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『希望の都フォーチュン=ベル』 ゴブリンと狼

2017.11.15(17:25) 411

 冒険者パーティ“風を纏う者”は最初の冒険を契機に、小さな依頼をこなしながら、各都市を巡っていた。
 
 最初はリューン近郊の村でねずみ退治に参加したり、近所に迷惑をかけて立てこもっている子供を取り押さえたりといった、実に地味で小さな仕事をしつつ、日銭を稼いでいたが、旅するうちに希望の都と名高いフォーチュン=ベルに到着する。
 
 湖と山に面した美しいこの都は、英雄と呼ばれるに相応しい冒険者が、何らかの形で関わることの多かった。
 そのためか、その幸運にあやかろうとする若い冒険者たちがよく訪れる。
 
 交易も盛んで、この都市でしか手に入らない品もあるという。
 そして、ロマンがどうしてもほしいという魔導書を偶然見つけ、一行は高い買い物をすることになった。
 
「銀貨二千枚よ、二千枚!
 
 あの黒い僧服イ○レ女の時の報酬と同じなのよ!
 
 ああ、もう信じられない!!!」
 
 大きな散財だとレベッカは嘆いたが、シグルトはなだめるように言った。
 
「ロマンの魔術は俺たちの切札になる。
 
 いざというとき、すぐに呪文を唱える準備ができるというあの本は、これから必要だ。
 次にこの都市に来るのがいつになるかわからないし、買えるときに装備を整えるのは基本だろう?」
 
 シグルトがそう言うと、レベッカは何も言えなくなる。
 
 この男は、仲間のために自分が一番損をしていても平気な男だ。
 
 大金を得ることができた最初の頃の依頼で、一番活躍していたのはこの男である。
 しかし、シグルトが今腰に下げている剣は、彼が冒険者になることを彼が決意して三代目であり、2本目のお下がりである。
 
 レベッカは、装備に妥協する気はない。
 ロマンのもつ魔導書を買うお金があれば、優れた技術をたくさん学べるし、薬や道具、シグルトにふさわしい剣や鎧だって買えるのだ。
 
 ばつが悪そうなロマンの肩をぽんぽんと叩いて、シグルトは大丈夫だというふうに微笑んでいる。
 納得がいかなくても多数決で決まったようなものだ。
 他の2人はこういう欲に関わることはからっきしである。
 
「はあ、シグルトがそう言うんじゃ、私だけ悪者じゃない!
 
 …もう、いいわよ。
 いまさら買ったもの返しても足元見られるんだし」
 
 そういってレベッカは肩を落とした。
 
「絶対役立ててみせるよ!」
 
 ロマンの小動物のような目にも弱い。
 
 結局折れるレベッカだった。
 
 
「っ!!!」
 
 気合とともにシグルトは、攻撃を受けたゴブリンを、そのまま力任せに吹き飛ばす。
 
 今シグルトが使う剣は、折れないようにと、切れ味は二の次の重い片手半剣(バスタードソード)だ。
 引退するという老冒険者から譲ってもらったもので、かなりの重量がある。
 そのかわり頑強さは確かだった。
 
 襲い来る3匹のゴブリンを相手に、シグルトは後衛を庇い、かすり傷を負いつつも敵を圧倒していた。
 次の一撃でゴブリンの頭蓋をかち割り、続く敵へと立ち向かう。
 
 レベッカとラムーナが、ゴブリンの奴隷らしいコボルトを相手取り、スピッキオは杖でコボルトと戦っている。
 狭い洞窟では、スピッキオの杖は扱い難い様子だった。
 その分、聖印を握って祈りを捧げ、負傷した仲間をすぐ癒す。
 ラムーナと連携しながら雑魚の露払いの補助をするように動いていた。
 
「スピッキオッ!
 突きで牽制しながら、敵の膝頭を狙え。
 
 ラムーナとレベッカは、互いの背中を守るようにその調子でゴブリンを抑えるんだ。
 
 …ロマンッ、魔術で支援をっ!!!」
 
 攻撃の手は緩めず矢継ぎ早に指示を出して、戦闘指揮を執るシグルト。
 
「《…眠れっ!》」
 
 ロマンが【眠りの雲】で、ボス格のゴブリンシャーマンと、ゴブリン1匹を眠らせると、シグルトはその横で背後から襲い掛かってきたコボルトの腰椎を剣の柄頭で粉砕し、逆手の肘で吹き飛ばした。
 その死体に邪魔されたゴブリンが怯む。
 圧力に怯えてか、一番屈強なシグルトには近寄れない様子だった。
 
「起きてる奴は、その2匹だけだ。
 
 油断せずに追い込むぞっ!」
 
 シグルトに呼応して、仲間たちがじわりじわりと敵を追い詰める。
 
「《…眠れっ!》」
 
 怯えた敵が背中合わせで集結した瞬間、狙っていたかのようにロマンがもう一度【眠りの雲】で敵を眠らせる。
 全て眠った敵を掃討するのに、時間はかからなかった。
 
 
 フォーチュン=ベルで受けたゴブリン退治の依頼は、ゴブリンたちのいる本拠地を突き止めることから始まった。
 調査はレベッカのような盗賊の本分である。
 たちまちにゴブリンたちの住処を見つける。
 
 ロマンが【眠りの雲】の呪文を用いて見張りを眠らせ、全員で奇襲を仕掛け、圧勝に終わった。
 
 奇襲の指揮を執ったシグルトの指示の巧みさと、ラムーナの突撃力、スピッキオの思わぬ豪傑ぶり。
 
 素早い敵はレベッカとラムーナが挟むように撹乱し、ロマンが手に入れたばかりの魔導書の力で素早く呪文を仕掛け、敵を無力化する。
 効率的で堅実な作戦は、シグルトの指揮能力によってより確実なものに変わっていた。
 
「ね、買っておいてよかったでしょ?」
 
 少し誇らしげにロマンが胸を張る。
 今回もっとも活躍したのは、確かにロマンの魔術だった。
 
「はいはい。
 
 ま、銀貨二千枚の投資分は、役立ってもらわなきゃねぇ」
 
 報酬の銀貨を数えながら、レベッカはやや上機嫌だ。
 
「…凄いですね。
 
 今回の依頼では、たいした負傷者も出なかったんでしょう?」
 
 フォーチュン=ベルの冒険者の宿、『幸福の鐘亭』の女店主が酒の肴を用意しながら話しかけてきた。
 
「ああ、有難いことにな…」
 
 この美貌の女店主を目当てに、この宿に飲みに来る冒険者以外の常連客も多い。
 愛称はママで、愛想もよく口調は上品。
 
 彼女を見ながら、男性客の何人かが鼻の下を伸ばしている。
 
 その視線の先で話している美男美女は、実に絵になった。
 シグルトは、聞かれたことにただ答えているだけなのだが。
 
「またこの手の依頼があったなら、紹介してくれると有り難い。
 
 駆け出しの俺たちは、仕事を取るためにもいくらか名を売る必要があるし、経験も必要だ。
 
 命に関わる、危険な討伐の仕事ばかりするのは本来はよくないんだが…最初のうちにこういった荒事にも慣れないといけないだろう。
 あらゆる状況に対応できなければ、冒険者は生き残れないと言うし、な。
 
 そういうわけだから、よろしく頼む」
 
 シグルトがそういって頭を下げると、女店主は少し頬を上気させて頷いた。
 
 凛々しい美貌を見れば、貞淑な女性でも大抵は見惚れる。
 
 この女店主は未亡人で、前の夫を今でも愛しているらしく、男たちの口説き文句には見向きもしない。
 シグルトに対してはそういう女性も絵画や彫像に見惚れる感覚で、惹き付ける魅力にくらっと来るようだが。
 
 神秘的な眼差しは女殺しだ、とはレベッカの談。
 宿にいる他の女性冒険者たちが、ちらちらとシグルトを眺めていた。 
 
 『幸福の鐘亭』は、フォーチュン=ベルでも初心冒険者が訪れる冒険者の宿である。
 もう一軒ある『運命の呼鈴亭』は、超一流の玄人冒険者が行く宿であり、名の無い冒険者は行っても恥をかくだけだという。
 
 無難に名を売り出そうと、シグルトたちは比較的小さな仕事から受けていた。
 
 冒険者として一番経験のあるレベッカが、こういう下積みをすることは、後に依頼をもらうためのコネクションの形成と依頼人の信頼を得るために絶対必要だと言い、シグルトとロマンはそれに賛成した。
 ラムーナは皆に従う意思を示し、スピッキオは特に反対せず受け入れた。
 
 その後、シグルトたちは真面目に地味な活動をせっせとこなしてきたが、その依頼の達成率はまだ十割という完璧ぶりだ。
 失敗するだろう、危険な依頼はレベッカが目ざとく見つけるし、冒険者にもっとも必要となる、戦士、盗賊、魔術師、僧侶の4つの分野をしっかりとおさえているシグルトたち“風を纏う者”は、状況への対応力が優れている。
 
 まずシグルトがリーダーであることが、大きい。
 
 戦士として強く、誠実で生真面目なシグルトは依頼人の信用を得やすい。
 
 彼の美しい容貌もそれに一役買っているし、依頼人が高飛車で仲間のことを揶揄する場合、すっぱりと依頼を断る路線にもっていく。
 金銭よりはまず経験、と安くても確実にでき、依頼人の誠実さを重視して仕事を選び、油断というものがまったく無い。
 冒険者の多くは本来の呼び名の通り〈険しきを冒す者〉であり無謀なタイプが多く、シグルトぐらいの年代の戦士は高慢で無謀な直情型が多いのだが、それ故に駆け出しの冒険者はとても死にやすい。
 その点でシグルトの巌のような堅実さと作戦力は、依頼人や冒険者の宿の関係者たちから高い評価を受けていた。
 仲間を重んじそれを立てながら、まとめるべきところはさっと決断して承認する。
 問題が起これば責任はまずシグルトが取る構えで、失敗を仲間のせいにはしない。
 
 仲間たちでシグルトに本気の不満を言う者は一人もいない。
 彼はそれだけのことをやり、そして責務は確実に果たすからだ。
 
 そのためか仲間への評価が厳しいレッベカですら、シグルトには厚い信頼を寄せていた。
 酒を飲めば、他人に対して手放しに自慢するほどである。
 
 数日フォーチュン=ベルで過ごすうちに、“風を纏う者”のメンバーは、それぞれの特徴をよく知られるようになっていた。
 
 前述したリーダーのシグルトは、指揮能力に優れる戦士である。
 努力家で、暇なときは鍛錬を欠かさない。
 戦士にありがちな力任せな戦い方ではなく、仲間との連携を駆使した見事な戦い方をする。
 誰よりも勇敢で、責任感が強く誠実だ。
 最初は態度と美しさに、付き合ううちにその性格に魅了されると、評価する者もいる。
 多くの冒険者を見てきた者たちは、シグルトはきっと名を残す冒険者になると、強く期待していた。
 
 パーティの御意見番で盗賊のレベッカは、その経験から非常に多くのことをこなしていた。
 交渉、依頼の吟味、情報集め、斥候…
 裏方とも言える仕事は、彼女がこなすとまったくそつが無い。
 ややだらしないところがあるが、いざ仕事になればまったく隙を見せない女であった。
 誠実で真っ直ぐなシグルトが騙されないよう、しっかりとしたアドバイスをし、常に狡猾で慎重である。
 “風を纏う者”が受ける仕事を堅実にこなせるのは、彼女の管理能力が優れているからだろう。
 会計役として金銭や装備のチェックも彼女の仕事で、仲間たちはいつも彼女の用意のよさに驚かされていた。
 
 魔術師であるロマンだが、その博学ぶりは大人の学者顔負けであった。
 ロマン曰く、自身は賢者であるとのこと。
 子供と侮る者には容赦なく、その含蓄を思う存分出して相手をやりこめる。
 巧みな魔術と、シグルトの戦略を即座に理解する聡明さ。
 少しひねくれているが、努力家である。
 端整で美しい容貌は、子供らしい中性的な姿から、一見少女のようにも見える。
 生真面目で、知識に対する執着が強く、パーティの生き字引のような存在だった。
 
 軽戦士であるラムーナは、パーティのムードメーカーだ。
 女性としてはまだ子供っぽさが抜けないが、底抜けに明るい彼女の姿は、仲間たちの清涼剤である。
 苦境にあっても、ぎすぎすした雰囲気でも、ラムーナが雰囲気を変えるのだ。
 だが、この少女が大変な仲間思いで、気配りができることは、仲間たちもよく分かっていた。
 レベッカほどではないが、器用で細かいことに気がつく。
 素早さは仲間の中では最も優れ、反応速度も一級である。
 シグルトに戦術を仕込まれ、体格的にも普通の戦士からは大きく劣るのだが、飛翔から特攻する得意技を駆使した巧みな崩しを行うため、十分な戦力になっていた。
 
 聖海教会の僧侶であり、司祭でもあるスピッキオは、老獪で正義感が強い。
 この時代、僧侶は非常に尊敬される職業である。
 やや堅物ではあるが、良心的な判断力を持ち、豊富な人生経験から柔軟性もある。
 厳つい体格に似合わず温厚な性格で、異教に対しても理解がある。
 優秀な秘蹟の使い手でもあった。
 フォーチュン=ベルに旅立つ前、クレメント司祭から譲られた小さな銀の聖印を使って祈り、生傷の絶えない仲間たちを危なげなく癒す。
 彼の治癒の秘蹟は、仲間たちにとっては貴重な命綱となっている。
 さらにスピッキオは、優れた体格から旅で悪漢を追い払ってきた豪傑だ。
 杖を武器に戦う姿は、下手な戦士よりよほどそれらしい。
 
 この5人は、冒険に必要なスペシャリストが揃っていることから、実に優れたパーティなのだった。
 チームワークも、結成したばかりのパーティとは思えないほど強い。
 妬まれることすらあったが、“風を纏う者”結束は驚くほどに堅く、ものともしなかった。
 ある者は、〝“風を纏う者”が“~たち”という複数形でパーティ名を名乗らないのは、パーティが一つにまとまっているからだからだろう〟などと評価している。
 
 結成して一月にもならないが、“風を纏う者”はじわじわと名を売りつつある。
 そんなパーティに入りたいと、駆け出しの何人かが売り込んでくることもあった。
 
 一般的に6人で活動することが多いといわれる冒険者のパーティ要員数から見れば、5人組の“風を纏う者”にはまだ空席があると感じるのだろう。
 しかし、そのほとんどはレベッカの反対で、あるいは実力不足や性格の問題点を理由に退けられている。
 
 レベッカ曰く、「仲間や環境に甘えることが目的の連中とつるむ気は無い」そうで、まして美しい容貌のシグルトやレベッカ、ロマンといったごく個人と親しくなりたいという、軟派な目的なら論外だった。
 
 ごくまれに、自身に相応しい実力と評価して、少し実戦経験のある冒険者の売り込みもあるが、レベッカの評価は渋い。
 
〝1人であるってことは、なしかしら問題があったからよ。
 自分の実力を売り込んでくる連中は、たいがい自意識が過剰だから選別には注意が必要だわ。

 気をつけないとチームプレイを乱されるし、私たちみたいに今でも十分安定しているパーティなら、異分子になりうる新参者にそのバランスを引っ掻き回されかねないって意味で、なおさらね〟
 
 冒険者になってから数年間、ずっと仲間に対する理想が高く、シングルの冒険者を続けていたレベッカのお眼鏡にかなう者は、今のところ無かった。
 
 フォーチュン=ベルにやってきて2週間。
 “風を纏う者”は、ほぼ現在の形で安定しつつ、特別な5人組の冒険者として知られるようになっていた。
 
 やがて実力を頼って、また新しい依頼がやってくるのだった。
 
 
 その依頼は森に巣食う狼の討伐だった。
 
 10頭ほどいるという狼たちは、狡猾なボス狼に率いられ、旅人や木こりをも襲うという。
 
 最初、シグルトは珍しく仕事を請けるのを渋った。
 
〝狼みたいな野獣は素早く、森のような隠れる場所が多い地形では、さらに手強くなる。
 
 奇襲を受ければ、俺たちだけでは勝てるかどうか分からない〟
 
 しかし切迫した依頼人の様子、“風を纏う者”の名を頼っての依頼だったので、結局は皆でよく注意する、ということで行うことになった。
 
 シグルトは依頼人に地理を詳しく聞き、綿密な作戦をたてて様々な対処法を吟味し、はぐれた時の合流地点と目印の付け方を決める念の入り様で行動を決めた。
 一旦行動に出れば躊躇いのないシグルトであるが、必要なとき、ことにそれが仲間の命に関わる場合は極めて慎重だった。
 
 シグルトは実戦経験があり、集団を率いて戦うことに慣れている。
 彼の立てる作戦は、経験豊富なレベッカや、リューンの大学で学んでいたロマンも感心するほど効率的で、特に仲間の実力を常に把握し作戦を決める応用力は、それを見た誰もが驚いていた。
 
 予期しないことがあっても即座に行動を決断し、惑わない冷静な対処能力がある。
 もともとの気質ではなく、状況に応じて大胆にも慎重にもなれる、経験を積み自身の内面を禁欲的に磨いたものだけが持つ、独特のセンスがあった。
 
 そんなシグルトが吟味した作戦である。
 反対する仲間はいなかった。
 
 次の日、準備を終えた一行は森に入っていった。
 
 
 深い森の中を、レベッカが慎重に調べながら進む。
 その際シグルトは、吹く風の向きには特に注意していた。
 
 狼は嗅覚に優れている。
 風上に立とうものなら、すぐに気付かれてしまうからだ。
 
 やがて、数時間森を歩くと、敵を見つけたレベッカが警告する。
 仲間たちが見ると、数匹の狼が寝そべっていた。
 
 シグルトが目で指示を出すと、ロマンが【眠りの雲】の呪文を唱え始める。
 
「《…眠れっ!》」
 
 ロマンの呪文が完成すると、2匹の狼がそのまま動かなくなった。
 突然の人間の声に、残った狼たちはうなり声を上げながら近寄ってくる。
 
「注意しろっ!
 
 不利な状態で逃げない狼は、士気が高い!!」
 
 警告したシグルト、そしてラムーナが武器を構えて前に出た。

「…ハァッ!」
 
 ラムーナが地を蹴り、鋭い突きで先頭の狼の右目を刺す。
 シグルトがその狼の脇腹を切り払い、倒れたところにスピッキオが杖で止めを刺す。
 
 レベッカは軽快な足運びで、1匹を受け持つ。
 
「《…眠れ!》」
 
 ロマンの呪文が立て続けに放たれ、もう1匹を眠らせた。
 
 シグルトはすぐにレベッカの前に立ち、怯んだ最後の1匹を見る間に追い詰めていく。
 仲間たちが態勢を整える間に、シグルトの重い斬撃は、2匹目の狼を屠っていた。
 
 そして3匹目、ロマンの呪文で眠った狼にも剣を振り下ろし、止めを刺す。
 
 シグルトは仲間がためらう、汚れたり痛みを伴う類の仕事を率先して行う男だ。
 仲間の厚い信頼は、彼の普段からの姿にもよるのだろう。
 
 タッタッタ…
 
 森の奥から、狼たちの駆けてくる音が聞こえる。
 
「次が来るぞ…
 
 皆、油断するなっ!」
 
 狼の血に濡れた剣の柄を握り、シグルトが鋭く警告する。
 
「…グルルゥッ、ガフッ!!!」
 
 草むらから飛び出したのは数等の狼たち。
 その中で一際強そうな1匹が進み出る。
 
 低い唸り声を上げるそれは、子牛ほどの大きさもある蒼い毛並みの巨大な牡狼だ。
 
「ボスってわけね…」
 
 レベッカが短剣を構えつつ、油断無く構える。
 
 ボス狼に付き従うように、4匹の狼が陣を組むようにその周りに並ぶ。
 
「気をつけてっ!
 
 指揮官のいる狼は強いよっ!!」
 
 ロマンの言葉に、皆が頷く。
 
 ボス狼ともう1匹の狼が連携して、体格の小さなロマンに襲い掛かってきた。

「…ぬぅうっ!」
 
 スピッキオが横から杖を振るい、その狼の頭蓋を砕く。
 
 シグルトが一瞬で間合いを詰めてきた1匹を殴りつけ、その隙に横から噛み付こうとするもう1匹の牙を、腕に巻いた硬い布を噛ませてがっしり受ける。
 
 狼の爪でかすり傷を負ったロマンは、その間にも呪文を唱え、魔術を完成させた。
 
「《…穿てっ!》」
 
 その【魔法の矢】で首を貫かれた狼が1匹、地面に倒れ伏せる。
 
 レベッカはとんとんっと、軽やかなステップでボス狼を引きつけ、攻撃をかわす。
 もとより、こんな巨体と力比べをするつもりなど無く、誘うように防御をしながら後退して仲間から引き離す。
 
 一方、腕に噛み付いた狼を近くの木の幹に叩き付けて振りほどくと、剣を構えなおすシグルト。
 片目がひしゃげ、牙が折れ、歯茎からあふれる血で大地を染めながら、その狼はよろよろと後退する。
 
 仲間の危機を悟ったのか、突然向きを変えたボス狼がラムーナに突進した。
 吹き飛ばされたラムーナは、木の幹に叩きつけられ、崩れるように倒れ意識を失った。
 
 シグルトは目前の狼を斬り払って止めを刺し、ボス狼の方に向かおうとするが、もう1匹の狼がその前を遮る。
 
「くっ、ロマンッ!」
 
 即座に場を読んで、シグルトが鋭い声で行動を示唆した。
 
「《…穿てっ!》」
 
 ロマンの呪文が、ラムーナに止めを刺そうとしたボス狼を弾き飛ばした。
 
 シグルトはその隙に、立ち塞がった狼の頭蓋を、突風のような攻撃で打ち砕く。
 その狼は骨が無くなったようにふらふらとよろめき、くたりと地に倒れ臥した。
 
「後1匹っ!」
 
 レベッカの声に、士気を高めた仲間たちは、一斉に最後のボス狼を取り囲む。
 残ったその巨狼は手強かった。
 
 シグルトの攻撃を巧みにかわし、ロマンが唱えた眠りの呪文にも耐える。
 逆に、反撃の攻撃でスピッキオがよろめく。
 ラムーナが失神するほどの、巨体で行う素早い突進は、凄まじい威力があるのだ。
 
「《…眠れっ!》」
 
 しかし、めげずに呪文を唱え続けたロマンの【眠りの雲】が、ついにボス狼を捉えた。
 眠気によろめくボス狼。
 
 立っている4人は一斉に、手持ち最大の手で討って出る構えを取る。
 スピッキオの杖の一撃が、ロマンの呪文が、ボス狼の厚い毛皮の上で弾ける。
 
「…はぁぁあっ!!!」
 
 それらの攻撃で後退したボス狼。
 わずかに生まれた絶妙の間に、シグルトが上段から振り下ろす【渾身の一撃】で、ついにボス狼の眉間をかち割る。
 飛び散った鮮血と脳漿が、びしゃりと大地に降りかかった。
 
 ボス狼はよろよろと後退し、森に敷き詰められた落ち葉の上に、どうっ、と倒れた。
 
「…はぁ~」
 
 力が抜けたように、ロマンがへたり込んだ。
 
 倒れたラムーナの元にレベッカとスピッキオが駆けて行く。
 油断無く周囲を哨戒しながら、シグルトは剣についた獣臭の混じる血糊を拭い取った。
 
「…ほっ。
 
 ラムーナは意識を失っているだけよ」
 
 スピッキオが癒しの秘蹟を行うと、ラムーナが目を覚ます。
 
 周囲に敵がいないことを確認したシグルトと、服についた落ち葉を払って立ち上がったロマンが、ラムーナの方に駆け寄る。
 スピッキオの癒しの秘蹟を施され、ラムーナはうっすらと目を開けた。
 
「…ラムーナ、まだ無理に立つな。
 身体を強く打っているから、咳き込むぞ。
 
 見る限り重篤な様子はないな…少し寝て休んでいれば回復できるだろう。
 
 幸い木までの距離が短かったしこの木は苔が厚く生えているから、衝撃を受け止めてくれたようだな。
 
 他に傷が無いか、レベッカが確認してくれ。
 男連中は少し離れて待つとしよう。
 
 ラムーナは受身が上手いから、後遺症の残るような怪我は、さっきの様子を見る限りは無いが…
 
 頭や内臓の辺りに痣や鈍痛が無いか、調べておいた方がいい。
 骨に異常があるなら、俺が背負うからすぐに言ってくれ。
 吐き気や、喉の奥から血の味がするようなら、すぐ言うんだぞ。
 汚い話だが、お通じの時に血が混じるようなら内臓損傷の可能性がある。
 数日して異常が出ることもあるから、しばらくは気を付けておけ。
 
 スピッキオは、ロマンの手当てをあっちで頼む。
 …スピッキオも、さっきの狼の突撃で受けた打撲は、治療しておいたほうがいい。
 
 俺は、噛まれた傷に効きそうな薬草を探しておく。
 爪の傷や、噛み傷はすぐに塞ぐなよ?
 
 傷口付近の汚れを取らないと、不潔な爪や牙のせいで悪い風(破傷風)にあたることがあるからな。
 こういう獣相手のときは、注意してくれ」
 
 先ほどすぐにラムーナの元に駆け寄らなかったのは、シグルトが一番状況を理解していたからだった。
 シグルトはレベッカたちを信用している。
 
 噛まれて少し血に染まった布を解き、口で血を吸って吐き捨てながら、シグルトは適当な薬草を見繕う。
 それを噛み、傷口に押し当てて応急処置をすると、残った薬草を仲間たちに配る。
 移動しながらそれらを行っていた。
 手慣れたものである。
 
「実戦慣れしたあんたが居るから、助かるわ。
 
 とっさに腕を噛ませて木の幹に叩きつけるなんて、プロの冒険者でもなかなかできないことよ」
 
 ロマンの手当てを手伝いながら、レベッカが感心したように言う。
 
「俺のいた国では、毎年何人かが狼の犠牲になった。
 
 対処の仕方も、子供のうちから叩き込まれるんだ。
 狼は、力の無い子供や老人から狙ってくるからな」
 
 初めて狼を倒したのは9歳の頃だ、と苦笑する。
 
「安全なはずの森に子供たちだけで出かけたとき、はぐれの大きな牡狼に襲われたんだ。
 
 2人が大怪我をした。
 俺がその狼を殺した頃には、皆失禁して泣いてたな…」
 
 レベッカが、あんたはもらさなかったの、とからかう。
 
「俺は一緒に居た妹たちを守らなければいけないと、もう必死だった。
 
 擦り傷だらけになって、それでも何度も殴って…無我夢中でしがみついて絞め殺した。
 今回だって、怖かったよ。
 
 一番怖いのは、殺す感触というやつだがな…」
 
 そういうと、シグルトは手ごろな窪みを見つけて、そこに狼の死体を運び始める。
 
「…なにをしてるの?」
 
 ロマンが聞くと、シグルトは周囲の木々を見渡した。
 
「木々が血の臭いを嫌って、ざわめいている」
 
 シグルトの不思議な言葉に、ロマンが眼を丸くした。
 
「…この感覚は、分かり難いか。
 
 木々の精霊が騒いでいると言えば、理解できるか?
 俺は、昔からこういうことが分かる方でな。
 
 精霊の姿を見ることができるわけではないんだが、なんとなくその気配みたいなものが感じ取れるんだ」
 
 そう言った後、シグルトはなんとも言えない苦笑を浮かべた。
 
「故郷では、この手のことに厳しく対処する聖北教会の保守派が信仰されていた。
 
 かつてはエルフの住んでいた森に面し、古い精霊信仰を行っていた歴史を持つ国だったが、今ではそういうことは邪教の名残だと異端視される始末だ。
 
 俺も異端に断じられないように、故国ではこの感覚のことを隠していたんだが…冒険者になって、話せるようになるとはな。
 
 リューンには大きな〈精霊宮〉もあるし、肩身が狭くなくて有難いよ」
 
 シグルトの意外な資質を知って、仲間たちは皆驚いた。

「そんな感覚のせいか、樹木のざわめきや風の荒れ方で、精霊の気持ちがなんとなく分かるんだ。
 
 精霊たちは機嫌が悪いと、時々悪戯をする。
 今後、依頼人たちが森を使うことを考えるなら、後始末はできるだけしておいた方がいい。 
 
 それに、狼は誇り高い獣だ。
 このまま野にさらして、村人が確認に来たとき、蛆のわいた姿をさらすのは気が引ける。
 死体を涼しいところに集めて、軽く土と落ち葉をかけて目印をしておけば、村人が確認を終えた後は土に返るだろうからな。
 
 この狼たちは、生きるために喰らい、自分たちのテリトリーを守ろうとしていただけだ。
 
〝死んだものには、憎む相手にも敬意を〟
 
 昔、色々なことを教えてくれた婆さんが言ってた言葉だ。
 
 俺も、冒険者として一歩誤ればこの狼と同じように、山野に屍として横たわることがあるかもしれない。
 だから、今出来るうちに自分の近くだけでも、死んだものには敬意を尽くしておきたいんだ」
 
 シグルトは神秘的なその青黒い瞳で、物悲しげに狼の骸を見つめていた。
 
 普段はそういうことを偽善と笑うこともあるレベッカも、この時は神妙な気持ちになるのだった。
 

 買い物に小バトル。
 Djinnさんの傑作『希望の都フォーチュン=ベル』のリプレイをお届けします。
 
 旧版では『冒険者の余暇』という、いくつかのシナリオをまとめたタイトルにしていたのですが、シナリオの小イベントを詳しく書くために、リプレイRで単独のタイトルに直し、かなり加筆致しました。
 
 このシナリオは、私も製作に関わったことがあるシナリオで、プレイしたことのある方は、どこかでジャドそっくりな私とお会いしているかもしれませんが…本来の私はあんなに厳つくありません。
 お腹の贅肉が気になるただのおっさんです。
 
 有名な街シナリオですので、カードワースのユーザーであれば知らない方は少ないのではないでしょうか。
 いろんなことができるマルチシナリオです。
 一度Djinnさんのサイトが消滅して、ベクター版やWeb Archiveで古いバージョンが使われていたようですが、私の方で許可をとって、うちの別院で代理公開させていただいてます。
 イラボの閉鎖やら、サイトの運営の都合で消えていく素材やシナリオが増えてますので、少しでも傑作を後に伝える一助になればいいなぁ。ニコ生の動画に名前が出てきたほどの傑作です。Djinnさんに感謝。

 このシナリオ、店としてはもちろん、小遣い稼ぎをするためにモンスター討伐するのもなかなか楽しいです。戦闘バランスはもちろん、戦闘に至るまでの作戦とか事前行動にも比重がある、非常に凝った討伐シナリオです。それぞれで『ゴブリンの洞窟』程度の短編もの並みのボリュームがあります。
 あと呪歌の発祥地的な『西の吟遊詩人の店』からキャラクターが出張しており、凝ったギミックスキルを販売しています。吟遊詩人PCなら聖地と言えるかもしれません。
 実は私も登場します。(笑)

 実はこのシナリオに入る前、スピッキオに拙作『ささやかな宝』から【祈りのクロス】を持たせてから行きました。
 本当はカード一枚配布の杖か、店・街シナリオで同様の十字架刑アイテムか杖が無いかといろいろ探したのですが、どうも強すぎる・高すぎる・ヴィジュアル的に難しいという状況に陥りまして。
 SADAさんの『カルガランの灯火』から【灯火の杖】もありかなと思ったんですが、件のシナリオは現在他のSADAさんのシナリオのようにVectorには無くて、Archiveじゃないと手に入らない状態なんですね。
 リプレイするならせめて代理公開レベルじゃないとなぁということで。
 匈歌ハトリさんの『ecclesia』も公開されなくなってしまいましたし、いろいろ巡り巡ってスキルアイテムは自作になりました。

 うちの3周年記念で作った『ささやかな宝』なんですが、ネットで見ていたところ私のシナリオでは一番愛用者が多い感じでしょうか。
 僧侶用のスキル配布用十字架アイテム、たぶんすごく需要があるかと思われます。
 スキル配布アイテムを売るのはバランス崩壊だと言う方もいらっしゃるようなんですが、私は2000SP以下で2枚配布の【賢者の杖】が公式初心者シナリオにレアカードとはいえ登場しているので、制限をいっぱいつけるか値段ド~ンで扱ってもいいかなと。そもスキル配布アイテムはビジュアル的に合うのが1枚ほしいんだって方、私以外にもたくさんいる様子で…
 【祈りのクロス】は_厚き信仰の特徴縛りに要呪文(というか祈りの言葉)、使用時に回避低下-3もある(抵抗力+1は僧侶的にありかなと)、魔法扱い(絶対魔法防御で使用不可)という合計的にはマイナス・制限多めのアイテムになってます。
 一番最初に来店した時にもらえる値引き券と交換でただでもらえてしまうのですが、初期スキルの購入で財政が火の車になる最初の頃って、こういう救済処置に飢えてたように感じるのです。装備って戦う前にこそそろえたいじゃないですか。(笑)真っ先に手に入れた冒険者は序盤にこのアイテムによる回復スキルの回転力アップによってかなり助かったのではないかな~なんて勝手に思ってます。
 カード配布アイテムが最もほしい回復役には【賢者の杖】がヴィジュアル的にちょっと向かない気もするので、初期の魔術師に【賢者の杖】で、補助的に『ささやかな宝』で回復役用のスキル配布アイテム補えるといいね…みたいな感覚で作ったイベントでした。
 値引き券はたくさん『ささやかな宝』で買い物すると再びもらえるので、後輩冒険者にプレゼントしてあげるのもちょっとしたストーリーになって面白いんじゃないかなと。
 
 今回、フォーチュン=ベルでは【ジェムデー秘本】を買いました。
 『ゴブリンの洞窟』はやらない縛りを決めていたので、魔術師用のスキルアイテムとして。
 高価ですが、前のシナリオであぶく銭をもうけましたからね。 圭さんの『第一歩』は初期報酬が3000SPと大きすぎるという感想もちらほら見えるので、スキル配布アイテムとして若干高額で一枚配布なこのアイテム、バランス調整にぴったりだったんですよ。【賢者の杖】の2枚配布は私としてはレベル4~6ぐらいの報酬バランスだと思っています。
 
 装備のおかげか、フォーチュン=ベルでは割と楽にゴブリンとウルフを討伐して小金を稼いでいます。
 1レベルのスキル一個分になりますし、プレイしてもレベルアップには繋がらないので、初期の軽いアルバイトにぴったりですね。
 私はこのレベルの街付属の討伐イベントならば、報酬100~200SP程度でクーポンのポイント無しでも十分だと思います。経験が入らない方がむしろ低レベル帯を長く遊べる気がするのです。
 
 このPyDS版で2番目に活躍したのはなんとラムーナでした。
 フェイントと渾身の一撃がそこそこ使える程度なのですが、初心技能の【飛襲】が来れば+2精度で高レベルに次々と攻撃が当たり、撹乱効果で崩します。
 レベッカとダブルフェイントするとえげつないです…混乱カード2枚配ると、低レベルの敵はほぼ混乱しますからね。
 
 今回のMVPはロマン。技能配布からの魔法が冴えてました。スキル配布アイテムが無いと魔法使い系はつらいですよね。

 シグルトは【堅牢】持ってかなり頑丈になったのですが、実は今回の再録ではなんか敵が避けるようになりました。硬いぞオーラ出まくってるのかなぁ。
 命中精度の高い【攻撃】カードは一撃必殺では無いものの、雑魚を2~3回で沈めていきます。
 【渾身の一撃】も強く、勇猛性がとても高いので今回の再録版では【会心の一撃】もかなり使えます。
 勇猛性の高い戦士は優秀ですね。
 何より精神面が強いのです。ボスの魔法に抵抗成功したり、混乱カードを配られてもほとんど選ばないのです。
 ニコ生情報の動画情報では勇猛性が高いと抵抗力が高くなるらしいので、勇猛性振り切ってるダッシュ版シグルトはアイアンウィルかも。
 
 ウルフ戦は再録版もやや苦戦しました。
 今回の再集録ではスピッキオが技能配布できたので戦いやすかったのですが、シグルトの虎の子な【強打】が最初にボスに当たらず。この技能は雑魚一発用か他のデバフとコンボで狙い、ですね。

 レベル1~2だとフォーチュン=ベルの1レベルシナリオは苦戦するかもしれません。
 ゴブリンの方はボス戦闘前にバフ強化すると敵に隠密がばれて最終戦がきつくなるっぽいので、単純に「戦闘前にガンガン強化しようぜ!」って作戦はスマートではないかもなのです。

 現在の“風を纏う者”は5人なので特殊型ずるいよって感じでも、標準6人よりずっと厳しいんですね。
 それもそのはずで、回復役1人なのにアクションカードの攻撃力は2番手なスピッキオが回復に手を割かれ、レベッカは会心の一撃が来なければフェイント頼みか防御カードで逃げ回るのみ、ロマンとラムーナは体力低めなのに6人分の攻撃分散から1人分引いてる状態なので重い攻撃に耐えられない。
 シグルトが【堅牢】で耐え【強打】で一発ができたものの、【強打】の威力って【渾身の一撃】程度なので、【眠りの雲】+渾身の一撃コンボを考えると若干起きてる時に当たるかも…程度。
 こうして実戦で使ってみると初心技能の性能は結構妥当だったかもしれません。

 ただ、このヒリヒリ感…イイ!
 前にNEXT使ってた時に【龍鳴く剣】の1レベルを装備した勇将型をリーダーにした基本型6人組でやった時は、賢者の杖や回復役も2人いたせいか楽勝ペースだったので、それに比べれば5人組は通常の基本型6人に比べて1割~1.5割減くらいの戦力だと感じました。
 ダッシュの補助バランスは極端さが無くなる分、超特化型に行って一部の能力値が壊滅的になりやすい正規CardWirthエンジンに比べて戦闘バランスは大して変わらないかなという印象でした。
 縛りプレイ次第ではダッシュのヒロイック4人とかもっときついかもです。

 『希望の都フォーチュン=ベル』は、低レベルのときから通えるシナリオの1つとして、お勧めです。
 できれば最初のシナリオをクリアしたぐらいで若干スキル強化をしたパーティでやると、手ごたえがある戦闘ができますよ。 
 
 今回の収入と出費は以下の通りでした。
 旧リプレイと結果はほぼ同じです。


◇シナリオ
・ささやかな宝(拙作)
 祈りのクロス(値引き券で交換)

・希望の都フォーチュン=ベル(Djinnさん)
 ゴブリン討伐(+300SP)
 ウルフ討伐(+300SP)
 ジュムデー秘本(-2000SP)
 
◇現在の所持金 1800SP◇(チ~ン♪)
 
〈著作情報〉2017年11月15日現在
 カードワースはgroupAskに著作権があり、カードワースの管理、バージョンアップ、オフィシャルな情報等はgroupAsk official fansiteにて、カードワース愛護協会の皆さんがなさっています。

 このリプレイは各シナリオをプレイした上で、その結果を小説風リプレイとしてY2つが書いたものです。
 書かれた記事、書かれる記事は、特定のシナリオの名前が出たときは、そのシナリオの著作権はすべてそのシナリオの作者さんにあります。

 リプレイ環境であるCardWirthPy Rebootは2017年11月1日リリースされたCardWirthPy 2.2 - CWXEditor同梱版に拙作のカードワースダッシュStandard Editionを使ったスキンを作成してプレイしているものです。
 CardWirthPy Rebootは同名の開発サイト
 ( https://bitbucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot/wiki/Home )で配布されています。
 カードワースダッシュStandard Editionはこのブログのリンクから行ける、Y字の交差路別院にて配布しています。
 エンジンと付属物の著作権・開発状況・その他の情報は各配布元を御参照ください。

 【CW:リプレイ】、【CW:リプレイ、R】、【CW:リプレイ2】、【CWPyDS:リプレイ】等で書かれた記事、書かれる記事は、特定のシナリオの名前が出たときは、そのシナリオの著作権はすべてそのシナリオの作者さんにあります。
 また私がお預かりしているMartさんの“風を駆る者たち”リプレイの記事を参考にした内容は、それぞれのシナリオそのものの著作権はそれそれの作者さんにあり、参照記事はMartさんに著作権があります。
 御了承下さい。
 また、リプレイ中に使われる内容には、各シナリオで手に入れたスキルやアイテム、各シナリオに関連した情報等が扱われることがあります。
 それらの著作権は、それぞれのシナリオの作者さんにあります。
 またカード絵等の素材に関しては、シナリオ付属の著作情報等を参考にして下さい。

 『ささやかな宝』はY2つのシナリオです。現在私(Y2つ)が別院で公開中です。
 シナリオの著作権は、Y2つにあります。
 
 『希望の都フォーチュン=ベル』はDjinnさんのシナリオです。現在私(Y2つ)が別院で代理公開中です。
 シナリオの著作権は、作者さんにあります。
 
 リプレイ中に使われる内容には、各シナリオで手に入れたスキルやアイテム、各シナリオに関連した情報等が扱われることがあります。
 それらの著作権は、それぞれのシナリオの作者さんにあります。
 またカード絵等の素材に関しては、シナリオ付属の著作情報等を参考にして下さい。

 なお、このリプレイ記事は再録であるため、すでに以前ご報告を差し上げてる作者さんには、再度の感想や報告はくどいものじゃないかなとして、控えさせて頂きました。悪しからず御了承下さい。
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