Y字の交差路

 ここはY2つめがノリで作ったブログです。  カードワースを中心に、私が思ったことや考えたことを徒然なるままに書きたいと思います。

CW:Y2つ風リプレイ講座 第七回

 この口座も、一通り纏まったので、サブテクニックの方に入って行きたいと思います。

 今回は、リプレイのクロスオーバーについて、説明しますね。


◇リプレイクロスとは?
 リプレイクロスとは、リプレイにおけるクロスオーバーのことで、作者同士が連絡を取り合って、登場人物たちを共演させたり、出逢わせたり、話題にしたりする、「リプ

レイ世界における物語の交差」の様なものです。
 ざっくばらんにいっちゃうと「物語の協演」といったところでしょうか。

 面倒な一面もありますが、やってみると、とても楽しいです。

 私も旧リプレイでMartさんとリプレイクロスを何度かしましたし、リプレイRでは龍使いさんやフーレイさんと数度、他の方とも小さなクロスが行われています。

 他の方のリプレイに、自分のPCや設定が登場するとにやりとさせられますし、設定を共有することで生まれる世界の広がりはぐっと来る者があります。

 カードワースのリプレイは数あれど、シナリオでは無く、明確にリプレイ同士のクロスオーバーを謳って行ったのは、私とMartさんが初めだった様な気がします。
 私の憶測ですが、うちのブログが有名どころに紹介してもらえた一つの理由に、そういった試みがあったからではないかと。

 話題が増え、同時に両サイドの読者さんが読む機会になるリプレイクロス。
 是非、この講座でリプレイを書いている方、書いてみたい方にお勧めします。


◇クロスオーバーにも色々ある
 では、実際にクロスオーバーにはどんな具体例があるのか。
 ちょっと紹介します。

・設定クロス
 何かしら同じ世界観を共有するクロスです。
 簡単で、作者同士のやり取りも複雑にならないため、簡単に行えます。
 うちのブログで紹介している『呪文詠唱』を使うのもこのクロスになります。
 他には、地理や時代なんかも設定クロスに入ります。
 共通のシナリオに影響を受けているのも、このクロスに属する場合があります。

・PC、登場人物クロス
 クロスするリプレイの登場人物が、噂、あるいは実際に登場し合うクロスです。
 噂や名前を登場させる程度クロスは簡単。
 複雑なものには、同じシナリオを共同で解決したり、交流を持ったりすることも出来ます。
 
・トレードクロス
 特殊なクロスオーバーの一種で、アイテム、スキル、召喚獣を、交換し合うクロスオーバーです。
 パターンとしては第三者(NPC)を通じて行うか、PC同士で行うか。
 やり方に関しては、ユーティリティを使いこなせることが前提になります。
 手間がかかりますが、プレイの都合で入手不可能なカードを得られるチャンスにもなります。


◇まずは世界と時の統一を図ってみよう!
 クロスオーバーをする時、まず常用なのが世界観です。

 違う世界観同士でクロスオーバーしようものなら、異空間が繋がる様な、大袈裟な設定をしないとクロスオーバーなど不可能です。
 考えても見て下さい…中世世界をモデルにした世界に、ミサイルだのレーザーだのが出てきたら、雰囲気ぶち壊しになりかねないのです。

 世界観で注意しなければならないのは、銃砲の類の兵器やコンピュータの様な電子機械類、自動車や飛行機の様な乗り物といった類の物です。
 遺跡からオーパーツとして見つかる程度であればなんとか話を繋ぐことが出来るかもしれませんが、中世世界では、この類は維持が大変困難なので(一番の問題は燃料や火

薬の様な消耗品)、注意しなければなりません。

 また、中世の人間は、ウイルスの知識など無く、病気や死にとても近い生活をしていました。
 魔法という万能技術で多少補うことが出来るとはいえ、ワクチンや抗生物質の概念は皆無と言っていいはず。
 テクノロジーの統一に関しては、少し慎重になりましょう。

 あと「時」の概念はかなり重要です。
 同じ時代、同じ暦の中に生きるのでなければ、PC同士のクロスーバーは、トンデモ設定を使わなければ出来ないのです。
 無理なリプレイクロスは、互いのリプレイに悪影響を与えることがあるので細心の注意が必要です。


◇深いクロスをする前に、まずリプレイしたい作者さんとコンタクトを取る
 クロスを始めるにあたって、とても大切になることが、作者同士の綿密なコンタクトです。

 世界と時の統一が図られていれば、多少は無理しても何とかやれます。
 しかし、お互いにその設定を交換したり、配慮していなければ、相手のリプレイに悪影響を与えてしまいます。
 まずは、連絡を取り、互いの設定や、リプレイとして行いたい企画の相談をしましょう。

 コンタクトの取り方は、ブログの秘匿コメントやメールによる感想から入るのが一番スムーズです。
 この時、相手のブログのルールや取り決めは大切にしましょう。
 これからクロスを申し込む方に対して、最低限の思いやりや配慮が出来ないのなら、「クロスオーバーは不可能」です。
 やっても、破綻します。

 当然無断でクロスする作者さんのリプレイPCの歴史を作ったり、行き過ぎた「If」を使うと、両者の関係を害します。
 「多少のことはOK」とお墨付きをもらうまでは、慎重にやりましょう。

 もちろん、譲れない自分の世界のルールは、はっきりと主張する必要があります。
 しかし、相手の意思を尊重出来ず、ごり押しでクロスするよう要請しても、相手にとって迷惑になるだけです。
 「こちら側から折れる」を基本とし、相手から断られた時は、「譲るか手を引く」ことが重要です。
 互いへの思いやりは、クロスオーバーにおける必須事項なので、肝に銘じておきましょう。

 相手側から注意を受けた時は、素直に聞くことが大切です。
 著作権に対する様な誠意と慎重さで臨んで下さい。

 同時に、クロスを求める相手の方の性格やスタイルを、よく知る必要があります。
 申し込む前に、リプレイやブログのルールをしっかり読んでおきましょう。

 相手側の時間や都合も考えます。
 学業や仕事で忙しい方もいます。
 配慮して、のんびりやりましょう。

 相手側が中々重い腰を上げてくれない時も、「ゆっくりやる時間が出来た」程度にのんびり構えることが、長く書き続ける秘訣です。


◇まずは自己紹介、そして設定の交換をする
 コンタクトがとれたら、自己紹介をざっとしておきましょう。
 互いの性格を知っておくことは、今後のトラブルを少なくします。
 一番大切な「配慮」も、相手を知ること、自分を知ってもらうことで徐々に出来る様になります。

 互いの性格やスタイルを知ったなら、今度はカードワースの世界における世界観の交換や、時間軸の調整を行います。
 設定を交換しましょう。
 この時には、メールによるやり取りがお勧めです。互いのアドレスを交換しましょう。
 メールアドレスが無い方は(親のPC借りてるとか)、ウェブメールをレンタルするとよいでしょう。
 無料メールも結構沢山あります。(もちろん、容量が少ないので、重いメールのやり取りができませんが)


◇設定についてはしっかり語りましょう
 設定に関しては、妥協無く「こうしている」と伝える必要があります。
 しかし、「アソビ」や「クロスしやすくする配慮」も必要です。

 私の場合、詳細な時代まで設定してありますが、リプレイ上では「今何年」とは書いていません。
 自分のリプレイの「脳内設定」そのものはぎっちり決めても良いでしょうが、公にする情報さえ絞っておけば、いつでも変更が可能です。
 これが「アソビ」の部分です。

 「クロスしやすくする配慮」は、クロスしてくれるパーティをPCたちがリプレイ中に募集してみるとか、一枚噛めそうなイベントの案をコメントに出してみるとか…

 実は“風を纏う者”のシグルトが、別宿の新米指導を始めたり、孤児育成機関云々を始めたのも、この類の布石の意味が少しあります。
 例えばシグルトの噂を聞いて(フーレイさんのSSクロスでは、シオンという冒険者がシグルトに剣術を学ぶシーンがあります)学びに来るとか、“風を纏う者”の関わる

孤児育成機関出身の冒険者を登場させるとか(子供好きのシグルトに遊んでもらった経験があるとかとか、面白いかもしれませんよ)。

 設定を伝える時、パーティがどのあたりの時間を過ごしているかも、結構重要です。

 また“風を纏う者”の例を上げます。

 公にリプレイには登場させていませんが、“風を纏う者”の物語は「聖暦1373年3月27日」に始まったことになっています。
 現在この記事を書いている時点で「聖暦1373年8月末」あたり。

 時間をきっちりと管理すれば、「どの季節にどんなふうに」かはっきりとリプレイで表現出来ますし、相手側もクロスの時期をどう合わせるか考えられるはずです。

 「聖暦」は「西暦」に対応しており、私のリプレイが14世紀後半をモデルにしていることが分かるかと思います。
 最も、魔法という特殊な力が当たり前のファンタジー世界ですから、文化的にモデルを探すとき楽、程度の設定ですが。

 細かい話ですが、“風を纏う者”は生まれた日に応じて全員、九星とか星座の設定もあります。
 性格や運勢、精霊の影響なんかも、星から決めてるほど。

 暦の導入は、キャラクターの設定を深くするのと同時に、相手側のリプレイと時刻合わせをすることが出来る手段となります。
 まだ考えてない方は是非、公にしないまでも考えてみて下さい。

 私のリプレイでは、完璧ではないにしろ、14世紀を意識して食べ物や物品を登場させるようにしています。
 聖典教徒(ムスリムモデル)やヴァイキングが時代遅れ(リプレイ2にて)なども、この暦から導き出しました。

 細かい資料を設定し、それを交換し合うのは大変な作業です。
 モデルとなるものがあれば、情報交換が少なくて済む場合もありますよ。

 余談ですが、私の脳内設定でカードワース標準暦が聖暦1375年で、『風鎧う刃金の技』や『風たちがもたらすもの』は標準暦の頃、と設定しています。
 標準暦は冒険者たちの絶頂期で、多くの冒険が始まる頃、としています。
 Martさんの『焔紡ぎ』やDjinnさんの『希望の都フォーチュン=ベル』で一部のNPCが登場していないのは、『標準暦前で登場していない』ためです。

 シグルトたちは2年ほど先んじた先輩冒険者であり、店シナリオ登場の布石となっています。
 シグルトたちとのクロスを考えている方は、ちょっとだけ参考になるかもしれませんね。

 せめて四季ぐらいは合わせてクロスするよう、調整してみましょう。

 あと、きちんと時間の概念を持って、PCの年齢を管理していれば、「ドラ○もん」状態になりません。
 カードワースの面白さの一つが、世代交代や年代成長があること。
 
 時間の概念は、大まかでもいいので把握して下さい。
 クロスする時に、季節を伝えるとし易くなりますよ。


◇大変だけどメール交換で情報を詰める
 リプレイクロスは計画的に企画しないと頓挫したり、お流れになってしまいます。
 やると決めたら、まっしぐらにやりましょう。
 早めにやりたい計画を練っておくと、時期を選んで調整しやすくなります。
 計画的に始め、情報交換をしましょうね。
 
 この時、相手側の時間を考慮して、気長にやるのがポイントです。
 大がかりなクロスの場合、互いにモチベーションをアップしつつ、2月位かけるつもりでのんびり臨みましょう。
 

◇トラブルはネタにすべし!
 2人の作者が情報を詰めると、必ず「譲れない部分」が出てきます。
 この時、どうしても意見が合わない時は、企画を止めた方が良いです。
 どっちかが折れたとしても、禍根が残る恐れがあるからです。

 しかし、相手の方が合わせてくれるよう頼んて来た場合、まったく考慮しないよりは、吸収してもっと面白いリプレイに昇華することも大切です。
 「此処はこうするから、こうなりませんか?」と新しい設定を入れて行きます。

 柔軟かつ、相手と自分の意見をうまく融合させ、譲り合う気持ちを持てば、クロスは楽しいものとなります。
 逆に、意固地になってばかりだと絶対成功しません。

 どうしても合わせられないものは「御免なさい、~な理由で…」と謝りつつ、きちんと理由を伝えて、妥協点を探すのが大切です。
 ぎちぎちに情報を詰めて、押しつけるのは「クロス」ではなく「強行」ですので、互いのリプレイでの味を出せる様にやってみましょう。

 トラブルで矛盾が起きた場合、その矛盾から物語を生むぐらいの柔軟な姿勢でいると、動揺することがありません。
 文章ミスから生まれる物語もあります。
 
 トラブルは笑い飛ばす気持ちで、互いに補いながらやるとよいでしょう。


◇シナリオのバッティングのは御注意を…
 クロスオーバーをやっていると、何となく気になるのがシナリオのバッティングです。
 同じシナリオのリプレイを書いてしまう場合、登場人物が二重存在になったり、お話に矛盾が生じます。

 こんな時は、ぼかすテクニックを用意しましょう。

 私がMartさんと旧リプレイでクロスした時、レナータの救出イベントで、二匹の雄雌サーペントを登場させ、各個撃破する形でバッティングを避けた時があります。
 
 討伐モノのシナリオバッティングならば、「再出現」や「似たような依頼」、「逃げだした残党の討伐」といった表現に変えることで、「逆にクロス化する」テクニックが

あります。

 アレトゥーザのデオタト護衛などは、Martさんがアレトゥーザ行きの護衛、私の方がリューンに帰還する時の護衛、でまとめました。
 ずらしたのは私の方ですが、距離的にも違和感が無いですし、ちょっと表現を変えるだけですんなりクロスオーバーが出来ました。

 シナリオのバッティングは、場合によってクロスオーバーに繋がるのです。

 クロスのテクニックとしては…

・登場人物を変える(連れ込みありの場合は上手くいかないこともあり)

・同時進行で依頼の共同解決を約束して協力し、最終的に敵勢力を倍にした扱いで各個撃破

・別エンディングのルートを貰って、辻褄を合せる

 他にも、TPOに合わせて、アイデアは様々でしょう。


◇アイデア相談すると解決することも
 モチベーションダウンして、リプレイが書けなくなっても、クロスを通じて相談してみると、良いアイデアを授かる場合もあります。
 詰まった時は、思い切ってアイデアを聞いてみてはどうでしょう。
 その場のノリで、新しいクロスのきっかけが生まれる場合もあります。


◇トレードクロスのやり方
 手持ちカードをトレードするトレードクロス。
 やるにはカードワースのユーティリティについて、少しばかりの知識が必要です。

 といっても、そんなに難しくは無いので、試してみるとよいでしょう。

 まず前提として、互いにカードが手に入るシナリオを入手することが前提です。
 DL出来ないシナリオも沢山あるので、そういう場合は『Internet Archive Wayback Machine』(http://www.archive.org/web/web.php)や代理公開でDLできないか探し

てみて下さい。
 シナリオを手に入れたら、ユーティリティモードでカードを入手後、トレードして渡すカードを削除します。
 
 その旨を後書きか著作情報に明記すれば、トレードは完成です。
 シナリオは著作表記することが大切です。
 忘れずにやっておきましょう。


◇クロスオーバーした時は、相手の著作表記をする
 当然のことですが、クロスしたリプレイの著作表記はしましょう。

 噂程度のクロスならば目くじらを立てるほどでは無いかもしれませんが、登場人物が話をする程度にクロスする場合は、両方でクロスしたことを明記し、相手側の記事にト

ラックバックさせてもらうか、何話の何処でクロスしたか教えて貰って著作表記しつつ、宣伝しておきましょう。

 両方読んでもらえる機会にもなります。


 クロスオーバーは、手間もかかりますし、社交的にならねばならないので、苦手な人もいるでしょう。
 でも、やってみると楽しい場合がほとんどです。
 
 リプレイを書くのに慣れて来たのなら、是非チャレンジしてみて下さいね。
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