がざらです。

 スキルに余裕がある場合は、回避力を下げたり混乱させたり呪縛する「崩し」を大切にしましょう。
 威力がいかに小さくても、崩してから確実に当てる戦闘に慣れなければ、「駄々っ子」のような大振りを繰り返すことになります。
 
 手札が拡張するので、スキルを2枚以上手札におくことも、多くなるでしょう。
 その場合、「どれから使うか」がポイントになります。

 シビアな戦闘ほど「ギャンブル性」で戦うより、「確実に崩し、連携してたたみ込む」戦い方が勝利に繋がります。

・全体攻撃で出足を挫く
 雑魚が多くなってくるので、全体攻撃で敵の体力を削っておくことも重要です。
 召喚型の全体攻撃なら、最初の1ラウンドで使える可能性も高いです。

 最初の1ラウンドは、戦況を左右する重要なラウンドです。
 こっちのペースになるよう、準備や使うスキルには注意しましょう。

 魔法使いには、この辺りで一つぐらい広範囲攻撃をマスターさせておくと、最初に手札にあれば敵の出足を挫けます。

・化けるアクションカード
 中堅レベルのシナリオでは、雑魚の数も増えてきます。
 そんな時、手札を温存しながら戦うやり方は、重要です。

 手札を温存して戦うには、アクションカードを使うのがポイント。

 中堅以上になると、雑魚敵とのレベル差が生じます。
 すると、アクションカードも必然的に当たるようになるのです。

 低レベル時では使えなかったアクションカードを、雑魚に向けて使ってみましょう。
 体力を削ったり、弱った雑魚を屠ることは可能になります。

 戦士と違いダメージ系アクションカードが得意でないタイプのPCは、素の雑魚(防御的修正を受けていない)に対し、【攻撃】や【会心の一撃】を使います。
 当たる可能性が並以上であることを意識して使っていくことがコツです。

 そして、本業戦士のアクションカードは、雑魚にとって一撃必殺となりえます。
 【渾身の一撃】で、ゴブリンやコボルト程度なら一発で倒せる上、レベル差と能力差が大きければ、直接【渾身の一撃】を狙っても結構当たります。
 適性の高い【攻撃】カードなら、雑魚にもほぼ当たる上、大きく体力を削れるので、仲間との連携でKOしましょう。

 戦っている時、誰がどのように敵に攻撃し止めを刺すか、イメージして戦ってみて下さい。
 各PCの行動順を把握してないと上手くいきません。
 ざっとでいいので、早いPC、遅いPCが誰か確認しておきましょう。
 
 イメージ通りの結果にするのが、高度な戦闘です。

 敵をぱっと見て、初期の手札を見て、「うちのパーティなら3Rってとこか」とか、頭にぱっと戦闘結果が浮かぶ慣れがあれば、かなり戦闘のコツをつかんでいるということ。

 中堅以上になると、スキルを使った戦闘に拘り過ぎて、返って弱くなってしまうPCもいます。
 常に「ある手札で何とかする」戦い方を意識しましょう。

・スキルの一枚持ちから卒業する
 低レベルの頃は、スキルカード一枚の方が返って強いと、前の講座でお話ししたと思います。
 一芸に秀でたPCは、その技に集中することで、高い戦闘力を発揮できます。
 
 例を上げると、【連捷の蜂】を装備しただけのラムーナや、【癒身の法】を習得しただけのスピッキオ。
 技能配布をすると、確実に手札が分かるため、初期の頃はこれだけで大活躍しました。

 しかし、レベルが上がって多数のスキルを装備する様になると、リズムが狂ってしまいます。
 こういう時は、闘技場モノのシナリオで、リプレイのシグルトのように「戦闘の慣熟」をやっておくとよいです。

 新スキルを得た時の新たな癖を理解し、それなりの戦術を確立することが重要になるでしょう。

 ただ、レベルが上がっていれば、実力的に多少の余裕が出来るのも確かです。
 体力面や、スキルの手数が増えてるわけですから。

 その余裕をどう使っていくかで、戦術の幅が広がるはず。

 低レベルの時より、複雑な戦術が行使出来るように、PCの能力を発揮出来るやり方を見つけましょう。

・スキルの残存数を意識し、調整する
 あとどのくらいスキルが使えるか。
 それを計算して使っていくのが、高度なスキルの使い方です。

 同時に、役に立たないスキルは使いきってしまい、強力なスキルを温存して出しやすくするように出来れば、文句なしです。
 回復ポイントに戻ってやたら回復するより、ボス戦までに手札をシェイプしてテンションアップしていくことが、本当の高度なやり方です。

 使いたくないスキルを「使いきっておく」ことで、効果的なスキルの循環が可能になります。

 スキルを入れ替えるようなことまではしたくなくても、闘技場ネタのシナリオ等では、「使いようがないスキルを外しておく」とか(盗賊のスキルなんかは道具を外しておく感じですね)、試合に合わせて「身体を作る」感じで外すのは、それほどイメージ的に問題無いでしょう。

 スキルはスキルレベルが、

 使う者のレベルから-3レベル以下なら9回。
 -2レベルなら8回。
 -1レベルなら7回。
 同レベルなら5回。
 +1レベルなら3回。
 +2レベルなら2回。
 +3レベル以上なら1回。(あまり差があると技の成功率自体が下がると言われています)

 …といった使用回数になります。
 現在のレベルと相談しながら、使用回数を意識して使っていきましょう。

 長編ものでは、残りの使用回数を把握することが、即生存に関わるでしょう。
 魔法攻撃しか効かない敵を相手にした時もそうです。
 その手のアイテムカードが無い場合、いわゆる「手詰まり」状態になるわけですから。

 特に回復スキルは、使い続ければ配布率も下がって行きます。
 使いどころを間違えないよう、細心の注意を払って下さい。

・すばしっこい雑魚の集団は眠らせてから各個撃破
 【ラット】や【バット】、【ウルフ】といった敏捷度の高い雑魚は、とにかく攻撃が当たりません。
 【眠りの雲】などで眠らせて、一匹一匹【渾身の一撃】で潰していくか、得意なアクションカードで狙うようにします。

 命中させる自信が無い専業以外のPCは、当たらないと思った場合は防御に徹するか、フェイント等でサポートしましょう。


 堅実さで、結果を予測出来る戦闘を心掛けることが、勝利の鍵です。

 もちろん、パワープレイで、強力なスキルやレベル差でゴリ押しする戦い方もありますが、それはスマートな戦い方とは言えないでしょう。
 その一瞬は痛快でも、そればかりやってると飽きてくるかもしれません。

 是非、プレイヤーとしてもレベルアップして、戦術的な戦いを楽しんでみて下さい。
 これは、レベルが上がり慣れて来たからこそ味わえる醍醐味なのです。
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コメント
初めまして、Y2つさんのリプレイ講座でリプレイ書きの勉強をしておりますりざーどめんです。

>・スキルの残存数を意識し、調整する
あぁ、これ昨日やったらとんでもない結果になりました。
「最終戦に備えて戦闘には役立たないスキルを使い切ろうかな」と商人PCの持っている《商人の舌》をボスに乱射したら、最後の1発で交渉成功して最終戦が無くなったことが…。

ちなみにプレイしたシナリオは紫紺に染まる真紅都市です。
【2009/07/17 09:20】 | りざーどめん #auWlQfCs | [edit]
 初めまして。
 私のヘタレな口座が役立ってるとよいんですが。

 なんと、乱発してたら説得して終わっちゃったと?
 こういう時は、ある意味あっけにとられるものですが。
 その意外性が、案外楽しいかもしれません。

 潤いあるプレイには、サプライズが必要です。

 ただスキル回数を削るよりは、有効活用しつつ使うのもポイントです。
 リプレイでは特に「何でそのスキルを使うのか」という意味も大切になりますから。
 
 目的意識を持ったスキルの消費をすると、話も盛り上がりますしね。
【2009/07/17 21:08】 | Y2つ #- | [edit]
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