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カードワース・リプレイブログ 特集【職業:村人、レベル:1】

2018.03.13(20:43) 439

 クロスもよいですが、まずはリプレイをやってるところが増えることが肝要ですね。
 同胞が増えるのは心強い限りです。

 これからリプレイを書こうかなと思ってる方がいらっしゃいましたら。
 まず、厨二っぽくても、年齢考えろって世代になっても、気にせずに書くことです。
 趣味って、好きだからやるものです。他人の評価ばかり気にせずに、自分がどうしたいかでやるといいと私は思います。
 物書きというものは作品を公開をすれば評価されるものですが、一番のファンは自分であるべきであり、自分が表現したい世界を描けばいいと思うのです。
 ぶっちゃけ、「俺が好きだからやってるんだ!」でいいんです。
 自己満足こそ、趣味の根本原理であると私は思ってます。


 さて、本題に入りましょう。
 
 今回は、私と同様にリプレイ小説をしていらっしゃるモコイさんの

 【職業:村人、レベル:1】

 を紹介いたしますね。

 モコイさんは、わりと最近(昨年後半)にリプレイブログを始められた方です。
 ですが、その執筆速度はなかなかのもの。

 しかも、執筆速度の速さ以上に丁寧な描写、しっかりとしたキャラクターたちの表現に光るものがある方です。
 各キャラクター個人の視点・内心で交代で語られていくストーリー展開は、感情移入しやすくて分かり易いです。

 私も経験しましたが、まず、リプレイブログをやってると最初の試練というか、関門を突破しなければなりません。
 それが「キャラクターの紹介」、「初依頼」の二つです。どちらも御無事突破してらっしゃる当り、頑張られたなぁと。

 勢いで始めると、キャラクター紹介の途中で、語彙の少なさや文章力の限界を感じて筆が止まってしまうことも多く、三日坊主状態になることはよくあります。これは私が小説を書き続けるようになる前に経験した実体験でして、特に一人で書いてると読者さんがいないことなどに気づいてモチベーションがダダ下がりすることがあるんですね。
 私が今まで活動を続けられたのは、ひとえに始めた頃に同胞と言えるリプレイ作家さんが複数いたこともあります。
 その経験から申し上げますと、リプレイ小説を読んでくださった方、そして新しく始める方は、是非他のリプレイ作家さんの記事に感想を書いたり、可能なら交流をしてみてください。
 他の方の作品に触れたり、時にクロス企画を練ったりする過程で交流を始めると、そこから生まれる新しいインスピレーションやモチベーションは多大なものがあるからです。

 そういう意味では、モコイさんのように新しく活動を始めた方との交流には得難いものがあります。
 私も最近お手紙等もやり取りさせて頂いて、得るものがたくさんありました。

 今回はその物語の魅力を特集致します。


◆“道を拓く者”
 モコイさんのパーティ、“道を拓く者”は、元農民の戦士アロイスをリーダーとする六人パーティです。
 職業バランスに優れたチームなのですが、よく見てみると才能型に重複があるなど面白い点があります。

 多くのリプレイパーティでは六枠しかないパーティメンバー枠と基本才能型六種を、そのまま当てはめてパーティを作る場合が多いです。
 一番の理由は、才能型別に職業判定的なことをするシナリオがあるからでしょうか。
 大抵は勇将型と豪傑型で戦士2人、知将型と策士型で術師系2人、万能型で斥候や盗賊役を入れて、標準型で僧侶や精霊術師みたいな職業を抑えると鉄板です。

 対して“道を拓く者”は標準型と万能型が2人ずついる、才能型に縛られないスタイルのパーティです。
 これを見て感じたのですが、「よく考えてみればわざわざ才能型分ける必要ってない」ですよね。
 むしろリアルなら、才能型の重複があってしかるべき。

 カードワースのシナリオをやってて、たまにかっきりと基本才能型六種の六人パーティ前提のシナリオがあるのですが、これはシナリオ側からのプレイスタイルに対する要求ということになります。必ずそうする必要は本来無いのですね。
 多くのリプレイ作家さんやシナリオレビューをされる方々は、スタイルの押しつけを避ける傾向があります。
 自分なりにプレイするシナリオを選択し、リプレイという物語を制作していく自由は、作家さんの特権でもあります。
 私はある意味テンプレートに縛られる傾向もありましたので、モコイさんのパーティ編成に関して、目から鱗が落ちる部分がありました。


◆各キャラクターの魅力
 各キャラクターについて掘り下げてみようと思います。

 典型的なパワー戦士で屈強な身体を持つアロイス。名前の語源(名高い+戦い)からしてかなり戦士っぽいですね。農民出身の戦士ということで、冒険者の典型とも言えます。
 人が好いけど、自分で何でも抱え込もうとする誠実で大きなお兄ちゃん、といったところでしょうか。
 元々行動もそれらしかったのですが、晴れて“道を拓く者”のリーダーになりました
 苦労性な性格ですが、リーダーの才能の一つである「調停」、そして意見が分かれた時に「決断」ができる点で、“道を拓く者”はとても幸運だったと言えます。
 フィジカルな才能はだれしも持ちうるのですが、性格的な資質って地味な中にも重要ですからね。
 今後の成長が楽しみな人物です。

 魔術師のロザリーは、商家出身の賢者。知将型なんですが性格は策士っぽい感じですね。
 天才肌で高い知性を感じさせますが、インテリな中にも気難しい繊細さがあります。
 こういう女性ってなんとなくツンデレヒロインを連想させるのですが、私が思うにデレる感じではない様な気も。
 倹約家の一面を持っていて、間違いなくパーティの会計役を兼ねているなぁと。
 参謀や軍師っぽいポジションは交渉役や資材管理をやることも多いので、彼女の存在が財布のひもをしっかり縛ってる、という点では「宵越しの金を持たなくなってすぐに貧乏になる冒険者」の悪夢から、パーティを救ってくれる女神様かもしれませんね。

 盗賊少年のカミルは、しっかり者です。年齢不相応な知性と性格は苦労したからでしょう。
 ビアンカに恋をしてる早熟さと、その恋愛感情が子供っぽくてほほえましいです。
 失敗すると泣いてしまう子供らしさもまた魅力です。
 盗賊としての優秀さは、年代のフィジカルな才能を活用しているとも言えます。
 少年である期間は短いですから、身体的・精神的成長におけるこれからの変遷も楽しみな人物です。

 女戦士ディアナは、バランスの良いオールラウンダーですね。役どころとしては軽戦士でしょうか。
 実は大胆にして素早くすると回避力が低下するのがカードワースの辛いところ。
 性格は「集中できない部分にはおおざっぱ」であるけれど、熟練を持つ経験者らしいはすっぽさも持っていますよね。
 突出はしていないけれど、戦闘でのバランスの良さで上手に遊撃を行いながら、パーティにできるほつれを補正していく大人の女性、という感じです。
 きっとアロイスが思い悩んだ時、彼女のシンプルさが決断の一助になることもあるでしょう。

 幼い美少女のビアンカは、パーティの癒し担当という感じですね。
 愛らしい一面の中にも、感受性が優れていて仲間を取り持つ芯の強い女の子です。
 吟遊詩人や舞踏家と言った芸人関連の職種は、カードワースではサブ職になりやすいのですが、彼女はサポーターとしての才能をまず開花させています。
 こんないたいけな少女に血なまぐさい冒険をさせるのはちょっとかわいそうな気もしますが…カードワースの子供って曲もあるものです。
 多分将来は美人さんになるでしょうね。カミル君、頑張れ!

 最後はエミリオ。
 典型的な聖北教会聖職者(元)のヒーラーですね。
 ミドルネームがありますが、これは多分洗礼名でしょうか。
 彼は、柔和で人当たりがいいけれど頑固という性格が面白いです。
 いわゆる聖職者的モラリストの一面を持ち、信心深く執着心が無いためにロザリーやカミルとは反発しあう可能性があるタイプ。
 
 こうしてみると性別は男3・女3で、老人以外の世代がそろっていて、上手く役割分担もできていますよね。

 ここでちょっと余談を。
 中世の時代に姓を持っている一般人の方が少なかったと思われます。私のリプレイでは姓の無いキャラクターが多いくらい。
 昔は姓や苗字持ちよりも、称号とか二つ名を持っているタイプの人間が多かったと思います。
 私は仕事上、江戸時代の過去帳を見たことがあるのですが、俗名無しで戒名だけ・名前の代わりに続柄が書かれてただけだった、なんてものもありました。私の住む地域は今でも同じ姓の人が多くて、家号がまかり通っています。
 中世の人物はしょっちゅう改名とかしてたみたいですし、一般人の名乗りって割と適当だったかもしれません。同じような名前多かったでしょうしね。(中東諸国でムハンマドと呼べばたくさんの男性が振り返るみたいです)
 “道を拓く者”のメンバーは見てみると意外に姓持ちが多いんですね。
 モコイさんはこの手の時代考証も割としっかりやってらっしゃるので、苗字付きのメンバーの過去とは、名前を通じてちょっと興味があります。
 

◆中世の泥臭さを表現
 モコイさんの物語の舞台は、私の“風を纏う者”などと同じ中世暗黒時代をモデルにしている様子。
 十字軍と異教徒がぶつかり合い、魔女狩りや黒死病が世界を病ませていた時代ですね。

 中世世界には独特の泥臭さ、埃っぽさがあるのですが、モコイさんもまたそういう世界の表現が巧みです。
 例えばカミル登場の話で盗賊ギルドとストリートキッズの関係とか。
 ディアナとビアンカが冒険者になるきっかけなどは、ありがちなせちがらさをしっかりと描写しています。
 農夫出身のアロイスなどは、性格の傾向からして生まれが育んだとよくわかります。

 私などは「そのキャラクターがどうしてそういう性格になったのか」を凄くこだわって決めるタイプなので、モコイさんの描写には共感しきり。
 実は様々な設定を辻褄合わせて描写していくのは難しく、そのバランス取りが上手いモコイさんの文章には、その手のつながりを探して楽しむ面白さがあります。

 カードワースの特徴は能力値にも影響しますので、より濃い設定の繁栄を物語にしながら描いて行くのも、リプレイを表現する面白さなのです。

 これから読む方は、ぜひ裏話を含めて読んで楽しんでもらうとよいのではないかと。


◆今後たぶん結構クロスするかもです
 幸い、モコイさんとは何度かお手紙をやり取りして、お互いのシナリオの被り回避とかに関して相談したりしています。
 私の作ったシナリオなんかも、キャラクターを含めて登場させて頂いてます。

 うちのリプレイと一緒に、是非モコイさんのリプレイも読んで、いろいろ登場するお話のクロスなんかにニヤリとしていただければ嬉しいです。
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コメント
 ええと、ご紹介に預かりましたモコイです。
 これほど丁寧な記事をご用意頂き、何と言いますか、感無量です。

 私の趣味として、ポチポチと始めているブログ活動ですが、Y2つ様からここまでのお言葉を頂けるとは、嬉しいやら気恥ずかしいやらで、改めて兜の緒を締めなければと感じております。

 Y2つ様の記事、シグルト達『風を纏う者』の活躍ぶりや、各種シナリオができあがっていく過程など、いつもワクワクしながら拝見しており、私はここからたくさんの刺激をうけています。
 本当にありがたいことです。

 これからも、今まで通りのんびり気味の更新になるかと思いますが、少しでも良いものを書けるよう、頑張ります。

 改めまして、まとめ記事ありがとうございます!
【2018/03/14 08:29】 | モコイ #HE1By42c | [edit]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2018/03/14 18:59】 | # | [edit]
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